北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

夢で逢えたら

2016-01-21 22:32:56 | 日記
夜、久しぶりに自分の寝床にもぐりこんだ。

病院の硬めのベッドに馴れてしまっていたのか、寝心地は思った程良くないのだが、自分の巣だと思うだけで安心し、睡魔の虜になってしまった。


でも、夢見は良くない。

幣舞橋(ぬさまいばし)の近くで一生懸命 誰かを案内している途中、偶然 あの三田佳子に逢い、「あらっ●ちゃん」と云われて握手とハグ。
ここまでの展開は最高だ。

どうやら三田佳子様とは幼馴染と云う設定らしく手を繋いで路上で子供のようにグルグル回り、ついでに チュッしようとして・・・・・拒否された。


案内していた人に急かされ 仕方なく佳子ちゃんと別れ、階段を下りて行ったらヤンキーやら やくざ者に囲まれ絡まれたので、ジェームスから血の小便をふりまいて撃退。
赤い小便の威力は凄い。誰もが驚くのが面白い。


でも現実に目覚めて あわててトイレへ行ってみたら、やっぱり小便は赤みが増していた。


と云うことで、退院初日の朝も小便の色を確認することから始まった。

録り溜めてあった正月番組を見、誰もいない部屋で昼飯は 「緑のたぬき」
これがまた 久しぶりに食べると旨い。


長椅子で横になり何もしないで迎えた夕方、外が騒がしいので 窓から覗いてみると
帰宅したルンバとスリスリにテルテルも加わり、雪山をこしらえてソリ滑りをして楽しんでいた。

いい大人が キャッキャと遊んでいる姿を見ても 別に羨ましくはない。

何しろ私には あの三田佳子ちゃんがいるのだ。

もう少し頑張ればチュッ できるかも知れない。

今夜も 夢の幣舞橋で 待っていてみよう。

安心してください。変態ではないですから。

2016-01-20 21:23:47 | 日記


尿が赤い。術後の出血が止まっていないからだ。



カップに排尿しトイレにある自分専用の容器に移していくのだが、真っ赤。まあ上品に云えばワインレッドだ。

毎日一回 量と色を確認する看護師さんも「赤いですねぇ」と云うので
「香りも良いですから、味わってみて」と云って苦笑された。

排尿する度に色を確認するのは、実は恐怖なのだ。

「まだダメか、赤いなぁ」の繰り返し。
(もしかしたら このまま出血死?) なんて縁起でもないことを微かに思う。
だから鉄入りヨーグルトなんてのを何本も飲んだ。
これでダメなら、錆びた古釘を舐めようと本気で考えた。

最悪の場合は、再検査と再手術か。
口いっぱいに管を頬張ったジェームスの痛々しい姿が よみがえる。


でも 気のせいか 昨日から少しだけ淡くなったような気配。毎回濃度が違うので記憶もあいまで、容器に移してしまうとワイン色に負けて隠れてしまう。

それで考えた末に、ヘンタイではないけれど デジカメ持参でトイレへ行くことにした。

回診の時に、いつも困惑顔の先生に画像を見せると「おっ、良いんじゃないですか」と久しぶりの笑顔。


そして今朝も、回診時に昨夜からの継時的な写真と状況説明をした。
まるで どこかの会社の会議に参加しプレゼンテーションをしているようなものだ。

それを食い入るように見つめていた先生二人。
「うん、いいね。いいですよね。退院です。」と即決。

急に聞こえ来た「退院」の言葉に耳を疑ったが まだ身体には自信がなく、
「まだ血が出ることがあるのですが・・・・」と言ったのだが
「大丈夫、大丈夫。退院」と裁決を変えない。


てなことで、急に退院となった。

紙オムツを脱ぎ去り、退院用に用意した勝負パンツに着替え、患者の証であるリストバンドをカットしてもらい、「まだ体をいたわり静かにすること」と云う注意を受け、
迎えに来たルンバとスリスリに荷物を全部持たせて、もう少しで添い寝ができるかと淡い期待を抱いていた天使達に挨拶し下界へ。



