マツダのボンゴフレンディと云う車を知っているだろうか。
屋根の部分がテントのように上がって、寝る時にはヨッコラショと掛け声をかけてよじ登る。
車内には100ボルト電源もあって退職したらこの車を買って日本中を車中泊旅行しようと決めていた。
その手始めにとボンゴフレンディの大きさに合わせて車庫を建てた。
リモコンで開閉するシャッターまで付いている立派なものだ。
大工さんは、まだ敷地に余裕があるからと車庫の後ろ部分を大きく延ばしてタイヤ等を置けるように物置との二世帯住宅風にしてくれた。
それなのに退職した時には既にボンゴフレンディの生産が終了していた。
ディーゼルエンジンが環境を汚染すると云うのが主な理由らしい。
その憧れだった車が生産中止から15年以上過ぎたのに走っているのを見た。
さすがに旧車感は拭えないが私にとっては今でも憧れのアイドル。
あれに乗って走りたかったなぁ………日本中を。