高井良ゼミナール

高井良ゼミナールのblogですー

毎週、定期的に更新していきますのでお楽しみに!

2023年度 第13回ゼミ日記

2023-07-14 16:07:40 | ゼミ日記

皆さん、こんにちは!

高井良ゼミのたかいらです。昨日の河村さんに続いて、連日の投稿になります。

関東は暑い日が続きますね。九州の大雨にも心を痛めております。どこに住んでいても安全とはいえない時代になりました。皆さまもどうぞお気をつけてお過ごしください。さて、今週(7/12(火))の高井良ゼミでは、Starterが三巡目に入り、本の紹介となりました。トップバッターの私が紹介した本が、ヨハン・アモス・コメニウス著の『世界図絵』です。

ヨーロッパの民衆を絶望の底に落とした30年戦争のさなか、ボヘミア(現在のチェコ)の司祭であったコメニウスは、自らの妻子も戦争で失います。戦争は民衆の無知から生まれると考えたコメニウスは、教育に平和の希望を託します。そして、すべての子どもたちに対する教育、すなわち普通教育の理念を提唱し、世界ではじめての絵入り教科書と呼ばれる『世界図絵』を執筆、刊行したのです。

『世界図絵』が扱っているテーマは、自然、動物、植物、人間の身体、心から正義、平和、愛などの理念にまで及んでいます。子どもたちに母国語と絵を用いて、神の恩寵によるこの良き世界を伝えようとしたコメニウスの思いは、今、世界の子どもたちが学ぶ「公教育」に引き継がれています。

皆さんもぜひ『世界図絵』を繙いて、学校の原点となったコメニウスの愉しさを伴う、崇高な思いを共有していただけたらと思います。

このあと、桜井厚・小林多寿子編著『ライフストーリー・インタビュー』せりか書房、を読みました。ゼミ生の質問に応答するかたちで、ライフストーリーの方法論の本を読むことで、私たちがゼミでやってきたことの意味が、より明確なものになったように思います。インタビューを行うなかで、問い自体が組み替えられていく。ライフストーリー研究には、このようなゆるやかさがあります。今年のインタビューでも、その過程で新たな問いが立ち上がってくることを、楽しみにしています。

大学の前期の授業も、来週で終わりです。時間が経つことのあまりもの速さに、驚かされます。

初期のゼミ生とも会いたいなと思っている今日この頃です。

それでは皆さん、よい夏をお過ごしください!

 

 

 

 


2023年高井良ゼミ 第8回ゼミ

2023-05-31 00:59:51 | ゼミ日記

皆さん こんにちは◎

2年の小峰です。

 

今日はなんと東大大学院の方が6名もいらしてくださいました❣️

 

 

ゼミ生と院生の自己紹介を経て、ゼミ生の今週の1週間について話しました。

 

私は先日、アルバイト先の常連さんにゴルフボールを頂いた話をさせていただきました。

今まで1番良いスコアが出たそうです:)

お土産でお菓子などをいただくことはあっても、自身のゴルフボールをいただくとは、予想もしていなかったので、驚きました💦

 

 

また、本日のStarterを務めさせていただきました。

 

せっかく、東大大学院の皆様がいらっしゃるということで、学力に絡めた題材を選ばせていただきました。

チャットGPTなどのAIの発達によって、高校生の国語力が低下している問題について議論を展開しました。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/9220eb14b93b2a8c62b5f3f5573356d974148ebc

https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/review/20230508-OYT8T50201/

 

Yahoo!ニュースの話題において、院生の方の中には「チャットGPTからTikTokの話になって国語力の話になるのはそもそも良いのか?」と言ったような意見がありました。

文章構成の部分においてこのような着眼点を置いたことがなかったので、とても良い発見と学びになりました。

 

次に矢口さんの自分史をみんなで読みました。

院生みなさんの着眼点が豊かで、文章の細かいところの質問や、言い回しについての質問が多かった印象です。

お兄さんとの関係性を深掘りするような質問もありました。

私自身、今後のインタビューの中で、ある特定の人との関係を深掘りして聞いてみようと思います!

