皆さま、ご無沙汰しております!
高井良ゼミの高井良です。
いよいよ今回のゼミから7月に入りました。
いつもはまだ東京は梅雨の季節ですが、今年は記録的な早い梅雨明けのあと、
猛暑日が続いたり、季節外れの台風が上陸したり、大変ですね!
そのようななか、ゼミ生はそれぞれに大学生としての充実した日々を過ごしている
様子で、その豊かな生活から私も学ばなくては、と思わされました。
そして、新聞記事では、「子どもの学習履歴」をデータとして蓄積、活用すること
の是非についてディスカッションしました。
保健室に行くことがカウントされて、記録されるとしたら、生徒が保健室に行かなく
なるのではないか、とか、苦手科目や苦手分野など、マイナスの部分に光が当たり、
長所を伸ばすことにつながらないのではないか、とか、情報漏洩の危険性がある
のではないか、など、重要な論点が提出されました。
個人情報を満載したデータは、用いる人々が十分な見識、倫理をもっていなければ、
危険極まりないものになりかねません。また、子どもは成長するものであり、
変わるものです。小学校のときの欠席回数や学業成績が一生ついてまわったら、
いつまでも過去に引きずられて、未来を創ることが妨げられます。
今の学校教育の最も大きな課題は、データが足りないことではなく、教師があまりにも
多忙であるため、子どもたち一人ひとりをしっかりケアできていないところにあります。
データにお金をかける以前に、子どもたち一人ひとりをしっかり観ることが
できるように、教師にお金と資源をかけてほしいと切に願っています。
続いて、自分史の読み合わせを行いました。荒木さんと大平さんの自分史は、
どちらも読み応えがあり、今の時代の思春期の大変さと、そのなかで何かしら
自分のよりどころをもつことの大切さを教えてくれるものでした。
挫折を次の成長につなげていく力は、誰もが見習わなくてはなりません。
二人にはきっといい未来が待っているだろうなと確信できるライフストーリーで、
ゼミ生一同、しみじみとした温かい学びの時間を過ごすことができました。
荒木さん、大平さん、そしてコメンテーターの大平さん、三木さん、
ありがとうございました!
それでは、来週は、新人ながらコメントのスペシャリストの矢口さんの登場です。
皆さん、お楽しみに!