温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

都議会やじ差別発言~男性ボスから言われた言葉「一歩下がって歩かないで!」~

2014-07-19 09:01:53 | その他
都議会やじ差別発言、この件は私としてコメントは控えたい話題だった。
以下のサイトになかなか広い視点で長いけど体験を交えて書かれていて参考になる。これを読んでみると、私は海外との仕事の経験がけっこうあるので、結婚しているとかしていないとか、家族の話題はタブーだとか自然に身についている事が多い。また、ガイジンの男だけが集まった時の話題のお下劣さもけっこう体験している。また、ロンドンの地下鉄で「ジャップ」という言葉が聞こえてきた時は緊張した。ロンドンの地下鉄は私にとっては、結構緊張する場だった。パリの地下鉄では人種差別の言葉が聞こえてきても、たぶんフランス語がよくわからないので気にならないのだ。
都議会やじ差別発言、アメリカだったら…  :日本経済新聞
驚いてはっと顔を上げ、発言者の方向を見た彼女は、とっさに言葉に詰まった。そして、次の瞬間には表情がぎこちないほほ笑みに変わった。首を傾けながら「ふーっ」と息を吐き出し、ほほ笑みとも困惑とも取れる表情を浮かべてスピーチを続けようとする彼女。そして彼女を取りまいたのは周囲からの笑い声だった。

以下が全てかな。公と私がきっちり分かれていて、それがしっかり使い分けられているということだろう。日本は公私の別がグチャグチャだといえるような気がする。
差別を受ける側が安心して怒れない理由
 「アメリカやイギリスの女性なら、あの場面で黙って我慢しない。激怒して当然だし、そうしてるはずだ。日本女性ももっと強くなって男勝りになって欲しい」という趣旨のコラムをネット上で読んだが、筆者の男性は、なぜ塩村議員があの場でとっさにほほ笑んで「自衛」するしか手がなかったのか、その理由がわかっていないのか? と歯がゆく思う。
 アメリカ人女性なら、恐らくあの場でスピーチを中断し、発言が飛んできた方向に向かって「今の発言は誰ですか? どういうつもりですか?」と追及するだろう。でも、それは、アメリカ人女性の個人個人が勇気があって強いからではない。
 アメリカ社会、特に議会などという公人ばかりが集まる場面では「差別発言はそれだけでアウト」という「建前」が徹底しているからだ。

男女平等の「建前」が公の場で徹底しているということの意味
 公の場では「男女平等」の「建前」が徹底しているアメリカ社会では、女性が侮辱されて本気で怒っていい時に、女性が「女子力」という名の「手加減」や「ほほ笑み」を周囲から要求される社会ではない。

「ミホ、私の一歩後ろを歩くのはやめてくれないかな。これじゃ、私がとんでもない男女差別主義者に見えちゃうよ。頼むから私の横に並んで歩くか、むしろ、私の半歩先を歩いてよ。お願いだから」。

人種差別的なものはアメリカで根強いのが実体験であるのだが、それはあくまで私の部分、公ではタブーである。彼らと真の意味で付き合うには、その2面性を認識しておくのは大事なことだと思う。
人種差別だらけの土地で、Fワードを暗記した日々
 女性差別も人種差別もそれだけで「公」ではアウトな行為だが、アメリカの土を踏んだとたん、私は自分の肌の色を理由に、差別発言を投げつけられるという経験を数限りなく味わってきた。ミシガンの田舎町で、すれ違いざまに集団で歩いている白人少年や白人男性たちから「チャイニーズ・ゴーホーム!」と叫ばれたことは何度もある。白人の友人と一緒にいる時は決して言われないが、ひとりだとこういう差別攻撃に遭った。それが現実だ。

■白人のみの論説委員室で、人種差別発言が出る現実
 そんな中、アメリカ社会では、男女差別発言は決してしない人でも、人種差別発言と取れる言葉をふとした瞬間に発してしまう人も結構いることに、気づいた。
 特に同じ人種しかいない内輪空間ではその可能性が高まる。
 「うちの論説委員たちのエディトリアル・ミーティング、あれ、ひどいよ。もし黒人かアジア人がいたら、むっとするようなジョーク発言が出てくるんだもん。白人オンリーの場って本当にそうなんだよな」と社内デザイナーのSが飲み会の席でぼそっと言ったことがある。