青森県秘境の旅もはや三日目。前日は十和田湖畔に泊り。今日は昨日の道を戻り白神山地に行きます。写真は発荷峠展望台から十和田湖を写したものです。この季節にこんな晴天の日は珍しく、真っ青な空と湖面が見事に融合しています。そこで少し十和田湖の解説をしましょう。
十和田湖の湖面の標高は400m。湖面に浮ぶ山は御倉山で標高は690m。十和田湖西南部は西湖、中湖、東湖からなり複雑な造形美をつくっています。面積は61.1㎢(全国12位)、周囲長は46km、最大水深326.8m(全国3位)。カルデラ湖ですが、その形成の歴史から二重カルデラ湖となっています。
この十和田湖の歴史ですが、約20~30年前の洪積世後期に最初の噴火があり火山が誕生しました。その洪積世末期に第1期カルデラの陥没。10,000年~9000年前の沖積世初期にカルデラの中に円錐形の第2の火山が誕生。その後第2期カルデラの陥没があり、二つが一つづきの湖(西湖、中湖、東湖)を形成しました。水量が増え、現在の姿になったのは8600年から1000年前頃です。
湖畔からの遊覧船は、西湖から出発し、中湖あたりを巡るのですが、地上からでは見れない二重カルデラ湖ならでは絶景が展望できますので、時間のある方は是非とも乗船することをお薦めします。