高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

バッグの修理  1

2010年08月19日 07時49分51秒 | 竹細工作業工程

十数年、バッグを作っていると、いろいろな修理のバッグが送られて来る。「転んだ時に上に載ってしまった!」とか、「子供が踏んづけた!」とか・・・・・

一番多いのが、底の足の部分の磨耗である。これは、実用品のバッグである以上、磨耗するのは仕方がないことで、特に、気に入って愛用してくださる方は、毎日、使ってくださるので、知らず知らすのうちに摺り減って行くのは仕方がない。

私のところでは、「何処が痛むのか?」大体判っているので、使い込んだ時に、交換できる様な構造にしてある。バッグ全体の交換でなく、痛んだ所の交換で済むようにしている。

817_018a この写真は、バッグを逆さまにして写しているのだが、左の足の部分が磨耗して切れてしまった。
もう一度、籐飾りをし直して、漆を塗れば、すぐ元に戻ります。

修理のバッグが送られてきて、箱を開けると嬉しくなりました。

このバッグは10年ほど使い込んだもので、何ともいえない色合いと艶が出ているではありませんか!
大切に使ってくださるお客さまの心使いが、伝わってきます。
817_020a
最近作ったばかりのバッグと比べてみると、違いが良く判ります。同じ素材のバッグなのですが、10年使い込むと、こんなに素晴らしい風合いが出てくるのですね!

自分の作った作品ながら、見ていて、惚れ惚れしてしまいます。

天然素材の良い所は、使えば使うほど、味わいが出てくるところです。使ってくださるお客さまの思いが、作品を作っていくような感じがします。

「大事に使ってくれて、ありがとう!」と思わず、頭を下げてしまいました。

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