高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

移り変わる作品作り

2014年07月22日 04時36分35秒 | 工房

工房では、吉田君が「ここのえ」という篭を沢山作っていました。
この籠は、昔は年間1000個以上も売れていたベストセラーの商品です。今でも、年間100個くらいは売れています。

Img_1104 私の工房では、以前、こういった大量に売れる商品を10種類くらい生産していました。
毎月、毎月、問屋さんがライトバンで集荷に来て、山の様に積み込んで引き取っていく。
そんな時代でした。

ところが、この30年の間には、どんどん時代は変わっていき、こういった大量生産する籠は、ほとんど出なくなってしまいました。
昔とは、流通形態が変ってしまったのです。
生産者から、産地問屋に卸し、産地問屋から消費問屋、消費問屋から小売店・・・・・
この様な、中間に卸業者が入ることで、値段が高くなり、消費者と生産者の距離が遠くなってしまったのでは、魅力が無くなってしまったのです。

また、大量に売れる作品は、海外で生産される様になり、価格競争の時代に変わってきました。

弟子を育てる上では、こういった大量生産する作品がある事は、非常に大切な事だったのです。毎日、毎日、同じ物を繰り返し作ることで、基礎技術が蓄積され、体に実に付いて行くのです。
何時も弟子に言うのですが、「どんな籠でも、100個作ると自分の物になって来る。」と、面白い物で、本当に100個くらい作って行くと、自然と手が、体が、籠を作ってくれるのです。

しかし、今は少量生産の時代に変わってしまいました。手間暇をかけた良い物を少量生産する時代に変わってしまったのです。
販売方法も、問屋への卸から、直接、生産者がデパートやギャラリーでお客様に手渡しする時代に変わって来てしまいました。
良い、悪いの問題では無く、変わってしまったのです。

その時代にあった、販売方法・生産方法・弟子の育成方法などを模索しながら遣っていかなくては為りません。これからは、弟子たちに何を伝えなければいけないのか!そんな事を、毎日考えるこの頃です。

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