ケンのブログ

日々の雑感や日記

理由なんか言うな 議論には参加するな

2019年11月26日 | 日記
となりのそのまたとなりの街の駅の改札を出たところにドラッグストアがある。僕はオロナミンCから始まって一般薬にいたるまで割とドラッグストアをよく利用する。

このストアを初めて利用したとき年配の薬剤師の方が僕にこのドラッグストアのカードを勧めてきた。僕はクレジットカードあるいはキャッシュレスの支払い機能のついたカードだと勘違いしたのかもしれない。現金が動かないお金の使い方は僕は嫌いなのでというようなことを言ってカードを作るのを断ったのだと思う。
(カードはいつも適当に理屈を言って断っているのでどんなふうにいって断ったか正確には忘れてしまったけれど、、、)

そうしたらこの一年間くらいその薬剤師のおばちゃんはちょっと僕の顔が機嫌良さそうだと何回でも「また、カード作ってください。うちのカードにはクレジット機能はありませんので」と言ってこられる。

もう三回目くらいにその言葉を聞いたときにはそのドラッグストアのお客様相談センターに電話しようかと思った。「御社の〇〇さん、何回断ってもカード勧めてこられます。違うドラッグストアに行こうにも御社のお店は駅の改札の正面ですから他店に行くと時間の無駄になってしまいます。はっきり言ってあんまり断る者に何度も勧めるのはハラスメントだと思います」という感じで、、、。

ドラッグストアのレシートには誰が何時に何を買って誰が会計をしたかも記録されているから、お客様センターに電話すれば今の時代その薬剤師に注意が行くことはかなり蓋然性(可能性)の高いことと思う。

しかし、、僕が電話したばっかりにあのおばちゃんが注意を受けると思うとそれもいやだなと考えた。おばちゃんには顔覚えられているしおばちゃんの恨みは案外怖いかもしれない。それに駅前の利用客の多い店で顔覚えてて何度も勧めてくるのはひょっとしたらおばちゃん僕のこと嫌いではないかもしれないし。などど考えてそういう電話は思いとどまってきた。

そうしたら先日また「ご近所の方でしたらぜひ、うちのカードを作ってください、クレジット機能ありませんから」とおっしゃってこられた。僕はもう忍びなくなって目を合わせずに「カードはいりません」と言った。本当に張り倒してやろうかという気持ちにもなってくる。おばちゃんしつこいんやと。

そこで僕はあることをしみじみと思い出した。2ちゃんねるの創設者でインターネットのカリスマ的な存在ともいえるひろゆきさんという人のことだ。ひろゆきさんはその著書のある文脈の中で断るときは理由なんか言うな、理由を言うと相手はその理由をクリアした条件でまた誘ってくるから余計に相手の思うツボになる。理由なんか言うからいけない。ただ無理ですと言って断るべきと。

僕、今のようにシステム化されてしまった時代にはこれ、とても大切な考え方だなと思う。僕もクレジット機能などどいう理由で断ったからそれを盾に「クレジット機能ありません」と言って何度もカードを勧めてこられる。本当にひろゆきさんの言うとおり理由なんて言わなけりゃよかったと思った。

ひろゆきさんのこの明快な論理を読んでいると今どき角を立てずにやんわりと断る方法などという処世術がアホらしく思えてくる。無理です、で角が立つなら無理ですごめんなさい。無理です申し訳ありません。と理由の代わりにお詫びの言葉を添えることで角はいくらか丸くなる。あるいはとってつけたような理屈よりもその方が角が少なかもと思いさえする。

それにカードなんてない時代ならそんなに執拗にお店の人が客に何かを押し付けるということはかったと思う。もうお店の売上よりもカード何人入会させたかという営業成績の方が気になってつい何度も勧めてしまう可能性は十分にある。

個人商店だったら客にしつこくして嫌われて売り上げが落ちるとイヤだからそんなに何度も誘わないと思う。経済が下向きで個人商店はなかなか成り立たない。お店はどんどん経営統合して大資本の傘下で働く人の割合が多くなったからこういう問題が起きてくるとも言えるし。

さて白鵬が優勝したらまたカチ上げは横綱としてふさわしくないとかそんな議論がネットに出ている。昔の横綱はそんなんではなかったと。言っている人って昔の相撲と今の相撲を本当に詳細に見比べた上で言っているんだろうかと思ってしまう。

ここでもひとつひろゆきさんの書いていることを思い出した。ネット上の世間話は参加するだけ時間の無駄。と。まあ、ひろゆきさんに言われてみるとそのとおりだなと思う。でも、お互いに議論して叩き合っている時代というのもちょっと悲しいような気はするけれど、、、。

本当に白鵬の取り口がどうとか、昔は相撲の好きなもの同士が酒場とかそういうところで世間話として議論するものだったと思う。

それがネットの時代になってもっと広い範囲に議論が拡散されてしまって。でもそういう時代だから相撲協会もそれを黙認して議論させて相撲人気を維持しようとする側面もきっとあるんだろうなと思ったりもする。もちろんあまちえげつないカチ上げはしないほうがいいとは思うのだけれど、、、。