北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

だって、ヒマだから

2021-12-23 10:20:17 | 日記
入院生活は、本当に大変だ。
家庭での生活と時間がズレている。
もしかしたら家庭時間の方が一般的な感覚とズレているのかも知れないが、とにかく色々と違う。

朝7時には朝食が配られる。
食べたくないけれど食べる。

でも、その前に検温と血圧測定がある。だからその前に洗顔をしておかなければならないしオチッコも出しておく必要がある。

必然的に一日は日の出と共に始まることになる。まるでキャンプしているみたいだ。

夜はさらに容赦ない。
消灯は10時だが、9時半には室内灯が消える。
そして10時になるとテレビの電源が落ち強制的な闇が訪れる。

いつもは午前1時まで本を読んでいた私には辛い生活リズム。



時々足音もなく看護師さんが入ってきて今日検査を終えた同室の患者さんの点滴を確認し血圧を測り声を掛けていく。

深夜、日が変わる頃懐中電灯の灯りを落として見回りにくる。
私は暗闇の中でこの時を待っている。どうせ眠られないのだ。


私はベッドの上で新体操の選手のように反り、片足を空中に延ばして大股開きで体を捻って眠っているふりをして巡回の灯りを待つ。

チラッと私を確認した微かな灯りがギョッとしたようにもう一度ジックリと当てられる。

「タブタブさん、起きているんでしょ。普通に寝てくださいね、普通に。」
看護師さんの甘い声が耳元でささやいた。

肛門が・・・・・・・・

2021-12-21 21:18:06 | 日記
※    前回の続き

さて、前張りを済ませて覚悟を決め、呼ばれるのを待つ。
しかし予定時間をかなり過ぎても、迎えが来ない。

点滴が落ちているのを見ている内にオチッコがしたくなってきた。
でも前張りで固定され後ろを向いているチンチンは、ワンコのように片足を上げても無理みたいだ。

それでボタンを押して「オチッコしたい」とヘルプコール。
慌てて走ってきた看護師さんの手には新しい前張り用の「人形代」

急患が入ったらしくて検査がストップしていると云われた。
何時になるか分からないので、前張りを剥がしても良いとのお許しが出たのでバリバリと剥がしてトイレへ急いだ。

それから2時間以上待たされてやっと新しい前張りを貼られ、車椅子で検査室へ。

検査台は、手術台と極似だ。恐怖感が増してきたが、ここまで来たら「五穀豊穣」だ。
いや違う。なんだったっけ・・・・そうだ「まな板の鯉」だ。

私を囲み5~6人が準備作業。人数が多い分さらに恐怖心が強くなった。
動かないように手を固定して「それじゃ始めます。チクッとしますよ」と云われて検査が始まった。

私は緊張と恐怖で全身が固まり「石」

突然先生が「ゴメン、痛かったでしょう」と云うのは動脈を突き刺し過ぎたのだ、きっと。
眼だけをキョロキョロと動かし、時々見えるモニターに映るガイドワイヤーの動きを追う。

「造影剤入れますからね、少し熱くなるかも知れませんよ。何か変だったら教えてください」と云われた直後、モニターに心臓の冠動脈のラインが映った。

機械の角度が変えられて「また造影剤が入りますよ」と云う声と同時に別のラインが見えた。
冠動脈は3本あるので、それを色々な方向から動画撮影しているのだ。


次は、別にお願いしていた脚の動脈撮影。
長い長い、長ぁ~~~いカテーテルをどんどん挿れられて、「今度は脚が熱くなります」と告げられ検査寝台が造影剤の動きを追うようにサーッと動くのだが熱くはならない。

