テルテル所長がウッフンして迫ってくる。
新型Fitが出たので、私に売りたいのだ。
と云うことで買物帰りに Fit の試乗をすることになった。
やっぱり新車は良い。
「独特の新車の香りがする」とルンバはウットリ。
今乗っている車は私の匂いがするらしいのだ。
私の匂いって・・・・・??
ルンバがウットリしないのだから、多分良い匂いでは無いのだろう。
スピードメーターなどの表示部分が全てデジタルになった。
チャカチャカ チャカチャカ表示が変わる。
色々な記号や表示の白かった色が赤く変わり、気が付いたら消えている。
・・・・・と思ったら、また現れて理解するのが大変だ。
運転している私にテルテルの説明が続く。
SWを押すと車線を察知してくれてはみ出ないようにと勝手にハンドルを微調整してくれます・・・・・多分。
前車との間隔を自動で保ってくれて、前車がスピードを上げるとこの車のスピードも上がるはずです・・・・・多分。
前車が停車していると、この車も自動でブレーキが掛かって停まるはずです・・・・・多分。
この「多分」が怖いのだけれど、それだけ運転に真剣味が増す。
自動でブレーキが掛かった時など思わず拍手するのだが、ハンドルから手を離すとセンサーが「ハンドルから手を離すな」と怒る。
もしかしたら、前の車がラブホへ入っていったら、この車も続いて入っていくのだろうか。
抱かせてくれそうなお姉ちゃんを探すセンサーは付いていないのだろうか。

色々なことを考えながら無事にテルテルの会社へ戻った。
テルテルに挨拶をして自分の車に戻った途端、私の籠もった匂いを嗅いだからかルンバが思いっきり顔をしかめた。
