高井良ゼミナール

高井良ゼミナールのblogですー

毎週、定期的に更新していきますのでお楽しみに!

暑いっ!

2011-07-16 15:10:00 | ゼミ日記
皆さま、お久しぶりです。boy

ほんとうに暑い日々が続きますね。もうじき、小学校も夏休みですが、まだまだ大学の授業は続きます。来週いっぱい授業があって、8月の第一週まで試験期間です。今年は震災の影響があって、5月の連休中から授業が始まったわけですが、休みなしの3ヶ月というのも結構こたえます。学生のみんなも疲れがたまっているのではないでしょうか?

そんなキャンパスの状況ですが、ゼミは疲れを感じさせない雰囲気です。

今週は、Show&Tellが一巡し、担当者を決めていなかったので、わたしがお話をすることにしました。soccerball

今日の話は、先々週の秋田さんに引き続き、ゴルフです。ちょうど今週のゼミの時間に、私の大好きな全英オープンゴルフが開幕するということで、セントアンドリュースに出かけたときの写真を回しながら、イギリスのゴルフ話をしました。

日本ではゴルフはなかなか一般人には敷居が高いし、金持ちの道楽のように思われていますが、イギリスでは普通の人たちが普通に楽しんでいます。費用は日本と比べると驚くほど安いですし、女性や子どもたちも楽しんでいて、気軽に楽しめる雰囲気があります。またゴルフコースは、犬の散歩コースにもなっていて、ワンちゃんを散歩させながらプレーをしている人もいます。dog1そういえば、私のイギリスの大学での知り合いのフィルは、赤ちゃんが生まれたら、ベビーカーを押しながら、ゴルフをするんだ、と話していました。baby

ゴルフは止まっているボールを打つので、人のせいにできないところが修業になります。自分を見つめて、コントロールすること、自然の条件を受け入れること、などを学ぶことができて、人生のパートナーとして、楽しめるスポーツです。gift

しかし、日本に帰ってきてから、ほとんどプレーできていないというのがほんとうのところです。

こんな話をしたあと、佐藤学先生の「教室という政治空間」を再び読みました。いよいよクライマックスです。伊藤さんの丁寧な読みとよく整理されたレジュメが、大学のゼミナールらしい雰囲気を醸し出してくれています。授業実践をポスト構造主義と絡めながら論じる佐藤先生の論考の深みは、なかなか理解することが難しいのですが、自らのなかにある多層の声を、ただその起源を分析するというのではなく、複数の声を編み直すことによって、未来を、そして希望を切り拓いていくところに、教育実践の可能性があるということに感銘を覚えました。

佐藤学先生の「教室という政治空間」には、従来の教育学への批判とともに、それを乗り越えていく「学びの共同体」への挑戦の土台となる理論が丁寧に書き込まれています。わかりやすい本を読み、わかりやすいお話をうかがうのも決して悪いことではありませんが、その土台となっているこうした理論書を時間をかけてほかの人たちとともに「わからない、わからない」と頭を抱えながら読んでいくことも、私たちの地力を育てる大切な営みであるように思いました。

このシリーズは、かつて杉田玄白が『解体新書』を翻訳したときのような、もどかしさとともに、ワクワク感を感じさせるものがありました。note

そして、引き続いて、高草木さんのライフヒストリーの作品を読みました。この作品は、昨年度の作品のなかでも、ひときわ輝いている作品であり、作品をつくる過程で、著者が自分自身を深く見つめ直したことが、作品の力を生み出しています。高草木さんは、幼少期にドイツで生活し、現地のシュタイナー学校で学んだことがあるそうですが、文章にもスピリチュアルな深みを感じることができます。このライフヒストリーの作品づくりが、著者である高草木さんの人生の新たなステージを切り拓いたようであり、ライフヒストリーの力を改めて感じる機会となりました。

コメンテーターの門倉さん、木村さんのコメントも著者と語り手の人生に共感的なもので、印象に残りました。

今年のゼミは、有り難いものであると痛感しています。

それでは来週、前期最後のゼミとなります。最後をしっかりと締めて、次に夏のインタビュー、そして合宿に向かいましょう。

では、皆さんも、暑い夏、どうか夏バテしないように、お気をつけて
お過ごしください!

See you! bye