旅行気分

奈良町までいった。知り合いのＫさんが、腹話術ライブがあるからと誘ってくださった。この日は、一日家で片づけをしようと思っていたのですが、せっかくなので、いってきた。
近鉄にのって、奈良まで。道中長かった。疲れているのか行きも帰りも熟睡していた。
行基の噴水の前で合流して、あしびの郷へ。奈良の駅を降りたとたん、何だか観光客気分になった。わくわくしてきた。
あしびの郷で、昼食をとり、奥の蔵がちょっとしたホールになっているので、そこで行われる腹話術とパントマイムのジョイントライブを見た。
せぐちえりこさんという腹話術師で、２０年来腹話術をしておられるというベテラン。この方は、声がとってもきれいで、合唱でもしておられるのかなと思うような素晴らしい歌声。ご自身で作詞作曲された曲で最後をしめくくり、パントマイムの方とピアノ伴奏の方とお人形とせぐちさんとみんなで歌って踊ってのラストとなった。
私自身は、だんだんと腹話術を見る目がこえてきたのか、単にネタを楽しむだけでなく、総合的に参考になるものを見つけようとしているなあと思う。お人形のキャラクター性とか、声の使い分けとか、動き、演出、マイクや立ち位置など、ショーを構成しているものすべてに目がいくようになってきた。
せぐちさんの腹話術は、とても声がきれいなのと、リズムやテンポがいいのと、マジックをうまく取り入れられているなど、感心してみていた。でも、やっぱり私の師匠のお二人のすごさには、かなわない。今日は、お人形のキャラクターがなぜかあまり印象に残らなかった。なんでかなあ。
声もいっぱい使い分けておられるのだけれど、やはり聞き取りにくい声があった。メインのお人形は、一番聞き取りやすかったけれど、他のお人形は聞き取りにくいのもあった。それと、腹話術師さんの華やかさがもっとほしいと思った。最近わかるようになってきたけれど、やっぱりステージの上での華やかさがほしい。自分の演技は、まだまだなのに、一人前に評論家になってしまいました。すみません・・・・

パントマイムは、学校の観劇会で見たことがあって、その時の印象の方が強かった。でも、間近で見たのと、女性であったこととで、体で表現することの美しさが、今日は感じられた。

楽しかった。一日観光気分だった。Ｋさんありがとうございました。