木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

尾張の海獣

2008年08月24日 | 大江戸○×クイズ
問い:江戸時代、怪獣(海獣)の話題で大騒ぎになったことがある。(答えは文中に)

マラソン男子、結果は全然でした。残念。

昨年、名古屋市博物館で「大にぎわい 城下町名古屋」という展示があり、その中で見たのが下の「海獣」である。
絵の説明としては「又兵衛新々田新開に入り込み候、海獣」とある。
海獣、というと随分、ものものしいが、絵を見て分かるとおり、可愛らしいアザラシである。以前、平成の世でも大騒ぎになった「タマちゃん」が、江戸時代にもいたことになる。体長約195cm。
時は天保四年(1833年)七月九日、尾張は熱田の海に一匹のアザラシが紛れ込んだことから騒ぎは起こる。
珍獣を一目見ようと、尾張の人々はこぞって、熱田へ。近所にはアザラシの手拭や菓子といったキャラクターグッズは登場するし、乗船賃をとって近くまで漕ぎ出る舟も出て、周辺は大騒ぎ。
おまけに、アザラシは捕獲されて、見世物小屋で大活躍としたとある。
いやはや、江戸の人も商魂たくましい。



名古屋市博物館UPL

答え:○

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