高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

寒の戻り

2006年03月13日 23時26分00秒 | ブログ

今日から東京へ出張、いつもより余裕を持って家を出た。家内に送ってもらい安心院の山から別府方面に、珍しく雪を載せた車がたくさん走っている。海辺に下りてきて雪を積_010 んでいるなんておかしなことだな、と、話していた。日出というところから空港バスに乗り換えていくはずであった。バス停に立っていると、ハイヤーの運転手が「空港までバス代と同じ値段で行きますが、乗っていきませんか?」と声をかけて来た。これ幸いと3人で乗り合わせて乗り込んだ。運転手は空港までお客さんのお迎えに行くところで、空車で走っていくついでに小遣い稼ぎをしているのだ。ところが高速道路は雪のため閉鎖、その分国道は渋滞。のろのろ進むうちだんだんと雪が降ってきた。トンネルを抜けると雪国だった。3月の中旬に空港付近がこんなに大雪になるとは始めての経験だ。遅々として進まないハイヤーの中でいらいらしながら外を眺めている、何とか飛行機に時間に間に合ったがハラハラものだった。

_022 目的の京王プラザに到着。ホテルでは「ホテルで楽しむひなまつり」というテーマで全国の作家モノのお雛様があちらこちらに飾られている。その催しの一つに大分をテーマにした「花の宴、豊のくにから春一番」が行われている。2階のレストラン街でも大分の食材を使ったメニューがメインで扱われている。

私を最初に迎えてくれたのは大分県の竹雛飾りで合った。太く大きな竹に抱かれて可愛い紙雛が並んでいる。是非、京王プラザで見て下さい。

南館ロビーに「伝統工芸品 別府竹工芸展」として私の作品が置かれている。3月いっぱいまで開かれているので今日はホテルのスタッフに作品の説明にやってきたのだ。お_021_2 客様から見て、どんなことが解からないか?どんな質問をされるのか?作り方、製作日数、手入れの仕方、などなど伝えてきましたのでこの「M」さんに聞いてください。何を聞いてもいいですよ。明るくて仕事熱心な「M」さんです。

嬉しいことに私が彼女に説明をしているうちにメインに飾ってあった大きな籠を中国の方が買ってくれた。この作品は私の先輩の油布さんの作品で(私のブログのヨーロッパ旅行記にも出てくる。2006年2月11日分)幅80センチほどもある大物だ。作品に力があれば、国や人種を超えて伝わるものなのだ。特に油布さんとは今一緒に「別府の竹工芸は世界に誇るモノである」ので世界に広めようと動き出した所だ。嬉しいことである。

竹工房オンセ

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コメント
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