北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

これにて 一件落着

2016-01-16 09:16:50 | 日記
斜め前のベツドにいるオッサンは、本当に一日中辛そうにしている。
食事の時にはその様子が顕著で、ベッドに横座りになって茶碗を持ち、 ガックリとうなだれて一粒ずつ口に運ぶ様は、遠山の金さんに「首切り 獄門」を云い渡された直後のようだ。

私はその姿を目の端に入れながら「私は負けない」と砂のような病院食をバクバクロに入れる。
口に入れさえすれば何とか噛み砕いて飲み込めるのだ。

家内が 元気の無いオッサンのことを見かねて「具合が悪いのですか?」と声をかけたら
「飯がマズイんだ。野菜ばっかりなんだ」と 泣きそうな声でつぶやいたらしい。

家内は「お父さんと同じことを言いながら食べていた」と笑う。
「私なら平気で食べられるけれどね」と云うのだが、別の方は「随分 人参の好きな病院だ」と呆れた声を出していた。

私は食事も薬だと自分を納得させ 頑張るのだが、でも、それでも3日が限界だ。
それを過ぎると もう口が開かない。

自分も「はりつけ 獄門」を云い渡された罪人と同じになってしまった。

食事が運ばれてくるたびに 拷問にかけられている気分になる。

「お奉行様、オラが悪かっただよ。もうエッチなことは言わねえから、許してくれろぉ~」

そりゃ無理だ

2016-01-15 16:25:09 | 日記
手術は終わったが出血するので腹筋に力を入れるなと言われた。
だからとにかく一日中じっとしている。

不味い食事の時に少し起き上がる程度だ。
しかしГ大」だけはどうにもならず、点滴台を転がしてトイレへ行くことになる。

血で汚れるので履かされた紙パンツを下げると口いっぱいに管を頬張ったジェームスがすっかり縮まって横向きで顔を出した。

あまりにも情けない姿に絶句し、いたわりの言葉を掛けてあげたい所だが「大」を優先させなければならないので、便器に腰掛けた。

後はただニュートンのカを信じて待つのだが、しかし、しかし、少し顔を覗かせたものの立ち往生。
もうこうなると腹筋に力を入れないわけにはいかない。

一発勝負で何とか無事に出せたが その影響か出血がまだ続いている。

腹筋を使わないでГ大」をする。

この難題を解決するには、看護師さんが手本を示してくれることが一番なのだが、誰か教えてくれる人……
いるかなぁ。

大丈夫、恥ずかしくはないさ。
皆でパンツを脱いで教えあおうよ。


入院生活

2016-01-13 15:19:06 | 日記
手術が無事終わり 自分のベッドへ生きて戻ることが出来た。
許可が下りるまでは出血の恐れがあるので動くなと指示。
とても良い子である私はじっと耐えて一晩過ごした。

看護師さんは大変だ。
30分開けずに点滴や出血の状態を確認していく。
ヒマでテレビばかり見ているので お礼に「SMAP解散するらしいよ」と最新情報を教えてあげた。

さて、ジェームスに入っている管を固定しているテープが毛を巻き込んでいて痛い(T.T)
だから一度ビリビリ剥がして場所を変えてもらうことにした。

しかし、カテーテルの長さに限りがあるので なかなか上手くいかない。

だからГ少し大きくしょうか」と言ったらテープを大きくカットするのだと勘違いしたようで、結局ジェームスの居心地は、そんなに好転しなかった(T.T)

快適な入院生活を送りたい

2016-01-11 14:22:57 | 日記
入院は、外の景色が変わらないことを除けば車中泊の旅に似たような所がある。
カーテンで区切られた狭い空間は自分の陣地。

苦しみや痛みが無ければ、かなりの快適空間だ。

ただ、食い物が自分では選べない。
いや、AかBのどちらかを選んで良いことにはなっているのだがどちらも草食で大差はない。

自分を馬かウサギだと思うようにして、入院初日、二日目までは狂ったようにガマンして食べるのだが、三日目になると自分は馬ではないし ウサちゃんのように可愛くも無いことに気づき 途端に気力が失せる。

もしかしたら、バナナ? と思っていたものがナスだと知った途端、箸を持つ手が動かなくなる。


昔、京都に住んでいた時 関西風の薄味にはすぐに慣れたのだが、この病院食の強烈な薄味には辟易している。

配膳カートの音におびえる毎日だ。

私の望みは、病院食改善だ。

もう少し草を減らし気持ちを燃え立たせる食事になるなら、あと300円出しても良い。

それから・・・・・それから、看護師さんのスカートが あと10センチ短くなるなら、あと200円追加しても良いんだけれど なぁ・・・・・

入院時の必需品

2016-01-10 21:08:33 | 日記
✳ブログを読んでいる方から、麻酔をかけられて手術室にいる時以外は、できるだけ頑張って書けと云うムチャクチャな でも嬉しいメールを頂いたので、まぁヒマでもあるし出来るだけ書いてみることにした。



新品のスーツケースを転がして案内されたのは4人部屋の窓側のベッド。
高層階なので見晴らしは良い。





先輩は一人だけ。
ヘコヘコ挨拶をしてバーコードの付いたリストバンドを付けられ 病衣に着替えたら立派な患者様の出来上がりだ。



程なく後輩が2名入室。先輩の私にもヘコヘコ挨拶し満室となった。

マイマクラを置いてベッドの寝心地を確認し、手の届くところに頻繁に使用するものを並べた。
本にスマホにテレビのリモコンにイヤホン。
しかし最も頻繁に使用するのはトイレ用消臭スプレー(無臭タイプ)だ。入院時にはこれを忘れてはいけない。

100均で買ったペットボトル用の保温カバーで偽装し、屁をする度にシュッシュする。

少し噴霧の音が大きいのが難点だが、同室の人はテレビをイヤホンで聴いていることが多いし、毛布を掛けるとかなり消音できる。

数日前のテレビで 偉い先生(多分) が普通 一日に人は14発以上の屁をすると云っていたので、そんなにするものなのかと思ったのだが、
実際に 自分がスプレーしてみると、相当な数だと云うことがわかった。

同室の4人が14発ずつだと計56発。まあ、大したことはないかも知れないが、オッサンの屁を56発も 嗅ぎたくはない。


AKB のような大人数だと60人いる楽屋では840発も充満することになる。

まぁ、AKBなら少し嗅いでも良いような気持ちにはなるが それでも 840発はキツイ。

てなことを考えているうちに、入院初日の太陽は落ち 長い夜が始まった。