植民地形成パターンには主に以下のものがある。
1.本国民の移住のための開拓地獲得
2.天然資源、労働力、(生産要素)、市場の確保
3.他国が進出するまえに勢力圏として確保(国のメンツを含む)
1例として、インドネシアのジャワ島が人口過密になり、周辺の島へ移住を試みた政策がある。しかし、失敗に終わる。
2例として、イギリスのインドを支配するために民間主導(東インド会社)でカイロ、ケープタウン、カルカッタという順に侵攻するそれぞれの頭文字をとった3C計画が有名である。政策といっても、実際は民間が利潤を見込んで行っていった。さらに例をあげると、イギリスに対抗する形で行ったドイツの3B計画がある。2の動機と、イギリスに対抗する形をとっていたので3ともいえるだろう。民間がベルリン、ビザンチン、バグダッドと鉄道を敷き設していった。
3の例としては他にはスペイン王室イザベラ、フェルナンドがコロンブスを支援した例が当てはまるだろう。2がイメージされるが、むしろ投機的性格が強く、他の国々が他国に進出する中で乗り遅れないために行ったというほうが正しいように思う。
以上のように大航海時代の植民地形成というと政策的に進められていったイメージが強いが実は民間が利潤(うまみ)を見込んで、行ったほうが、多く、成功パターンも2としての動機が多い。
1、3の場合、うまみがないために民間ではなく、政府が行うが、成功と言えるケースは少ない。