木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

Miss M's Home Pege ~占いの部屋

2010年04月30日 | 日常雑感
占いのHPを探していて、とても優良なHPを発見した。
Miss M's Home Pege という名のHPだ。
ミニ占いの宝庫で、Miss M'sさんが、丁寧に占いを作っている。
肩肘を張らずに占いを楽しめる。
占いの数も沢山あって、おみくじ、タロット、相性占いからバイオリズムまである。
興味のある方は、ぜひ下記のリンクから見てください。
なかでもMiss M's Jokeのコーナーは不思議。
これも下記のリンクの中の上から3分の2くらいのところにある「手品?」という欄から入れます。
とても不思議なので、お試しあれ!


Miss M's Home Pege

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幸せの総量

2010年04月29日 | 日常雑感
さぼってばかりいたから、出世できなかった。

人が遊んでいる間も働いたから、地位を成した。

経過があって、結果がある。
冒頭の例は、因果応報であろうか。

現実の世においては、さぼってばかりいても要領がよく出世する者もいるし、懸命に働いていても報われない人もいる。
原因が必ずしも結果に結びついていない。
結局、人を騙すことに長けた人間がうまく世渡りをしているようにもみえる。
でも本当にそうなのだろうか。

人を騙して儲ける。
それで本人は得した気持ちになっているのだろうが、同時に落としているものがあるのに気が付かない。

何かを得ると、何かを失う。
逆に何かを落とすことによって得るものもある。

ここで、一つ思うことがある。
この世において、精神的な収支トータルは万人とも同じ、ということだ。

得られる喜びや楽しみ、享受しなければならない悲しみや怒りなどの総量は、誰も同じではないか、と思うのである。

人を騙して得た金を数えて喜んでいる人は、そこで喜びや楽しみの感情を消費してしまう。
人助けや世話焼きに喜びや楽しみを感じる人もいる。

道徳的な主張をする積もりはない。
天からみたら、人を騙している人も人助けしている人も、肉が好きか魚が好きか、と言っている程度の違いしかないのかも知れない。

ただ、わたしは人を騙して得た幸せの座など欲しくない。
でも過去に騙すのが嫌だからと、逃げ出したことがある。
騙すより逃げるほうが、もっとずるいように思う。
逃げるとは、本気で物事にとりくまないこと。
騙すより安易な道だ。

逃げることをせずに、自分の楽しみが自分で信じた道の途中で得られるよう、生きていきたいと思うこの頃だ。


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古本屋さん

2010年04月28日 | 日常雑感
よく立ち寄っていた古本屋さんが突然閉店していた。
林書店さんという名前だった。

古本って、価格があってないようなものなので、場合によっては結構値下げして貰った。
また、こちらの趣味もよく分かってもらっていたので、「取っておきましたよ」なんて言われると引き取らざるを得なかったことも多い。
全12巻などというシリーズものも引き取ったこともある(その代わり価格は随分安くしてもらった)。

昔の本も結構扱っていて、今たまたま手元にある本は昭和13年五版と書いてある。
なんだか虫が湧いてきそうな本も売っていたが、それでも貴重な本も売って貰った。
突然の閉店で淋しい。

今はインターネットの発達やチェーン店の増加で一般の古本屋さんは非常に厳しいかと思う。
その反面、アマゾンなどへの出店で積極的にインターネット業界へ参入している店もある。
アナログとデジタル、みたいなところもあるけれど、古本はやっぱりアナログな世界であって欲しいと思う。
私のような意見は、少数派になりつつあるんだろうな。


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人間関係

2010年04月27日 | 日常雑感
人間関係。

相手がいることだしなあ。
自分だけではどうしようもない。
相手の心までは変えられない。
だから、人間関係は自分ひとりでは変えられない。

そのように言う人が多いし、自分もそう思ってきた。
でも最近、気づいたことがある。

人間関係って、お互いがとってきた行動の集計結果でしかない。

好き嫌いは感覚的なもので、理屈ではないのかも知れない。
でも、いくら好きな人からであっても朝から晩まで文句を言われていれば嫌いになってしまう。
逆にいやな奴だと思っていても、朝から晩まで褒められていれば、もしかしたらいい奴かもと思ってしまう。

夫婦間。
一度は好きあって暮らし始めたのに、文句ばかり言い合って憎しみあうようになることもある。
これも、行動パターンの結果だと思う。

自分がパソコン上の「人生ゲーム」をプログラムすると仮定する。
ゲーマーの選んだ行動によって、「夫婦関係バロメーター」が上下する仕組み。
そうすると、プログラマーである自分は下記のようなプログラムを考える。

