ちょっといいHanashi

Tea Cupブログからお引越ししました。日常の生活のちょっといいHanashiを書いています。

うれしい知らせ

2007年01月06日 22時39分00秒 | ノンジャンル
教え子から年賀状がきた。私にとってもっとも印象的な学年であった。力量不足から、なかなかうまくまわらない日々だった。自分を責めまくった。毎日足どりも重く、涙も何度流したことだろう。当時学級崩壊という言葉も、小一プロブレムという言葉もなかった。ひとえに、自分の力量のなさから、うまくいかないのだと落ち込んでいた。

でも、今の私があるのは、この学年との出会いがあったからかもしれない。うまくいかないときには、あの手この手を考える。接し方を変えてみる。少しずつ少しずつ手ごたえを感じていた。3学期になるころには、子ども達も成長し、私を支えてくれた。

そんな学年だった。年賀状をくれたのは、Rくん。就職のお知らせだった。念願のJRに勤めるとのこと。彼の夢だった。1年生だった彼は、毎時間毎時間休み時間になったら、信号を見に行った。始まりのチャイムがなっても帰ってこない。信号が大好きで、電車が大好きで、車が大好きなRくんだった。
しっかりしたきれいな文字で書いていた。入学当初は、何日たってもしゃべらなかった。表情一つかわらなかった。絵を描いても真っ白。作文用紙も真っ白だった。
でも、私のことを慕ってくれていた。家庭訪問に行くと、私のためにわつなぎを作って飾ってくれていた。そんな彼が6年を卒業するときには、6年間で習った漢字テストで、ただ一人100点だったという。

就職の知らせは、自分のことのように嬉しかった。Rくん、大好きな電車にかこまれての仕事、がんばって。どこの駅で会えるのか楽しみにしているよ。
コメント (3)
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