自己と他者 

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中国の経済発展に見るクズネッツの逆U字カーブ

2006-05-26 00:58:44 | 歴史・思想・哲学

 中国は鄧小平が1978年に改革開放を指示し、先富論を提唱したので、現状の経済格差は仕方がないものと見るべきなのか。発展初期は格差は大きいが、発展が進むにつれ、やがて格差は縮小していく(これをグラフにするとU字の下への出っ張りが逆になるから逆U字)。しかし、そうなるとまだ中国は発展初期段階ということになる。またクズネッツは貿易に関して、大国ほど貿易依存度は低くなることを証明している。国際比較でも中国のGDPに占める輸出ー輸入の割合(貿易依存度)は低い。おそらく「国内市場が大きいから」ということだろう。しかし、中国の場合FDI(直接投資=外資導入政策)依存度が高い。経済特区という形で外資を誘致している。こうした経済特区を経済発展にモデルに組み込んでいるのだが、地域開発の研究者はこのことをどう考えているのだろうか。

2008年度北京オリンピック

2010年上海万博

ここまで、沿岸部の主要都市の地価は上がりつつけるようだ。その後、どう舵をとっていくのか。下手するとバブルとなりはじけてしまう。