ありがとうと言う・・・+3点
好きだよと言う・・・・+5点
風呂掃除をする・・・+5点
めしはまだかと言う・・-5点
脱いだ服を散らかす・・-2点
馬鹿野郎と言う・・・・・-5点

ゲームをする人は、

妻が料理を作った。でも凄くまずい。あなたの反応は?
①まずい、とはっきり言う。
②おいしいよ、とごまかす。
③机をひっくり返す。


などという選択肢の中から答えを選ぶことになる。
ここで①とか③を選ぶ人は少ないと思う。
でも②というのも少し変だ。普通は①と②の間の表現を使う人が多いのではないか。
 
客観的に判断すると、冷静にそのように言える。
けれども、現実社会では会社で上司にぼろくそに言われ、おまけに得意先からは注文を打ち切ると言われた日かも知れない。
そんな精神状態では③もあり得る。

日常は些細な結果の積み重ねである。
さきほどのゲームの選択肢の①でも②でも③でもなく、①と②の中間(1.5)とか②よりも③に近い(2.7)とかぴったり当てはまらないところが多い。
このぴったりしない小数点で差がついて、人間関係を作っていく。

大きいことをするのは難しい。
でも、小数点分だけでも稼ぐことはできるのではないだろうか。

人間関係がこじれていたら、小数点や+1点のところから始めてみる。
いきなり5点ゲットは難しくても、コツコツと1点づつ稼いでみる。

こんなところから人間関係は改善されていくのではないだろうか。
言うは易く、行うのは難しいのではあるが。

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弱み

2010年04月26日 | 日常雑感
人に弱みを見せたくない。
多くの人が思う。
自分もそう思って生きてきた。

でも最近、人に弱みを見せるのが本当に悪いことなのかと思うようになってきた。
誰だって弱い部分はある。
誰だって失意に沈む時期はある。

弱みを見せまいとして生きてきた人間は、弱みを見せることに慣れていない。
弱みを見せるのは恥だ、と思っている。

けれど、長く生きて行くと、自分ひとりの力ではどうしようもない出来事に遭遇することがある。
そんなとき、どうすればいいのだろう。

弱みを見せることのできる人間のほうが本当は強いのでなないだろうか。

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是諸法空相

2010年04月25日 | 日常雑感
ひろさちや氏の「てのひら般若心経」(小学館文庫、写真・佐藤健三氏)」を何気なく手にとって開いたページに書かれていたのがタイトルに上げた一説である。
この本は般若心経を短い文で分かりやすく解説している。
タイトルの一説も簡潔に解説されておられるので、全文を掲載させて頂く。

是諸法空相(しょぜほうくうそう)
いま、黄金を使ってさまざまな形のものを作るとします。
仏の姿、鬼の形、女の姿…。
わたしたちは、そのつくられた姿に騙されて物を差別します。
しかし、ほとけさまは そんな外形にはとらわれれず、真実の黄金をみておられます。
こうしたもののとらえ方が、「空」の基本です。


ひろ氏の著作の中だったと思っているのだが、こういうくだりがあった。

ここにワイングラスがある。
その中は汚物でまみれている。
あなたは気が済むまで、どれだけでもグラスが綺麗になるまで洗えと命じられる。
洗剤を使い、熱湯を使い、長い時間、懸命に洗う。
ピカピカのグラスに戻った。
そこで、また命じられる。
「そのグラスで水を飲め」と。

素直に飲めるだろうか。
あれだけ洗ったのだ。
グラスが綺麗になったのは間違いない。
だが、頭の中には洗う前の記憶が鮮明なイメージとして残っている。

人は誰かを判断するときに自分の経験則に基づいて判断しているのがほとんどだ。
今、目の前にある綺麗になったグラスを見ないで、汚物にまみれたグラスを思い出す。

わたしは先入観などない、と思う人がいたら、「今は綺麗だが、かつて汚物にまみれていたグラス」で水が飲めるかどうか、想像してみるといいかも知れない。

賢さとか、経験とか、富など、通常プラスになると考えられているものは場合によっては、逆に足かせになることもある。
子供のような素直さばかりでは、複雑な世の中は渡って行けない。
ただ知識や経験だけでも、真実は見えてこないことも忘れてはならないと思う。


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願い

2010年04月24日 | 日常雑感
アフリカには行ったことがない。
それでも内戦による虐殺を描いた映画「ホテル・ルワンダ」を見たときは、腹が立って仕方なかった。

