今日、地下鉄に乗ったら、ちょっと浮浪者風のおじいさんが、サザンオールスターズの「いとしのエリー」のサビの部分。
“”笑ってもっとbaby 無邪気にon my mind“”
のところを繰り返し歌いながら車内を行ったり来たりしていた。
ちょっと怖かったけれど、メロディーをかなり正確に歌っておられたので逆に多分、大丈夫だろうとも思っていた。
ただ、おじいさんの気持ちを刺激しないようにと思って、下を向いて不動の姿勢でいた。
車内に、女性も何人か乗っていた。
こういうとき女性はどういう気持ちになるのか、というのはちょっと男の僕には想像つかない。
僕自身は、別におじいさんが僕のところに抱きついてきたりしたとしてもなんとかする自信はそれなりにあった。
ただ、やはり、油断してえらいことになったら困ると思って、努めておじいさんのことを刺激しないように、下を向いて不動の姿勢を保っていた。
女性も、逃げたりする人は一人もいなかった。僕の個人的な感想として、それが正解だったと思う。
逃げたりしたら、逆に、おじいさんの感情を刺激してまずいように思った。
と、いうのも、たとえば、車内でちょっと咳やくしゃみをしただけで、さっと逃げていく女性に遭遇すると、僕自身も、ちょっとムカっとくることがあるのは事実だから、、、。
くしゃみといっても、僕の場合、寒暖差のアレルギーで出る場合が多いし、そういうので逃げられると、あまりいい気分にならないことは事実。
さいわい、2つ目の乗降客の多い駅でおじいさんは降りたから良かった。
ホームでもそのまま「いとしのエリー」の
“”笑ってもっとbaby 無邪気にon my mind“”を繰り返して歌っておられた。
まあ、コロナやし、ストレスで鼻歌歌いたくなるのかもしれない。
しかし、年代的に、いとしのエリーを知っている年代ではないおじいさんのようにみえたけれど、どこで覚えたんだろう。たとえサビだけとはいうものの、、、。
まあ、最近はいろんな人がカバーして歌っているから、そういう機会があるのかもしれないと思った。
ところで、僕、「いとしのエリー」の歌詞の中では
“”あなたがもしもどこかの遠くへ行きうせても
いままでしてくれたことを忘れずにいたいよ
もどかしさもあなたにゃ ほどよくいいね“”
というくだりが好き。
特に “”もどかしさもあなたにゃほどよくいいね“”というところ。
最高だなと思う。
僕が上に引用した部分は、歌詞が全体に、字余り気味になっていて、
一番と微妙に節回しを変えなければ歌うことができない。
そういう手の込んだ歌って、やはり、サザンはすごいなと思う。
基本的に、それまでの日本のポップミュージックにはあまりなかった手の込み方だから、、、。
高校2年のときに、ちょっと女の子に冷たくされたことがあって、落ち込んでいて、そのとき「いとしのエリー」がヒットしていて、いろんなところで流れていて、「いとしのエリー」を聴くとその時のことを思い出す。
僕にとっては、過去の情景や、心象とかぶっている歌だなと思う。
まあ、それはそれとして、どうぞ、毎日無事にすごせますように、それを一番に願っていきたい。