その代わり数秒後に何と肛門が熱くなってきた。
「先生、肛門が熱いです」と叫ぶ私。
注入した造影剤が足の先まで行った後、静脈に入って戻ってきたのだ。

考えてみたら肛門はいつも締まっていなければならないので、筋肉の塊なのだ。
その筋肉に栄養を与える為に血管が沢山集まっているのだろう。

「今度は左脚だけ映しますよ」と云われて数秒後、「肛門の左側半分が熱い」と訴える私。
そして当然のように「今度は右脚です」で「肛門の右半分が熱い」と訴える。

(もしかしたら先生は楽しんでいるのだろうか)と云う疑念が湧いたが、
「検査は終わりましたよ」と云われてカテーテルが抜かれた。

結果、命にかかわるような状態までは達していないと云われてホッと一息。

私イチオシの看護師、S子ちゃんが迎えに来ていて車椅子に乗せられた。
一気に地獄から天国へ替わった気分だ。

ベッドへ戻ると「前張りを取りましょうか」と云うS子ちゃんに「是非お願いします」と云おうとしたところへ入ってきた別の看護師。

S子ちゃんへ「もう勤務時間が終わっているから代わるね」と云う余計なお世話。

「前張りを外します」と云うのを断り、バリバリと自分で剥がした。

ダンスとパッカン

2021-12-20 16:42:22 | 日記
※    前回の続き

病院の朝は早い。
5時に血圧、体温測定を終えて6時には昨日血管確保したルートにタップリ2リットル液体が入っている点滴を繋がれた。

向かいに寝ていたオッちゃんがカーテンを開けて「雪だ」と教えてくれた。今季の冬初めての積雪だ。その中をもうウォーキングする人の姿が見えた。



朝食後、先生の回診が始まり私の検査は5人予定されている内の4番目だと知らされた。

水を多めにとるようにと云われているが、それにプラスされて2リットルの点滴を落とされているのでトイレに通う回数が増えた。



その時、入院する度に必ず持参していた必需品を忘れていることに気が付いた。
それはトイレ用消臭剤(無臭タイプ)

布団の中で屁をしたときにシュツと一吹きするだけで匂いが消える優れものだ。
入院する度に絶対忘れないように気を付けていたのに新コロナの時代、アルコール消毒液に注意がいってしまい、忘れてしまったのだ。

それで気体を出した時は代わりにアルコール消毒液を布団の中に噴霧して誤魔化したがこれが冷えを呼び、さらにトイレ通いが増えた。

検査予定の時間が迫ってきた頃、看護師さんが来て「前張りしますからね」と云う。
ハイレグを着られる程に剃られているのに前張りだって。

取り出したのが人形代(ひとかたしろ)の様な形の紙?。
「俺、踊れないよ」と看護師さんに云ったが意味が通じないのか「どうして踊るの?」

「だって前張りって、あのストリッパーとかAVの人がするやつでしょう?」
「俺、踊れないよ・・・・」  「踊らなくても良いです」
「体硬いから脚広げてパッカンもできないけれど・・・」  「パッカンしなくても良いです」
そうなんだ・・・・・ホッとした私。

彼女は優しくジェームスとお玉ちゃんを真ん中に寄せると前張りを被せてテープで固定。
先っぽをぐーっと引っ張って肛門様の方へ向けて固定し前張り終了。

このままオチッコをしたら後ろへ出るなぁ・・・・と思いながら検査室から呼ばれるのをドキドキしながら待った。
(さらに 次回へ続く)

SS

2021-12-19 21:35:01 | 日記
※    前回の続き

病衣に着替え終えた時、書類を持ってやって来た担当の看護師さん。これがまた可愛い。
私も笑顔になって挨拶し、色々な説明を聞く。

「症状はどうですか?」と訊かれたので「ドキドキしています、別の意味で」と応える。
「可愛い看護師さんばかりで胸がドキドキします」と云ったら「あらまぁ・・・・」と笑顔。

「これから検査前の準備をしますので待っていて下さいね」と云って長い廊下を戻っていった。

数分後、血管確保のセット等が入ったトレイを持参。
何か異常が発生した時に、そこから即 薬を注入できるようにとの準備だ。
明日検査に行く時はこのルートに点滴を繋ぐらしい。



「チクッとしますよ」と云って遠慮なくズブッ。
「漏れちゃいましたので別の所にもう一度刺しますね」とニッコリ。



私は半ベソで「ハイ」


今度は突然「毛を剃ります」と云う。
「血管が曲がっていて手首からカテーテルが入らなかった時には鼠径部から挿すので、その準備」とのこと。

驚いている私に「ハイ、腰を上げて」と云った途端、一気に下着まで下げられてスポンとモロ出し。
突然だったので「S」のままだ。いや恥ずかしさで縮んで「SS」かも知れない。

