高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

初荷!

2008年01月21日 06時45分52秒 | 作品紹介

116_0081 井戸のバタバタで振り回されたこの二日間、しかし、そんな事とは関係なくどんどん仕事は進んで行く、今年最初の催し、名古屋松坂屋での「大九州物産展」の荷物の出荷である。一年で最初の催事というのは、毎年の事ながら緊張する。何となく一年を占うような気がするからだ!

テレビのニュースでは株価が下がり、景気はどんどん悪くなるだろう?などと、暗い観測ばかりをコメンテーターが言っている。こんなことばかり言うからますます先行きが不安になって、消費にブレーキが掛かるのだ。規模を大きくすると、こういった不確定要素をモロに影響されることになるのだが、中身のしっかりした、本物のお客様との関係をしっかり作って行けば、あまり影響されないと思っている。

昨日、先日「再生」でhttp://blog.goo.ne.jp/takae_1/d/20080115

修理したお客様から、喜びと感謝のお電話を頂いた。「何時も、このバッグばかり使うんです!今回は、また新品同様にした貰って本当にありがとうございます!」と、こちらの方こそありがとうございます。  嬉しいですね。手を掛けて、こちらの気持ちが作品を通じて相手に伝わっているのだから。

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この作品も名古屋のお客様から注文頂いた籠である。ご主人とお寿司やさんをされていたそうだが、数年前に、ご主人が亡くなられたそうだ。そのご主人が竹篭が好きで、お店にも良く飾ってあったそうだ。最初はその飾ってあった花篭を修理してあげたことからご縁が出来た。今回、「びく型の小さな花篭を!」という事で黒竹で掛け花を作った。一つの花篭を飾るにも、人それぞれの思いがある。この掛け花篭を見るたびに、元気な頃のご主人との思う出が、懐かしさが、優しさが、力を与えてくれるのだろう。

竹工房オンセ

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コメント
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