温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

「BSスペシャル 情報は人類を滅ぼすか~ユヴァル・ノア・ハラリ 現代を読みとく」を見た。〜「事実は2つあると受け入れる」ということをAIはできない〜

2024-12-29 11:27:35 | 映画、TV、ミュージカル、エンタ
12月26日だったかその再放送かわからないが「BSスペシャル 情報は人類を滅ぼすか~ユヴァル・ノア・ハラリ 現代を読みとく」を見た。
「私たちは歴史上最も高度な情報技術を手にしているにもかかわらず、理性的な会話を行う能力を失いつつある」
世界的なベストセラーとなった「サピエンス全史」の著者で歴史家のユヴァル・ノア・ハラリ氏が語り出したのは、私たち人間の情報の扱い方への厳しい警告です。
世界各地で起きる戦乱と憎しみの連鎖、SNSによるフェイク情報の拡散、そして急加速するAI開発。ハラリ氏が混沌とした世界を読み解くキーワードとして挙げたのが“情報”です。
独占インタビューからはっとさせられる新たな知見にたどり着きました。
ユヴァル・ノア・ハラリ氏はサピエンス全紙を読んでから気になっている人物。しかも「情報は人類を滅ぼすか?」というタイトル文言は興味を引く。内容は、メディアでもよく言われる人工知能が兵器などで人類を滅ぼす、いわゆる「シンギュラリティ(Singularity)」の話ではなく、もう少し突っ込んだ内容で興味深かった。私はシンギュラリティの脅威をあんまり感じなかったが、この番組の終わりの方で人間は色々な人とコミュニケーションをとって物事を決めていくので、AIにはそれができないだろうという意見、ただし、「AIには一人の人間を操る方法を学ぶのは簡単だ」という意見を聞いて、確かに怖いなと思い直した。
最後に、戦争などをさけるためには「事実は2つあると受け入れる」ことが大事だとの指摘は、「事実は一つしかない」(兵庫県知事などの出来事)という意見に偏った今の世の中の世論は、怖いなと思った。
事実は一つでも、その事実のストーリーは何種類もあるし、2つの対立構造だけに一喜一憂するのはAIになく、人間だけに可能な「事実は2つあると受け入れる」という姿勢がより一層大事だということを思った。