長男が3日に中学を卒業。この4月からは新潟の全寮制の学校に行ってしまう。家族4人が一緒に生活するのも後1ヶ月ほどだ。私の仕事が忙しくなる前に家族旅行を計画した。「一泊で行ける範囲で何か美味しいものを」こんな条件で考えると、下関のふぐを食べに行こうということになった。下関には私のお客様でいつも下関の海の幸を送って下さる「O」さんがやっているお店がある、以前から一度行きたいと思っていたので、お昼ご飯をそこで食べて、午後は有名な秋吉台鍾乳洞を見て、宿に入ることにした。朝、9時半出発。高速を走って一路下関へ。前日「O」さんに電話して場所を聞いたが「下関インターを下りて川棚方面へ走っていくと、始めて海が見えるようになるとそのあたりにあります。」いたって大雑把な説明を受けた。インターを下りて迷い迷い川棚方面に、相当走っていくがなかなか、海に出会わない。この道で良いのだろうか?と不安になって走っているとやっと海が見えてきた。まさしく、この辺だ。しばらく行くと国道沿いに「PAPUA」と書いたお店が見えてきた。店のすぐ裏が海で全面に広がった窓から地平線が見える。ご主人はヨットマンで何しろ海が見えるところに住みたかったそうだ。後、10年位したら南の島に移住す る計画を話してくれた。「この島は土地の売買という概念がない、私が行くところも『お前に25年間住むことを許そう』と村の酋長が許可してくれた、これは、土地を売るということではなくてお前に一生住むことを許可すると言う事なんだ。」と目を輝かせて話してくれた。ご太平洋の地図を引っ張り出して、ミクロネシア諸島の小さな島に移住することがご主人の夢なのだ。
奥さんはこのワイルドなご主人とは打って変わって、清楚な美しいご婦人だ。普段は学校で美術の講師をされているそうで、土、日とお店を手伝っているそうだ。やはり、少年のような夢を持ったおじさんには少女の感性を持った奥さんが側にいるのだ。なごり惜しい中、また、山のようなお土産を頂いて下関を後にした。
http;//www.PhotoCabi.net/papua/
秋吉台を見学後、目的のふぐ料理を食べるため宿に着いた。温泉に入ってゆっくりした後、お部屋で「ふぐ料理」。たまにはこんな贅沢もいいよね。
遠方より、友来たる。また、楽しからんや。今日広島から友人がやってきた。友人といっても私よりずいぶんご年配の方だ。15年ほど前まで私は広島県竹原市の職業訓練校で竹細工を教えていた。「K」さんはその時の教え子(教えじじ)で私が教えた約200人の生徒さんの中でも5本の指に入る器用な方だ。最近はお体を壊していたらしく、しばらく音信が途絶えていた。2ヶ月ほど前突然、娘さんからメールを頂き、「一度父を連れてそちらに伺いたい」と連絡が入った。
実は「K」さん、すい臓を悪くして、大手術を受けたらしい。それまで大好きだった竹籠作りも思うように出来ず元気がないので、以前から父が一度行きたいと言っていた私のところへ行って元気になって欲しい、と言ってこられた。嬉しかったですね。病気はされていても音信が途絶えていた「K」さんからの連絡。それより、娘さんの親を思う優しい気持ちに嬉しくなりました。別府まで電車で来られ、レンタカーを借りて私の所に来てくれました。奥さんと二人の娘さん、幸せな旅行だと思います。今日は別府の温泉で、明日は由布院の(一昨日ブログで紹介したばかりの)亀の井旅館に泊まるそうです。きっとこの旅行で元気になってくれると思います。本当に嬉しかった。
最後に幸せな家族と一緒にパチリ。
朝一番に見つけた霜柱。今日は寒い。こんな日は身も心も引き締まって気持ち良い。何かいいことが起こるような気がする。
今日はひな祭り、我が家も今日はめでたい日になりました。長男クルムの中学校卒業式です。3年前は学生服が歩いているような感じでしたが、あっという間に卒業です。 たった12人の卒業生、私から見ても、どの子もみんな自分の子の様な親近感があります。幼稚園から中学3年まで、12人、本当に兄弟のように育った仲間です。 最近生意気な口をきくが、ちょっとはにかみ屋さんで心根の優しい子です。家族の愛をいっぱいにもらったクルムです。
来月からは遠く離れた、新潟県の高校に行きます。本人が「全寮制の学校に行ってみようかな?」言い出したのです。びっくりしましたが、「あー、この子の巣立ちの時期がきたんだ」「いっぱいの可能性を秘めて、がんばれクルム」ホンとは私のほうが寂しいだよ。
PTA会長が良い言葉をプレゼントしてくれました。彼も友人ですが、自分の言葉で心のこもったエールを送ってくれた。彼は農家ですから、作物に例えて、「小学、中学の義務教育は土作りの時期です。君たちはすばらしい土作りが出来ているのできっとすばらしい花を咲かすでしょう。自身を持って生きていってください。害虫や台風が来たりと、大変な時もあると思うが、土作りのしっかり出来た作物は越えて行けます。本当に自身を持って生きてください。もう一つは夢を持って生きていってください。この二つをエールとして送ります。」良いことを言うんだよね、
大分県由布院町、今「NHK、朝の連続ドラマ 風のハルカ」の中でよく出てくる倉田旅館のモデルになっている旅館です。古びたたたずまいの中に心を和ませてくれる静かな空間が感じられます。今日は友人から託された写真を持って、オーナーの中谷さんを訪ねてきたのだ。この方も、先日の巨人さんと同じく、腰の低い謙虚な方だ、やはり、一つのことを極めた人はえも言えぬオーラを持っているものだ。美味しいお茶を入れていただき30分ほどお話が出来た。お話していると結構共通した知り合いがいることにびっくりした。「あなたも、守備範囲が広いですな」なんて言われてちょっとくすぐったい思いをした。
由布院と安心院と日田と竹田(これはみんな大分県の中にある盆地だ)の盆地をテーマにした活動が出来ないか?と計画されているそうだ。盆地の人間は外が見えにくいから一生懸命首を伸ばして外をきょろきょろと覗いたり、外から見えない分外の人にわかるように大声を出したり、興味を引くようにアピールするそうだ。だから、盆地に住んでいる人間はごそごそとして面白いそうだ。 植物でも奥まったところに生えているものほど色が濃く鮮やかになるそうだ。ウーン。なんか、少し賢くなったような気がした。
亀の井別荘