明日からまたアーヘンです。今回は4泊6日の予定。
さて、VWの排ガス問題はなかなか具体的な話がなく、噂ばかりですね。時間かかりすぎですね。
ところで、VWの排ガス問題では一部の人は法(規制)が悪い、アメリカの国外メーカーいじめなどの発言があり、排ガス規制が厳しすぎるとの発言が目につきますが、私は違うと思います。
そこで、ハタと気がついたんですが、私の世代以降の人は排気ガス規制について基礎的な知識を知らないのではないかということです。
排気ガス規制というのは下にあるように1970年にアメリカの上院議員、エドムンド・マスキーの提案で生まれたものです。だからマスキー法と言われます。
大気浄化法 - Wikipedia
内容は1/10にするという、めちゃくちゃ厳しいものです。
これらの規制は遡ると1962年の「クランクケース・エミッション規制」が原点のようですね。53年前だ。
自動車排出ガス規制 - Wikipedia
そして、その数字が達成されたのは1995年だったようだ。それくらい厳しい規制。でも1970年から25年かかって達成された。いや、できないと言っていたのにもかかわらず、25年かかったら達成できたということ。そう、だから、今の規制が厳しすぎるなんてことを言っては絶対ダメなのである。言い続ければ、やり続ければ達成できる。技術というものはそういうものだと私は思う。
大気浄化法 - Wikipedia
私が会社に入社したのは1973年、まさにそれから現在までずっと排ガス対策のまっただなかを歩んでいたのだ。その私が振り返ると、入社当時エンジン試験はビュレットを落ちる燃料の量をストップウォッチで測って、cc/secを計測していた。動力計は水動力計、アナログのはりを読んでいた。そう、はりを読む望遠鏡も常備されていた。
排ガス規制に対応するので、より精度の良い開発のためアナログ機器は不十分となり、また、排ガスの低減、燃費向上のため排ガス(CO,HC,NOx)の測定が一般化し、それにともない排ガス分析から燃焼の紹介な検討ができるようになったおかげで、いまのような高出力で低燃費を綺麗な排気ガスで達成できる技術が確立したと思う。そう、排気ガス規制がなかったら今のようなあらゆる意味で50年前のエンジンとは比べ物にならない魅力的なパワートレインが完成したわけだ。つまり今の技術の進歩は、排気ガス規制のおかげなのである。
だから、今の法規制が厳しすぎるなんていう意見は私には納得出来ないのである。
さて、VWの排ガス問題はなかなか具体的な話がなく、噂ばかりですね。時間かかりすぎですね。
ところで、VWの排ガス問題では一部の人は法(規制)が悪い、アメリカの国外メーカーいじめなどの発言があり、排ガス規制が厳しすぎるとの発言が目につきますが、私は違うと思います。
そこで、ハタと気がついたんですが、私の世代以降の人は排気ガス規制について基礎的な知識を知らないのではないかということです。
排気ガス規制というのは下にあるように1970年にアメリカの上院議員、エドムンド・マスキーの提案で生まれたものです。だからマスキー法と言われます。
大気浄化法 - Wikipedia
大気浄化法(たいきじょうかほう、Clean Air Act of 1963)は、アメリカ合衆国で1963年12月に制定された大気汚染防止のための法律。酸性雨対策や、オゾン層の保護が目的であり、自動車の排出ガスの削減や、二酸化硫黄排出量の削減、フロン、四塩化炭素の全廃が主な内容となっている。
内容は1/10にするという、めちゃくちゃ厳しいものです。
内容としては
1975年以降に製造する自動車の排気ガス中の一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)の排出量を1970-1971年型の1/10以下にする
1976年以降に製造する自動車の排気ガス中の窒素酸化物(NOx)の排出量を1970-1971年型の1/10以下にする
これらの規制は遡ると1962年の「クランクケース・エミッション規制」が原点のようですね。53年前だ。
自動車排出ガス規制 - Wikipedia
このスモッグは1952年に自動車から排出されるHC及びNOxが原因である事が特定され、1962年には米国初の排ガス規制である「クランクケース・エミッション規制」が州法で規定、同州内で販売される車両へのPCVバルブ装着が義務付けられた。1965年からは独自に排気ガスへの規制も始まり[16]、1967年にCARBが創立されて以降は、米国のみならず世界的にも非常に先進的な規制政策が実施された。
そして、その数字が達成されたのは1995年だったようだ。それくらい厳しい規制。でも1970年から25年かかって達成された。いや、できないと言っていたのにもかかわらず、25年かかったら達成できたということ。そう、だから、今の規制が厳しすぎるなんてことを言っては絶対ダメなのである。言い続ければ、やり続ければ達成できる。技術というものはそういうものだと私は思う。
大気浄化法 - Wikipedia
アメリカ本土においては1995年にはマスキー法で定められた基準に達した
私が会社に入社したのは1973年、まさにそれから現在までずっと排ガス対策のまっただなかを歩んでいたのだ。その私が振り返ると、入社当時エンジン試験はビュレットを落ちる燃料の量をストップウォッチで測って、cc/secを計測していた。動力計は水動力計、アナログのはりを読んでいた。そう、はりを読む望遠鏡も常備されていた。
排ガス規制に対応するので、より精度の良い開発のためアナログ機器は不十分となり、また、排ガスの低減、燃費向上のため排ガス(CO,HC,NOx)の測定が一般化し、それにともない排ガス分析から燃焼の紹介な検討ができるようになったおかげで、いまのような高出力で低燃費を綺麗な排気ガスで達成できる技術が確立したと思う。そう、排気ガス規制がなかったら今のようなあらゆる意味で50年前のエンジンとは比べ物にならない魅力的なパワートレインが完成したわけだ。つまり今の技術の進歩は、排気ガス規制のおかげなのである。
だから、今の法規制が厳しすぎるなんていう意見は私には納得出来ないのである。