ケンのブログ

日々の雑感や日記

はちまきで勉強

2019年11月01日 | 日記
新聞を見ていたら頭に脳の血流量を計るセンサーのついたはちまきを巻いて授業を受ける高校生の写真が載っていた。このセンサーで脳の血流量を計る。教室の後ろに置かれたパソコンの画面は生徒ごとに血流量が増えれば赤くなり減れば青く色が変わるという。

月に数回データを集め生徒の学習に向き合う姿勢や教諭とのコミュニケーションなどとの関連を4年半かけてこの高校と東大とで検証するという。実験を行う東大教授の先生は「教諭が生徒の集中度を把握しながら、効率的な指導ができるようになれば」と話しているという。

今はなにかと先端技術の時代なのでこういう試みが行われるのだろうと思う。「私、ぜんぜん血流が上がってへんわ。どうも集中力に難があるみたいやわ」という感じで半ばゲーム感覚でこういうデータを楽しむ分にはぜんぜんOKだと僕は思う。

しかし、学校の先生が脳の血流量と学習効果の相関といったようなデータをもとに「君はこのデータを見ると、どうも集中できていないようだ」と真面目くさって生徒に話すようであれば、それはちょっと怖いようにも思う。生徒の普段の態度とか伸びる可能性とかを考慮しないでテストの点数だけ見てものをいう先生がそれなりに怖いのと同様に、、、。

生徒のやる気とか学習に向き合う姿勢って先生の側からすれば生徒の目の輝きとか声のトーンとか背筋の伸び具合とかそういうのを見て直感的に判断するのがもっとも大切でこういうデータは補足的に用いるのが望ましいように思う。このようなデータがもし先生の評価に使われるようになったとしたらそれもそれなりに怖いようにも思う。頭にセンサーつきのはちまきを巻いて血流をはかりながら授業を受けるということも生徒にとってはそれなりのストレスであるようにも思う。自分の身体のデータをそんなふうにとられるっていろんな意味で不安もあるし、、、。

先端技術が進むことはいいことだと思うけれど、そういう進歩が私たちの人間らしさを奪ってしまわないようにと願う。