今日の読売新聞の英字紙JapanNewsの見出しにこんなものがある。
Travelers wish upon a star for end to pandemic.
日本語に直訳すると
「旅行者たちはコロナの収束のために星に願いをかけた」ということになると思う。
ここではpandemic=コロナだからコロナと訳した。
ある航空会社が羽田空港のチェックインカウンターを短冊にいろいろ願い事を書いた笹で飾ったというニュースに上記の見出しがついている。
まあ、たぶんそれを狙って見出しをつけているのだと思うけれどwish upon a starで思い出すのは、
ディズニー映画ピノキオで用いられた音楽
When you wish upon a star 「星に願いを」だ。
星に願いをかけるのは洋の東西を問わず共通ということなのだろうか。
When wish upon a starという歌のタイトルでユーチューブで検索をかけると
ルイ アームストロングの歌がかなり検索の上位に出てくる。
今は歌も技術の時代で、カラオケバトルなどの映像を見ていると高い音も伸びのある声で音程を正確に歌う人が多いけれどアームストロングの歌唱は低い声でだみ声で、それでもなぜか心にぐっとくるものがある。
別に高い声で伸びのある声で歌わなくでも歌の心は人にちゃんと伝わるんだよということを教えられるようだ。
ルイ アームストロングの音楽について作家の村上春樹さんはポートレイトインジャズという書物の中で次のように書いている。
‘’ルイが毎日ラッパを吹くようになってから、みんなはなぜかとても楽しい気持ちで目覚め、とても安らかな気持ちで眠りにつけるようになったのだ。どうしてだろう。それはルイのふくラッパの音色があまりにも自然であまりにもなめらかだったからだ。
僕はこの逸話が大好きである。‘’ と。
ルイがちょっとしたいたずらがもとで警察に捕まって入れられたホームでの逸話である。
ルイアームストロングの歌声やラッパの音色がなめらかかどうかはともかくとして、それは決して高い技巧を前面に出すものではないけれど、なぜか聴いていて心にぐっとくるものがある。
音楽は決して技術的に高い仕上がりを目指すばかりが能ではないと教えられるような気がする。
そんなわけで今日は七夕にちなんでルイ アームストロングの「星に願いを」のユーチューブ動画を引用することにする。