 

 

最後に、グループカンファレンスということで、院生のみなさんとゼミ生で4つのグループを作り、「今自分が1番真剣に考えていること」をテーマとしてカンファレンスを行いました。

私のグループでは、学校で非常勤講師をしている院生の方が「成績の付け方」について悩まれていました。

「生徒はCやDをつけられると悲しい気持ちになる」「みんなよく話を聞いてくれる良い子だからみんなにAやBをあげたい」など心優しい先生で素敵だなと感じました。

 

 

東大大学院の皆様がゼミにいらっしゃると伺ったときに、「全部専門用語で話されたらどうしよう」「頭のいい人ってすごく早口って聞くけど、聞き取れなかったらどうしよう」など不安材料が多かったのですが、実際は全くそんなことありませんでした。

むしろ、今までの大学の授業の中で1番楽しかったです❣️

さまざまな視点から物事をみていて、吸収させていただく部分が多かったです。

教科書には書いていない、対面だからできたこの貴重な経験を無駄にしないようにしていきます!!

 

 

来週のゼミは休講です。

再来週(6月13日)のゼミでは私の自分史の読み合わせです。

がんばります!!!

また、Starterは矢口さんです。

そして!!教育実習に行かれていた河村さんが戻ってきます!

たっっっっくさん教育実習のお話をしてくださると思います!!(圧)

すっっっっごく楽しみです❣️

 

体調管理が大変な季節です。

皆様お気をつけてください🙇‍♀️


2023年 第7回ゼミ

2023-05-26 10:22:32 | ゼミ日記

皆さん、こんにちは!

ゼミの高井良です。

早いもので5月も終盤です。

夏のように暑い日が来たと思うと、冬のような一日が突如やってきたりして、

体調管理も大変です。今回のゼミの日は、寒い小雨が降り続く一日でしたが、

教育実習に出かけている河村さん以外、全員がF415教室に集ってくれました!

さて、はじめはゼミ生の一週間の話から。みんな話が上手です。

乃木坂46の「さいとうあすか さよならコンサート」をライブで聴いた

メンバーもいたりして、活動的な人たちが揃っているなあと思わされます。

続いて、Starterは、二巡目に入り、新聞記事の紹介とディスカッションがテーマとなりました。

二巡目のトップバッターが私です。

2022年に岩手の安比高原に開講したインターナショナルスクールのハロウ校、

何と授業料≒年間900万円とのことです。日本、アジアの富裕層の子弟が

学んでいるとのことですが、驚くべき教育費です。

 

「7年間の学費は7000万円」中国で8校を展開する英国の名門ハロウ校が岩手に全寮制学校を開くワケ 年1000万円の出費にピクリともしない富豪たち

「7年間の学費は7000万円」中国で8校を展開する英国の名門ハロウ校が岩手に全寮制学校を開くワケ 年1000万円の出費にピクリともしない富豪たち

今夏、岩手県八幡平市にイギリスの名門パブリックスクール「ハロウ校」の系列校ができる。全寮制で学費は年間1000万円。対象年齢は11歳から18歳で、7年間通えば7000万円がか...

PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 

 

一方で、“年収”300万円以下の家庭の子どもたちのうち、30%が習い事、

音楽、芸術鑑賞、旅行などを、この一年間に一度も体験できていないという

ことです。

 

広がる教育格差「最後の手段」に手をつける家庭が増えている…高収入なら塾代など大幅増の一方で:東京新聞 TOKYO Web

広がる教育格差「最後の手段」に手をつける家庭が増えている…高収入なら塾代など大幅増の一方で:東京新聞 TOKYO Web

コロナ禍や物価高で家計が厳しくなる中、子どもたちの教育格差が広がっている。総務省の2022年の家計調査によると、塾代など「補習教育」の...