今日も、アフリカでは子供たちが死んでいる。

ある子は、戦禍で。
ある子は、エイズで。
ある子は、飢えで。

死んでいく子供たちは、生まれてきた意味について思いを馳せたであろうか。
なんで生きているだなんて考える余裕があっただろうか。

生まれてきたのは奇跡だとよく言われる。
だが、こうして生きているのも奇跡かも知れない。
平和な日本で飢えに苦しむこともなく暮らしている。

子供が言うことを聞かないとか、
上司が認めてくれないとか、
自分の顔のここが嫌いだとか、
昼に食べたラーメンがまずかったとか、
とにかく文句を言いながら暮らしている。

豊かになった日本なはずなのに……。
不平不満と不安を持ち合わせながら歳を重ねる。

江戸時代は「明るい絶望感が広がっていた」とは杉浦日向子の言葉である。
日銭しか稼げない庶民にとって重い病を得ることは死を意味した。
今は医学も進歩したし、保険もあるから重病に罹っても、直接死に結びつくことは少なくなった。
夏はクーラーに冷えたビールもある。
冬は暖房機器にはことかかないし、熱い風呂はスイッチひとつでいれることができる。
江戸と比べなくても、カラーテレビや電卓が登場したのはそれほど昔の話ではない。

それで、私達の心は豊かになったのか。
比較でしか自らの幸福の尺度を図れないといつまでも幸せになれない。

昨日、僕は誰も自分を必要としていないかも知れないと思っていると書いた。
でも、今日、こう考えるようになった。
人は志のために生きていける、と。

世界平和のため。
アフリカの人々のため。
などと考えると、大上段になりすぎる。
志とまで行かなくてもいい。
願いでもいい。

世界平和を志にして生きていくのはしんどい。
世界平和を祈るでは宗教的だ。
でも世界平和を願っていくことはできる。

願いを志にできるように、生きていきたい。

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自分の歌を唄う

2010年04月22日 | 日常雑感
朝から降り続いている雨は弱くなったものの、まだしつこく降っている。

22時。
JRと私鉄を結ぶ連絡通路でストリートミュージシャンが大きな声を上げている。
誰も足を止めない。
誰も見向きもしない。
道行く人は誰も遅くなった時間を取り戻そうとしているかのように急ぎ足で通り過ぎる。

何のために唄っているのか。
誰のために唄っているのか。

路上のパフォーマーの歌になど世界中の誰一人、耳を貸そうとしないのかも知れない。
それでも彼は唄い続ける。
いつか現れるかも知れない自分の歌の理解者のために。


遠巻きにミュージシャンを見ていると、自分の姿が重なった。
このごろ、自分は誰にも必要とされていないのではないか、と思うときがある。
何のために生まれ、何のために生きているのか。
人は誰かに必要とされているからこそ、生きていける。
ストリートミュージシャンの横をすり抜けていく通行人のように、自分の身の回りを人が通り過ぎていく。

でも、「自分を必要としてください」と発信しているだろうか。
ただ座っているだけで、「俺の歌を分かってくれ」といっても誰にも理解されない。
自分のできること、自分のしたいことを積極的にPRしていかないのは、世をすねた態度でしかない。

僕自身はストリートミュージシャンが唄い続けるように、書き続けていくしかないと思っている。


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英傑たちの肖像写真

2010年04月21日 | 江戸の写真
上野公園の西郷さんの銅像は本人とは似ていない、と言ったら驚く人も多いのではないか。
実は、西郷隆盛の写真は後世に残されていない。
だから、私たちが日頃慣れ親しんだ西郷さんのイメージは不確かなものである。
最近ではテレビなどでも取り上げられ、よく知られた史実となりつつあるが、古写真史にはこの手の話が散在する。

その古写真史に並々ならぬ造詣をお持ちの研究家の森重和雄さんが、共著で本を著された。
「英傑たちの肖像写真」というタイトルの本である。
英傑というのは、明治天皇、西郷隆盛、土方歳三、近藤勇、坂本龍馬の五人。
このうち、近藤勇の項を森重さんが担当された。
写真に少し詳しい方なら、坂本龍馬の写真は上野彦馬が撮ったというのが定説になっているが、その説が正確ではないことを教えてくれたのが森重さんであった。

幕末の写真史というのは、最近になって急に研究が進んできた分野で、ひと昔の本は一部の著者を除いて大抵が嘘八百である。

理由としては、二つあると思う。

写真史に関しては残された文献が非常に少なく、推理をしながら検証を進めていく、という地味な作業が不可欠であった。
学問としてしっかり確立されていない分野でそんな面倒なことをする人はごく限られた人であった。
どれが本当でどれが嘘だか、ほとんどの人が分からなかったから、平気で詐欺のような嘘がまかり通ったのである。
詐欺というのは言葉の綾ではなく、イカサマ写真が高い値段で売られたり、本当の詐欺もあった。

