やっぱりと云うか当然と云うか、竜飛岬は霧の中だった。
それでも元気に車を降りて灯台の方へ歩き出すT代さん。
彼女には霧なんか関係ないようだ。
とにかくここへ立ったと云うことが大切らしくて、函館の立待岬で♪立待岬の花になろうとぉ~~~ と唄ったように、ここでも♪ごらんあれが竜飛岬 北のはずれとぉ~~~と小さな声で唄っているようだ。
この岬には有名な階段国道がある。車が通れない362段の階段が国道になっている。それを下りて行く彼女と見送る私。
車に戻って岬を下りた。
岬の下には集落があって、先ほどの階段国道もここへ繋がっている。
下の方は国道とは云っても家の路地裏みたいで今度はそれを見上げて少しだけ上がってみた。
後は津軽半島の東側を南へ向かい、今日の宿泊地である青森市へ入るだけなのだが、「北海道新幹線を撮りたい」と云い出す姫様。
先日の五能線と同じパターンだ。
津軽二股駅に隣接して新幹線の奥津軽いまべつ駅があることが分かった。
これが青函トンネルを抜けた新幹線が最初に通る駅で、青函トンネル内で故障した列車を引き出す救援駅にもなっているらしい。
駅に向かおうとする私を引き留め駅の周りをウロウロ。
停まっている列車を撮っても意味が無いと云うコダワリだ。
SLと違って煙を出すわけでもないのに・・・・・走っていたって停まっていたって同じじゃないかと心の中で叫ぶ私。
新幹線の通過時間を調べ線路脇で待機。定刻通りにやってきた新幹線を連写し「さぁ青森へ」と云ったのだが撮った写真がイマイチ気に入らないようで今度は違う場所から撮りたいとの仰せだ(涙)。
引き摺られるように今度は駅の連絡橋の上でスタンバイ。どの線路を通過するのだろうと待ち構えていたら、どちらの線路へも来ないで駅構内の線路へ入ってしまった(涙)(涙)。
今度こそ諦めるかと思ったら入場券を買って駅のホームへ入ると云い出した。
項垂れて後に続く私(涙)(涙)(涙)。
次の下り列車を撮るために延々とホームの端まで歩いてカメラを構えた。
これで気に入らなかったらホテルで俺の新幹線を撮らせてあげる。
一両編成だけれど形だって新幹線に似て先端は流線型だ。
部屋の端から端までだって走ってみせるからさぁ。
「ね、そうしようよ、ね、ね、ねっ」(*^。^*)