温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

世界「失敗」製品図鑑 読了 〜それほど面白くはありませんでした〜

2021-12-21 18:00:40 | 

世界「失敗」製品図鑑 読了しました。目次は下にあるようにいろいろな製品の失敗例を紹介している。
世界「失敗」製品図鑑 「攻めた失敗」20例でわかる成功への近道 | 荒木 博行 |本 | 通販 | Amazon
■『世界失敗製品図鑑』20事例のラインナップ
Case01 アマゾン/ファイアフォン 自社が描いた将来像を重視しすぎて失敗
Case02 フォード/エドセル 社内的な正しさを追求して失敗
Case03 コカ・コーラ/ニュー・コーク 適切なコミュニケーションができず失敗
Case04 フェイスブック/フェイスブック ホーム 無理なチャレンジを仕掛けて失敗
Case05 グーグル/グーグルプラス 企業側の戦略を優先して失敗
Case06 ファーストリテイリング/スキップ 「プロダクトのレンズ」を外せず失敗
Case07 マイクロソフト/ウィンドウズフォン 初期段階の出遅れを挽回できず失敗
Case08 任天堂/Wii U 理想を追求しすぎて仲間を作れず失敗
Case09 NTTドコモ/NOTTV 成功体験にとらわれて失敗
Case10 ナイキ/ゴルフ用具事業 強みを活かせない隣接市場に参入して失敗
Case11 東芝/HD DVD 最初のシナリオを修正できず失敗
Case12 セガ・エンタープライゼス/ドリームキャスト
Case13 セブン-イレブン・ジャパン/セブンペイ 「自社だけが特別」思考に陥って失敗
Case14 ソニー/AIBO 経営陣の事業尺度に合わず失敗
Case15 ネットフリックス/クイックスター 反対意見が言いにくい空気に気づけず失敗
Case16 サムスングループ/サムスン自動車 経済危機に見舞われて失敗
Case17 ゼネラル・エレクトリック/プレディックス 顧客の準備が整わず悪循環に突入して失敗
Case18 アップル/ニュートン 主要事業の不調で無理な勝負を迫られ失敗
Case19 モトローラ/イリジウム 「課題の賞味期限」が見極め困難に陥って失敗
Case20 トヨタ自動車/パブリカ 高度経済成長期のスピードについていけず失敗

この本も確か下にあるように朝日新聞の読書欄で知った。面白そうだと思ったけど、それボドでもなかったというのが感想。20この製品のうち、全然知らない製品が8個もあるせいかもしれない。知っている製品のうちでも、私は自動車関係の仕事をしていたので、エドセルとかパブリカの話はすでに知っている内容だった。アップルのニュートンも有名な話なので、それほど、「え、そうだったのか」という新鮮な内容はない。モトローラのイリジウムも、そういえばあったのに、最近聞かないなというものもあった。
基本的には失敗が、反省を経てその後のヒット商品に役立っているという話だ。
『世界「失敗」製品図鑑』書評 20例から原因と教訓を学ぶ|好書好日
『世界「失敗」製品図鑑』 [著]荒木博行
 世界中の「しくじった」製品やサービスから20例を選び、原因と教訓を解説したユニークな本。企業戦略や経営だけでなく、人や組織論も背後に見えて面白い。
 百戦錬磨の経営陣や、才能ある起業家でも避けられないバイアスや判断ミス。「わが社も」と思い当たるものがあるに違いない。
 世界企業となった会社は、たいてい過去に派手な失敗をしている。動画配信大手ネットフリックスはDVDを郵送していた時代に手痛い失敗を経験し、ユニクロも野菜事業に参入して撤退した。フェイスブック、グーグルなどにも姿を消したサービスがある。
 失敗を受け止めきれずに何度も起死回生を狙う企業もあれば、事業にも経営者にもすぐ見切りを付ける企業もあり、興味深い。
 差が生まれるのは、失敗から何を学び、次にどう生かしたかだ。「日本はもっと失敗に寛容にならないといいものは生まれない」と言った米シリコンバレー企業幹部を思い出した。

私にはそんなにインパクトのある本ではなかったけど、興味ある方は以下の著者へのインタヴューが面白いかもしれない。
『世界「失敗」製品図鑑』著者が示す成長への作法は「戦犯探しをしないこと」(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース
GU、カローラ……あのヒット商品の前にあった失敗
──アマゾンの「ファイアフォン」、アップルの「ニュートン」、コカ・コーラの「ニュー・コーク」、ナイキのゴルフ用具事業……、聞き覚えのある製品やサービスの失敗の顛末は、学びがあると同時に、ストーリーとして興味深いものばかりでした。「失敗」に注目されたのはなぜでしょう。