高井良ゼミナール

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12月15日 高井良ゼミ

2017-01-10 09:14:00 | ゼミ日記
こんにちは。経済学部4年の町田裕紀です。12月15日のゼミは私のshow&tellから始まりました。今回のゼミはオープンゼミの期間で1年生がたくさん来てくださったり、現役の中学教師である熊谷先生がゲストでいらっしゃったりといつもより賑やかな雰囲気でスタートしました。
私は「赤ヘル1975」という、重松清さんの作品を紹介させていただきました。去年は広島カープのリーグ優勝や鹿島アントラーズのJリーグ優勝、クラブW杯での躍進など、赤いチームが神っていました。この本では広島カープが初めて優勝した1975年の広島を舞台とした青春小説です。物語はヤス、ヨシオ、東京から引っ越して来たマナブの3人を中心として動いて行きます。この3人の友情や、外から来た「よそ者」であるマナブが、原爆投下の広島の歴史を勉強していくなど、非常に内容の濃い作品となっています。原爆によって全てを失った広島の人々にとって、カープの存在は平和の象徴であり、人々の生きる活力となっていたことが分かり、25年ぶりにカープが優勝した2016年に読むと、より感慨深かったです。言葉にしてしまうと非常に安っぽくなってしまうので、気になった方は是非読んでもらえればと思います。


そして4年生の小宮さんの作品の読み合わせに移って行きました。小宮さんは学生企画の模擬授業や、進路、アルバイトなど、非常に忙しい中で作品に取り組んでいました。作品には小宮さんの柔らかい雰囲気が表れていて、非常に読みやすく、面白い作品になっていました。今回が初めての作品づくりではありますが、その文章力の高さに驚きました。インタビューをされた先生は、「最初は怖くてイヤだった」と、小宮さんは語っていましたが、とても面白い先生でこれから先の作品を読むのが楽しみになりました。


次に熊谷先生のお話を聞きました。熊谷先生のいままでの経験や授業での挑戦など、非常に勉強になるものばかりでした。私は先生の話を聞いて、小学校の経験が非常に大きいのかなと感じました。小学生に授業をする際、難しい言葉や表現を使ってしまっては、うまく説明が伝わりません。分かりやすい表現や例などを提示して、難しい内容も分かりやすく伝えていく必要があります。それは小学生だけでなく、中学生や高校生に向けた授業でも必要になってくると私は思います。授業は先生の自己満ではなく、生徒に対してなされる必要があるので、「どうやったら生徒が楽しんで授業を受けてくれるだろう?」と常に考えなくてはなりません。そういう精神を小学校で学んだのだと思います。自分も模擬授業を行う際に、難しい内容を分かりやすく表現することができません。なので今回の熊谷先生の話は、私にとって非常に大きなものになりました。