そのSSとお玉ちゃんを片手で抑えて左側に寄せてバリカンを使ってウィーン、ゾリゾリ。
今度はお玉ちゃん達を右に寄せて反対側をゾリゾリ。凄く手馴れている。

看護学校では、血管注射を生徒同士がお互いに刺し合って練習するらしいが、もしかしたら毛剃りもお互いにパンツを脱いで練習するのだろうか。

もしかしたら、今ゾリゾリしている彼女は自分でも練習して……パイパン♡?
訊いてみたいけれど訊けない。

「ねぇ、半端なのは嫌だから全部剃ってもらえる?」と云ったら「剃りましょうか」と軽い返事。
「冗談だからね、冗談。でも、もしかしたら全部剃ってと云う人がいるの?」と訊いたら
「いますよ、時々」と平然としている。
そんな時は全部剃ってあげるんだって、丁寧に。
驚いたなぁ。

俺の場合、今度泌尿器科の検査を受ける時に「あら、剃っちゃったの」と云われるのが恥ずかしくて何とか思いとどまったけれど、全部剃ってもらって子供のように可愛くなったジェームスを見てみたい気がしたのは確かだ。
(次回へ続く)

S M S

2021-12-18 20:50:17 | 日記
ヤッホー、皆さん。生きて戻ってきました。自宅です。
雑然と色々なモノが散らばり居心地は良いとは云えないけれど、でも心が安まる。
さて、その中で入院中のことを書きますね。
ネタがあり過ぎて捨てるのは勿体ないし3部作ぐらいになるかと・・・・
ゴメン、長くて。

では、書き始めますね。3日ほど続きますのでよろしくお願いします。


ついに検査入院予約日になった。
先日確認していた「持っていくもの」をもう一度確認する。
そうだ、予備のマスクと消毒用アルコールも持っていこう。
眠られないと困るから、マイ枕も持って行った方が良いだろう。

造影剤を使うので、排泄を速やかにするために「ペットボトルを2本以上持参」と書いてあるので6本もリュックに入れたらかなり重くなった。

高中正義を車内に流して暗くなる気分を盛り上げた。


入院手続きをして指定された病棟階へ上がった。
付き添ってきたルンバとスリスリは感染防止の為ナースステーションから先へ入れないらしい。

「入院予約していたタブタブです」と云ったら「あっ、お待ちしていました」と出てきたのが凄く可愛くてスタイルが良くて笑顔が素敵で、目視ではバスト85ウエスト58ヒップは90のS子さんと云う看護師。

(おおっ、ここは天国か)と思いながらルンバとはサッサとお別れ。
手首にワンコの首輪のように名前の書かれた輪を装着されS子さんと並んで歩く。

「2泊3日の予定ですね」と云われたが病院では無くて彼女と連れ立って旅行でもする気分だ。シングルベッドではなくてダブルの部屋は無いんだろうか……

「病衣に着替えて頂きますがサイズは何でしょうねぇ」と云いながら私の体を見るので
「上はM、下は普段はSで稀にLになります」と胸を張る私に
「じゃLにしますね」と云う彼女。やっぱり大きい方が好きみたいだ。

(彼女となら直ぐにLになるだろう。もしかしたら自分でも未知のLLLになるかも知れない)と密かに思う。

ナースステーションは病棟の端近くにあって、そこから200メートル以上の長い廊下が延びている。増築した結果、ナースステーションが端になってしまったのだ。

「これは大変だねぇ、この距離を何往復もするんでしょう」
「そうなんですよぉ、本当に大変で」と云いながら彼女はグイグイと私に接近して時々体が触れ合う。もうオトモダチだ。

「部屋はまだ先、端の方なんですよ。遠くてゴメンナサイ」と云う彼女に
「疲れた時は僕のベッドで休むと良いよ」とMになった尻尾を振る私。
「そんなこと出来ませんよぉ」と云いながらまたクネクネして体が触れ合う。

もしかしたら、ここは病院ではなくコスプレ看護師の勤める夜の店ではないかと勘違いしそう。

で、案内されたのは端に近い4人部屋窓側のベッド。何回もウォークした春採湖が見える。



「別の担当者が来ますから病衣に着替えておいて下さいね」と云う言葉を残して彼女は去った。
と云うことは、今日彼女は担当では無いと云うことだ。

周りの雰囲気が急に「お店」から病院になりMはSに戻った。(続く)