もうひとつは、各人の研究が限定されていた点が挙げられる。
たとえば、故宇高随生氏は優れた古写真研究家だが、今ではあまり知られていない。それというのも、インターネットなどの情報網が確立される前はライフワークとして研究しても個人の知りうる範囲が限られていた。
一生を掛けても、決定打が打てなかったのである。

今は机の前で、かなりのことが分かる。
だが、最も大事なことは現場に行かなければ分からない。
この点は肝心である。
インターネットで手品の種を知ることができても、手品ができるようにはならない。
また、インターネットでは玉石混合で、素人には、どれが玉で、どれが石だか判断できない。

この「英傑たちの肖像」は薀蓄の固まりである。
だが、決して重箱の隅を突付いた内容ではない。
既に分かりきったジャンルでの新事実を発見するには、細かい指摘になるのだが、古写真については、まだ分からない点が多い。
目から鱗がドカン、ドカンと落ちる内容に違いない。
本は4月末販売開始の予定。

写真が紐解く幕末・明治(森重和雄さんのHP)

土方歳三記念館日記(執筆者のおひとりである土方愛さんのHP。 本の予約はこちらにアップされているチラシからできます



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「悪女」と「誕生」

2010年04月20日 | 日常雑感
中島みゆきのヒット曲に「悪女」という歌がある。
冒頭では、

マリコの部屋へ電話を掛けて
男と遊んでる芝居続けてきたけれど
あの娘もわりと忙しいようで
そうそうつき合わせてもいられない


二番では、

女のつけぬコロンを買って
深夜の茶店の鏡でうなじにつけたなら
夜明けを待って一番電車
凍えて帰ればわざと捨て台詞


なぜこの歌の主人公がそんなことをするかというと、次の歌詞から理由が分かる。

涙も捨てて
情けも捨てて
あなたが早くわたしに愛想を尽かすまで
あなたの隠すあの娘のもとへ
あなたを早く渡してしまうまで


しかし、主人公の本音は違う。

悪女になるなら月夜はおよしよ
素直になり過ぎる
隠しておいた言葉がほろりこぼれてしまう
「行かないで」


どんな事情がこの二人にあるのかは分からない。
なぜ主人公は面と向かって「行かないで」と言えないのだろうか。

意地なのか。
諦めなのか。
自尊心なのか。

客観的に見ると、主人公の愚かさがよく分かる。
だが、自分のこととなると、途端に景色が見えなくなる。

綾小路きみまろの漫談に、
「お父さんはいいわよねえ。毎日外でおいしいものを食べて来られて」
と夫の前で飼い猫に話す主婦が登場する。

間接話法である。
こういう態度をとれば、相手も分かるだろうという甘えもある。
確かに嫌味なことを言っても、意味は通じる。
釣銭を間違えたレジ係がいたとして、
「間違っているから50円返して」といえばいいところを「計算もできないのか」と言えば角が立つ。
時に喧嘩になるかも知れない。
でも、自分もついつい、角の立つ言い方をしてしまう。
自分の心を直接話法で素直に話すには勇気がいるから、間接的な言い方でごまかしてしまう。

「悪女」の主人公は自らの行動に縛られて、自分でもどうしたいのか分からなくなってしまっている。
本当に「行かないで」と思うのだったら、自分の心の思いを吐露するべきではないだろうか。
結果は必ずしも上手くいくとは限らない。
相手にも拒絶する権利がある。辛い話だ。でも拒絶されても死にはしない。
本当のところ、自分以外に自分を無条件で肯定してくれる者はいない。
誰かに肯定されることによってのみ、自分の立ち位置を見つけられないのでは、いつかは破綻する。

僕自身も含めて、人は弱い。
それでも、究極的には人は一人だという厳しい現実を認識しなくてはならない。
ひとりで生まれ、ひとりで死んでいく。
争っても一生。
愛しても一生。
ひねくれて生きるには一生は短すぎる。

中島みゆきに「誕生」という歌もある。

ひとりでもわたしは生きられるけど
でもだれかとならば人生は遥かに違う


自分で自分を認めることの大事さを教えてくれる歌だ。
生きるとは苦しいことが多いのも事実。
これから始まる苦労を予感してか、人は誰も泣きながら生まれる。
自分を認め、べたつかない心で相手を認める。そんなことができたら、人生卒業の際は、笑って迎えられるかも知れない。

中島みゆき「悪女」

中島みゆき「誕生」

鈴木君代「誕生」(お坊さんです。この人カバーも素晴らしい)

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