日経BPにこんな記事が!。
グレイトフルデッド、1970年代、私が最も気になるバンドの一つ。
当時アメリカに行った時、サンフランシスコ近くのバークリーで行われたコンサートにも行った。
チューニングに1時間くらいかかって開始が1時間ほど遅れた、それでも誰も文句をいうわけではなかった。
そんな、アメリカの聴衆の懐の深さ、デッドのレイドバックした緩さなど大きなカルチャーショックを受けたことを思い出す。
そのデッドのやり方が、仕事に活きるって、当然興味津々。
イトイさんが語る~ グレイトフル・デッドに「仕事」を学ぶ:日経ビジネスオンラインこの翻訳書のキモは、インターネットによって実現される「フリーミアム」や「シェア」といった最新のビジネスモデルを、実はグレイトフル・デッドが40年前から実践していた、というところ。
読んでみたら、この対談の内容は、共感するキーワードだらけだった。
この本に書かれている方法論やテクニックは、「コンテンツを無料で公開しよう」「コミュニティを大切にしよう」というもので、糸井さん自身が「ほぼ日」でやられてきたことと重なります。
これ、私の今のキーワード、ソフトや一部の携帯電話などハードが無料で手に入るようなことが起きているけど、クルマなどもできないかと思っている。
グレイトフル・デッドは、ライブに来たお客さんに録音を自由にさせて、録音したテープをファン同士が交換するのを許していた。そんなバンドはほかになかったわけだけれども、そうすることに価値があることに彼らは気づいていた。
先のテデスキトラックスバンドも、録音、録画OKだったそうだ。いや、USではまだOKなのかな?。著作権がどうこうといって、騒いでるアーティスト(RYとか、いっぱいいたよね、最近トーンが低いけど)より、私は、こちらの人達のほうを応援したいし、CDを積極的に購入してあげたい。
気仙沼について取材を受けたときに、「まずビジョンがあって、工程表を作って、どのくらい実現したか確認するっていうことはできないから、鍋を煮てるみたいにする」という話をしたんです。
鍋だったら、「春菊はあとから入れるね」みたいなざっくりしたやり方でいい。でも工程表を作るなら、「春菊は何月に入れる」と正確に書かなくちゃいけない。でも、そこまでわからないし、拾ってきた魚を突然入れるかもしれないしね。
糸井:工程表を作るのではなく、鍋を作るように復興を進めるという話をしたら、取材に来た編集者が、「一般の読者には通じますね。でも経営者にはわかりにくいかもしれない」って言ってたんだけど、逆で、経営者の方がわかるんじゃないかな。特に中小企業の社長さんたちには、厳密な工程表よりも、鍋のやり方のほうがピンとくる。
最近は、何でもマニュアルを整備することを20年近く続けてきた弊害と言うか、もうそれに慣れきってしまった悪さみたいなものが、散見されているような気がする。
想定外を許さないようなロジックが多い、だけど現実には想定外があるのが自然。想定外にどう対処するかのスキルや方法体制をしっかり事前に決めておく必要があると思う。
糸井:ぼくは昔から、どうして馬鹿じゃない人がそういうことをするのか考えてたんです。結局はお金じゃないんですよ。ビル・ゲイツにしてもジョブズにしても、最後には拍手とか名誉とか尊敬を求めてますよね。「君がいてよかったよ」と言われたいわけでしょう。
確かに、人生お金じゃないことを証明している。
糸井:でもそれは、本当にちゃんと現実を見ているのかな。「ちゃんと見る」というのは、自分がどうやって生きるのか、その可能性も含めて見ることでしょう。
よく、洞窟に閉じ込められた人たちの話をするんです。もし洞窟の中で、細い光を見ることができたら、それは空気穴があることも意味する。もし光が差さなかったら、やがて、「お前が呼吸するから俺が死ぬ」という状況になる。でも光が少しでもあれば、酸素が供給される状態だと考えて、楽観的になれる。
これはよく言われる話ですね。以前に書いたけど「頑張って」でなくて「顔晴って」ですね。
好きなことなんてどうでもよく、儲かりさえすれば悪口言われてもいい、みたいな社長さんも世間にはいますね。
糸井:それはノー・アイデアだということでしょう。プライドを捨ててまで儲けるのは、アイデアがないからですよ。
ノーアイデアかあ、これはいいな。その手のことを言われたら、密かにこう思って、相手を軽蔑しようかな。笑
技術については、「とにかくパクれ、学べ」ですよ。そして、心については「とにかく一生懸命やれよ」です。技術の部分は後からパクれるから、50歳を過ぎて始めてもいいということですか?
糸井:全然いいです(笑)。技術については、案外、即席栽培でできることが多い。
グレイトフル・デッドと同じように参考になるのが、シルク・ド・ソレイユ(カナダのエンターテインメント集団)なんですが、その本部を見学したときに、靴を作っている職人さんがいたんです。ヒゲを生やしたいい感じのお年寄りだったので、「長いんでしょうね、何年ぐらいやってらっしゃるんですか」って聞いたの。そうしたら、「うん、5年になるね」って(笑)。
これは、まさに私が実践していること、60すぎて新しい分野の仕事をやり始めている。
パクリでいいということかぁ~。これは確かに実感。パクリで通用する。
パクリというのは、表面的なコピーでなく、もう一段入った、やり方や考え方など深い本質的な所でパクるという事かな。
糸井:たとえば芸能でね、ぼくが歌手だったとして、僕を好きになるようなプロモーションフィルムを作っても、もともとぼくを好きだった人しか見ないよね。「自分を好きになって!」って言う人を好きになるのは難しい。ブランディングはやっぱり「背中」で語るのがいいんじゃない?(笑)
御意!。
なるほど。お金とは何か語ってる場合じゃない、働こう! 気仙沼で実際に身体を動かそう! ということですか?
糸井:いや、それも思考停止ですよ(笑)。
思考停止を乗り越えて~汝の隣人を愛せよ
そう、思考停止が一番行けない。
原発を、ともかくすぐ止めろはいいけど、それだけでは何も解決しない。
その後どうするかを真剣に考えないと。