東京新聞 TOKYO Web

 

 

このような教育格差は、これからどんな社会を生み出すのだろうかという

問題提起を行いました。

これに対して、ゼミのメンバーのレスポンスは、私には思いつかないような

視点が含まれており、子どもの体験の幅を支えるものは家庭の年収だけでは

ないのではないか、とか、海外からは、日本がもっている自然と環境に、

一人の子どもたちの体験を支えるものとして、900万円もの価値があると

発見されたのだから、もっと日本に住む私たちがその価値に気づいて、

一般の子どもたちに、この貴重な資源に出会わせることが求められているのでは

ないか、といった意見が出されました。

まずは、教養のある視野の広い先生たちを育てることで、そして、その先生たちに

自由と時間ときちんとした報酬を保障することで、貴重な資源を子どもたちに還元

できるような学校教育を創出できたらと思いました。

その後、今年度の課題図書である内田樹の『複雑化の教育論』の読み合わせを行いました。

学校建築におけるミステリアスさの価値、キャラ化される子どもたちの苦しみ、

お題目の道徳教育の無意味さなど、いずれにしても、教育においては、

子どもたち自身による世界探索の余地を残す「あそび」や「すきま」が

大切であり、きつきつな制度設計では、のっぺりとした社会が

出来上がってしまうということに、同意が得られました。

子どもがより複雑な存在になることが、教育の目的であるという著者の

観点は、実に刺激的なものでした。

来週は、矢口さんの自分史の読み合わせとなります。Starterは小峰さんです。

ゲストの参加も予定されており、どんな複雑なゼミになるのか、楽しみです!

では、皆さん、お身体に気をつけて、またお会いしましょう!

高井良

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年度高井良ゼミ始動!

2023-04-12 10:13:40 | ゼミ日記

皆さま

(写真:東京経済大学の中庭の竹林より進一層館を望む)

ご無沙汰しております。

高井良ゼミの高井良です。

2023年度も高井良ゼミが始まりました。

今年のゼミ生は総勢5名とアットホームな人数になりました。

少人数ですが、逸材揃いで、これからの学びを楽しみにしているところです。

4月になって、爽やかな風がキャンパスを吹いています。

こんな爽やかな風を感じるのは、コロナ禍以降、

はじめてのような気がします。

初回のゼミも3年ぶりにマスクを外して学ぶことができました。

27年間のゼミの歴史とその間の日本と世界の動き、さらには、

その前の27年間の日本と世界の動きを共有しながら、今という時代の

難しさと日本の教育の課題について考える時間となりました。

輪読文献についてもゼミ生の意見を聴きながら、決めました。

面白い本に決まったので、輪読も楽しみです。

来週は、早速ペアになって、インタビューの実践に入ります。

1年間の学びを充実したものにしていきたいと願っています。

今年もどうぞよろしくお願いいたします!


後期第10回ゼミ

2022-12-13 18:25:09 | ゼミ日記

皆さん、こんにちは!

 

再び、高井良です。

後期第10回ゼミでは、河村さんの作品の読み合わせを行いました。

 

文章表現について、みんなで頭を突き合わせて考えましたが、

一見格好良さそうな言葉に頼るのではなく、丁寧に実感に合った

言葉を選んでいくと、作品のクオリティが確実に向上することを、

みんなで共有することができました。

実際の手触り、肌触りに、もっともフィットする言葉を探していく

ことで、読者の心に響く作品を作っていきたいと思います。

 

 

これは東京経済大学の6号館7階からの富士の夕焼けです。

冬になると、富士山が美しいです。

 

最後に、今回の本来の担当者・尾口さんからの

メッセージを送ります。

 

「大変遅くなりましたが、スターターの紹介だけさせてください。

私のお気に入りの場所は、父方の実家です。


写真を見てもらうと、縁側の横に犬(雑種)がいて、その奥(見えないですが)に墓があります。

昔は、冬の時期になると、犬がいる上のエリアでソリを使ってよく遊んでいました。

夏だと虫を捕まえては墓の周りを走り回っていました。なぜか墓のそばに行ってみたい欲に駆られてしまう思い出があります。
(今は墓の近くに行きませんが)

祖母がお墓にいるので、お正月挨拶しに行くつもりです。いつまでも私のお気に入りの場所です。

皆さんは、両親の実家でお気に入りの場所はありますか?」

 

私も両親の実家にたくさんの思い出の場所があります。

正月に土間で餅つきをしていたのが懐かしいです。

皆さんの思い出の場所はどこになるでしょうか?

 

それではまた来週お会いしましょう!