最初の写真は五地蔵山からのものでこちらは翌日雨飾山から見た高妻山。小ピークが連なっているのがよくわかります。右はギザギザの戸隠山。
従って周回どころか日を変えて登らないと行けません。初日は戸隠牧場から大洞沢を遡行し五地蔵山を経由して高妻山にのぼり、弥勒尾根を降り登山口に戻ります。
5時過ぎに駐車場を出たタイミングでは空はガスっていましたが、いわゆる雲海が牧場を覆っていました。
雲海を抜けると快晴。最高の天気に恵まれました。
大洞沢を遡行するルートで登る。紅葉が見事!
沢の水源を過ぎて尾根に詰めると。
東の黒姫山とその向こうの奥秩父方面が現れた。
紅葉の向こうに高妻山が姿を見せた。
沢をつめて一不動の尾根に出ると日本中の山たちがお出迎えです。もう、東京(雲取山)まで見えます。もっと先の日光白根山も見えたかもしれません。
高妻山は恐怖の蟻の門渡りで有名な戸隠山と尾根で繋がっています。
雨飾からみた高妻山と右の戸隠山。
この縦走も検討しました。高妻山に登ったあと、時間と体力と相談して、と考えていましたが、やめました。前回の妙高と同じで、先にキツイ方にのぼり、かつ嫌いな難所があるとどうしても弱気になります。またの機会という事で。
白馬を背景に記念撮影。
奥が妙高山で右が火打山。
左から奥秩父、富士山、八ヶ岳、南アルプス。北アルプスからは、八ヶ岳の右に富士山が見える。
後立山連峰の峰々。
御嶽山と右が乗鞍岳(だと思う)。
降りは弥勒尾根と呼ばれるこの尾根を降る。
黒姫山が目の前に迫る。その向こうは志賀の山並。
牧場を挟んで向かい側の飯綱山。その向こうには四阿山と浅間山が見える。
↓山頂からの動画
1,300m近辺のブナの大木の葉はまだあおい。
牧場への出口。観光牧場で登山道や遊歩道もあり観光客がお見えでした。
こんな牧場のアイスはさぞ美味かろうと思ったら、大混雑で食べ損ねました。
その後白馬村に出て、日本海に向かって走り、小谷温泉入り口から雨飾山登山口駐車場に向かいます。途中、戸隠神社の前を通って初めて知りました。戸隠神社が大観光地であることを。そういえば牧場に蕎麦屋があり、下山したらそこで蕎麦を食べようと目論んでいたら、ななんと、長蛇の列。観光の皆さんでした。結局町ハズレの蕎麦屋さんでやっと戸隠蕎麦にありつけました。本場は美味いです。
夕方5時前に雨飾山登山口駐車場に到着。キャンプ場も併設され、管理棟で生ビールを一杯。
ジョッキで飲むとスイッチが入ります。その後、手持ちの缶ビール、日本酒、ハイボールを飲み尽くし、熟睡。
そして翌朝5時に起きてびっくり、昨夜まばらだった駐車場がすでに満杯。
大勢の方が登山口に向かってゾロゾロ。コースタイムが6時間程度なので遅出でいいやとたかを括っていたら、みなさん、なんでそんなに早いの?なんでそんなにたくさんいるの?
今日は昨日のような快晴とは言わないまでも、高曇りでまずまず。おっとり刀で6時ごろスタートしてしばらくすると紅葉の大岩壁が現れました。布団菱(フトンビシ)です。
そうです、この雨飾山は紅葉で有名な百名山なのでした。したがってこの季節、素晴らしい紅葉を楽しめる反面、大勢の登山客を引き寄せますので、駐車場も登山道も山頂も大渋滞です。中には30名ほどの団体さんもいらして大変です。
紅葉の向こうに高妻山
山頂は大混雑です。「おっちゃん邪魔や〜」と言われてもめげずに自撮る。
ここから妙高は見えないが、左に活火山の焼山と火打山の山頂が覗く。
それでも山頂からの展望も、中腹の紅葉も素晴らしく、短い山行でしたがエッセンスのギュッと詰まった山歩きでした。
1,600mあたり。
こんな道を歩くと楽しい。
来週あたりが紅葉の見頃かもしれません。
まだまだ続く紅葉の道。
1,300mくらいまでは綺麗に紅葉していました。
下山中も次から次へと登ってくるみなさんと紅葉話で盛り上がりながら楽しく下山。
ところで山頂からはすぐ下に日本海と糸魚川の街が見えます。糸魚川といえば糸魚川静岡構造線、フォッサマグナの本家です。最近は翡翠海岸でも有名ですね。日本アルプスはこのフォッサマグナの西の端に連なります。フォッサマグナとは?アルプス成立との関係は?上信越の山と北アルプスの関係は?急に糸魚川に行きたくなりました。途中の道の駅小谷で温泉に入り、濁酒「北アルプス」と大量のキノコを調達、一路糸魚川に向かいます。と、そこにフォッサマグナミュージアムがあるではないですか!もちろん向かいます。ここで謎が解けるか。
結果、何がわかったか。フォッサマグナは1,000万年前にプレート運動で日本ができた時、今の糸魚川-静岡構造線と東の柏崎- 千葉構造線の間が切り裂かれて海だったこと。
その後、このフォッサマグナの下で火山活動が活発化し、天城山、富士山、八ヶ岳、妙高、焼山などなどの火山がこの時できた事。この火山活動による膨大な噴出物がフォッサマグナを埋め立てて今の陸地となった事。日本アルプスの成立はそのずっと後、これも大陸プレートの押し合いへし合いでもりがったという事。以上。
日本が引き裂かれたのも、海を埋めた火山活動も、アルプスを盛り上げたのも、これ全て大陸プレートのおかげ、という事でした。
この上信越の山は結局構造線の内側で、焼山、妙高、黒姫などの火山が作り上げたもので、北アルプスとは隣り合っている
ものの、全く別物なんですね!
山頂からの絶景と紅葉、最後に頭もスッキリの2泊3日の山旅はこれで終了。
心残りは戸隠山と戸隠神社。黒姫山、飯綱山も登ってみたい。また行くぜ!
秋に4.5回行きましたが(笑)雨飾に行くのになんで車中泊って思ったけどそーしないと止められないですもんね☺️
でも美しい紅葉間違いないです🍁
日本列島ぜぇ~んぶの成立ちに及ぶ歴史のお話し、勉強になりました。
北海道もまだ紅葉が楽しめております・・