編み上がった篭に、縁を付けていきます。
一番上の編み目は、縁が抜けないように折り返します。
折り返した部分を挟みこむように、外縁、あんこ竹、内縁を取り付けていきます。
普段は、外縁と内縁だけで良いのですが、今回は縁の仕上げを、竹で巻き上げる「巻き縁仕上げ」が、注文です。
巻き縁にする時は、縁の形を竹が巻きやすくするために、縁の断面が、なるべく丸くなるようにします。
(ちょっと、専門的なので、ここの説明は言葉にするのが難しい)
縁を仮止めした後、今度は巻き縁に使う巻き竹の巾を決めなければ為りません。
普段から作っている篭であれば、何ミリにすれば目が積んで美しい仕上がりになると、データが出ているのですが、別注品の場合は、全て一からデータを探っていかなければ為りません。
今回もまずは、試しに大体の巾の竹を巻いてみて、雰囲気を見ます。
その結果、もう少し巾が広いほうが良いのどと、本番のヒゴの太さを推測していくのです。
実際に使うのは、長さ4メートル、巾6ミリ、厚さ0.4ミリの表皮の竹1本、身竹1本だけすが、その1本ずつの竹ひごを取るために、4メートルの竹1本を割らなければ為りません。1本のヒゴのため、幅とりをして、面取りをします。
別注品が高くなるのは、こういった理由からです。
普段作っている商品であれば、たいていいっぺんに20個とか30個分のヒゴを取り、編み上げていきます。その方が作業効率が断然良いためです。
別注品の場合は、手探りでヒゴのデータを探し出し、たった1本の部位ヒゴを足るためでも、作業工程は同じ数だけ掛かります。
つづく、
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