声楽家である新婦の歌が披露されたり、友人のスピーチ、どれもが心のこもった物ばかりである。どれもが型破りで、これまでの二人の人生模様が伺えるスピーチである。その中で圧巻だったのは、最後の多田さんのスピーチであった。実に堂々と歴史に残る名演説であった。
「私も今年45歳になり、もう15年もすると60歳。そろそろ引き際を……、」飾ることなく、淡々とこれまでの生き様、二人が出会ってからの経緯、その中で「私は小さいときは母親の子守唄に始まり、学生時代はエルトン・ジョン、そして最後に愛深の歌に、いつも音楽に包まれた人生です。音楽の神様が私と愛深を結びつけてくれたのです。」と言ったときなどは本当にかっこ良かったですよ!
最後に「お父さん、本当に待たせたね!ありがとう」と目に涙を浮かべながら…。つい、こちらまでホロッとしてしまいました。
最後の衣装は、多田さんは紋付袴で、何処かの組長みたいですが、新婦の着ている着物は多田さん手作りの総絞りの藍染の着物でした。何から何まで思いのこもったすばらしい披露宴でした。
おめでとう!