北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

なかなか辿り着けない 一の宮

2014-06-01 18:18:00 | 旅行
酒田は、山居倉庫で有名な町だ。松本清張初め様々な作家の小説に登場しロケ地としても使われることが多い。
入口の駐車場は舗装整備されていた。


倉庫群の表の顔も素晴らしいが、私はケヤキ並木が雰囲気を醸し出している裏側が好きだ。


この一角にあったトイレは和式です(念のため)
今日は鳥海山へ上がる予定だ。秀麗な山は、それ自体が御神体とされ、歩かないと行かれない山頂に本殿があるのだが、山裾の吹浦にある里宮に寄って参拝してから山を目指すことにした。

一の宮とは、その地域の中で最も社格の高いとされる神社のことで、ここ出羽国一の宮は吹浦にある大物忌神社らしい。
これをナビに指定して進むのだが・・・・神社が見当たらない。

しばらくウロウロして一度国道に戻り今度は慎重に周囲に目を凝らして走る。
やっと見つけた大物忌神社への案内標識と矢印。それに従って左折したが、その先を走っても案内標識が続かず大周りで国道へ戻ってしまう。

今度は意地になって国道を走り駐車余地の一角に見つけた小さな鳥居。
朽ちた案内板によると、ここが裏参道のようだが草が茂り半分自然に戻ったような道を案内板を信じて800mも進む勇気はない。

しかし、この森の中に神社があることは間違いないらしい。今度は方向を見極めて注意深く大周りで進む。
(違うかも知れないな~) と思いながら細い脇道へ入る。
突然現れた踏切を渡り左折した細い道の両側には人の気配もなさそうな寂しい民家が並んでいる。
対向車がこないことを願いながら先に進むと見えてきた鳥居。


(えっ? これなの?・・・・・・)
そう、これが出羽国一宮 大物忌(おおものいみ)神社だった。


山上にあって急な石段に苦労したりしたことはあったが、街中にあるのに辿り着くのに苦労したのは、この神社が一番だ。
まるでゲームのゴールに やっと到達できたような達成感(笑)


御朱印を受けている時に、後ろに並んだ方に「迷わずに来られましたか?」と訊いたら
「いえいえ、こんなに苦労したことは無い。諦めかけた頃に見つけました」と苦笑い


祭りの準備をしている氏子の方に「案内板が無いから苦労して・・・・」と云うと


どうやら周辺の民家の方が参拝客の車が狭い道を走るのを嫌がっているのではとのこと。
それにしても参拝者が少ないと神社も困るだろうに・・・・。