京都市交響楽団第693回定期演奏会を聴きに行く。
指揮は阪哲朗さん
最初にドボルザークの交響曲第8番が演奏された。
演奏は無難な感じと思った。
ただ、一週間前に別のオーケストラのコンサートにに行ったときと楽器の配置がかなり異なっていたので頭が混乱して目が回りそうになってしまった。
ホルンだと思って左を見るとそれは右だったり、コントラバスだと思って右を見ると左にいたり、鏡の世界をのぞいているような気持ちで、頭が楽器の配置に慣れてきたときにはもう演奏は後半に差し掛かっていた。
三楽章が始まる瞬間の阪さんの体の動きがスネークのようであの一瞬がとても印象的だった。
一瞬の印象が記憶に残るって割とよくあるような気がする。
20分の休憩をはさんで
ブラームスのハンガリー舞曲集から1,4,5,6,7,10番が演奏された。
ドボルザークの交響曲と比べると曲想がめまぐるしく動くのでオーケストラの楽器を目で追うのがしんどくなってきて途中でやめたしまった。
演奏も、リズムにしかるべきタメがきいていないように思えて、少なくとも僕にとっては凡庸な演奏に思えた。
そして、ハンガリー舞曲って演奏するのが素人が思う以上に困難な曲、と生演奏を聴くことで認識することができた。
ダンスなので生まれつきそのリズムに親しんでいるかということで決まってしまう部分も大きいと思うし、、、。
次にドボルザークのチェコ組曲が演奏された。
この曲になるとまた打って変わって、聴きごたえのある演奏が展開されているように思えた。
ドボルザークが割といい感じでブラームスの舞曲が凡庸に聴こえてしまうのは、指揮者の動きが、ちょっと柔らかい系統のものであることと関係しているのかもしれない、とも思った。
僕にとってハンガリー舞曲はしかるべき体幹が要求される音楽なのかもしれない、ということに生演奏を聴くことで気づくことができたような気がする。
アンコールがまたハンガリー舞曲だったけれどこれもちょっと凡庸であるように思った。
そんな思いで拍手をしていたら、管楽奏者の方が途中で盛んな拍手をされたので、そうだよな、演奏がどうだったかに関係なく、無事終わったんだから拍手はしっかりしなければと思いなおして拍手した。
コンサートホールの出口までくると その管楽奏者の方がコンサートのチラシを配っておられ、たまたま僕が前を通った時にそのチラシが一枚床にポトッと落ちたので拾ってカバンに入れた。
なんだかちょっと運がついたような気がした。
それはともかく一日いちにち無事に過ぎますようにそれを第一に願っていきたい。
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