昼飯は、テレビのCMを見る度にヨダレを垂らしていたケンタのプリプリエビ。
ツルツル路面の道をケンタへ寄るように指示。草食で動きが鈍くなっていた口を蘇らせた。

しかし体調は下界の空気に馴れていないからか 良くはない。
自宅へ戻って着替えたら即ソファーで横になり爆睡。目覚めたら太陽は沈んでいた。

夕食はスリスリが頑張り、ルンバが監修した特製ラーメン。



さりげなく入っているモヤシと椎茸が良い。
野菜はやはり主張しすぎると敵になる。

あぁ・・・・・・我が家。
添い寝してくれる人は誰もいないけれど、それでもやっぱりここが一番落ち着くなぁ。

準備だけはしておこう

2016-01-19 16:17:17 | 日記
皆さん、生きていますか?

と、入院中の私が心配するのも変ですが、病室の窓から見下ろしていると、除雪車が何度も往復しているのに止むことを忘れたように降る雪に負け続けているように見えてしまうのです。
こんな大変な日に何もせず、他人事のように窓辺から見ていることしか出来ない私は、悔しくて仕方がありません。

入院していて良かった、ラッキー。
なんて決して思ってはいません。

今は雪かきがしたいのです。(今はです)


昨日、私以外同室の3人全員が退院しました。
それで昨夜は4人部屋が個室状態。

これは良いようで辛い。
寂しくて怖いのです。

何の音もしない病室。
何かが動いた気配に怯えてしまいます。
ドキドキドキ(´`:)


数日前書いたように、ジェームスを丁寧に拭いてくれたサービスがあるのだから、添い寝サービスも もしかしたらあるか知れませんよね。


ベッドは少し狭いけれど、ただ添い寝するだけなので寝られると思うのです。

そりゃ、寝返りした時に偶然脚が絡むことがあるかも知れませんが 故意ではないのです。

胸元に顔を埋めるなんて、すると思いますか?
私….立派な病人なんですよ。

雪かきも出来ないのに~信用ないのでしょうかね(〃ω〃)

少しだけ端に寝て、いつでもサービスを受けられるように、用意だけはしておこうかなぁ。



鎖の切れた犬のように

2016-01-18 12:56:34 | 日記
まだ血が出ているのに、先生の方が痺れを切らしたのか「管を抜いちゃいましょう」と云う。
もしかしたら、管がこすれていつまでも血が止まらないのかも知れないと思っているようだ。

そう決まると動きは早い。

看護師さんが道具を持って来て 私のパンツをサッと下げ、ベリベリとテープを剥ぎ取って
「イテテ……」と云う私の声を聞き流し、あっと云う間に ジェームスから管をニュルッと引き抜いた。

先っぽの汚れをティッシュでチョンチョンして作業終了。

これで私は首輪の外れた犬と同じ。
軽いめまいなど気にしないで自由気ままに病院の廊下をウロウロし始めた

しかし、時々すれ違う看護師さんの大半がジェームスをニギニギした人たちなので、私は無意識に下を向いてしまう。

まるで、新婚初夜を過ごしたばかりの新婦みたいだ。

ナマメカシイ寝姿

2016-01-17 14:46:09 | 日記
ナースシューズは足音がしない。

深夜の巡回は懐中電灯の先を手で覆うので、カーテンの向こうが微かに明るくなったことで看護師さんの接近を察知する。

暗闇の中 眠っていないと悪いと云う意識が働き 目を閉じるのだが、何かをしないと気の済まない私は 片足をベッド上の台に載せ 大股開きのナヤマシイ寝姿で待ち受ける。

カーテンの隙間から覗いた途端、予想もしていなかった変形の寝姿を見て ギョッとしたのが硬直した懐中電灯の動きでわかる。
それだけで、少しは嬉しいのだが、それも一瞬だけで スルーされてしまうのは、モッタイナイ気がしないでもない。


草ばかり食べている病院食で馬になりそうと言ったことがあるので、100均で売っている馬の面を被って寝てみようかと悪い企みを巡らせながら睡魔が訪れるのを待っていたら、
ジェームスに入っている管が詰まってしまい 緊急コールで看護師さんとジェームスの戦いが始まった。

血塊を除去しないととんでもないことになるかも知れないので焦ったが、無事に処置できた。

夜に悪だくみをした報いを受けたのだろうか。

でも、一人寝の夜は長く寂しく辛いものなのだ。