ベッドへ入る前、必ずカーテンの隙間から外を見る。
電信柱に取付けられた灯りと月だけが深夜の家々を微かに照らしている。
一つだけ明るく見えているのは金星だろうか。
暗闇を見つめるのは、まれにキタキツネが通るから。
どうやら今夜の出会いはなさそうと諦めてカーテンを閉めようと思ったその時、左から右へ小さな光が走った。
もしかしたら流れ星?
と思う間もなく脳が反応し「どうか体調が少しでもよく」まで願いを云った所で星は燃え尽きたのか光が消えた。
過去に何とか流星群が見られますと云うニュースがあった時でさえ一つも見られなかった流れ星(多分)を初めて見られたことで少し興奮。
一つ流れたのだからまた流れるのではと続きを期待し、暗闇を見回していたら数分後に南側にあるA宅の屋根の向こうで突然のストロボ発光。
車のライトとは絶対に違う一瞬の強烈な点状の光。
数分後に南東方向にあるB宅の屋根の上方で、さらに強い一瞬の発光。
もしかしたら電線でもショートしたのかと思ったけれど風も無いし高度的にも電線とは違うと思う。
実は最近、色々な人の登場する夢を見る。既に亡くなった人もいるし何年も会っていない人もいる。
親戚のお婆ちゃんは、亡くなる数ヶ月前に亡くなった人が次々と夢に出てくると云っていた。
私もそんな夢が多くなった。
そして流れ星。
ヤバイかも知れない。