ケンのブログ

日々の雑感や日記

ちょっとずつだけれど

2022年12月01日 | 日記歌入り
11月30日付の読売新聞に村上春樹さんが 亡くなられた映画監督 大森一樹さんをしのぶ文章が掲載されている。

その中で 村上春樹さんが 中学に入ったころ 夙川を隔てた 引っ越しを経験し それは 距離にして 数キロの 引っ越しだったけれど 川を超えると いろんな習慣が すこしずつ しかし 疑いの余地なく違っていた と言うことが 書かれている。

村上春樹さんの文章を 少しだけ引用すると このように書かれている。

「言葉も いろんな 日常的習慣も ちょっとずつ(でも疑いの余地なく)違っているのだ」と。

「ちょっとずつ でも うたがいの余地なく 違っている」 って いかにも村上春樹さんらしい書き方。

なつかしいな と思う。

村上春樹さんの 小説を かなり 夢中になって読んでいたころのことを思い出す。

でも 「ちょっとずつ でも 疑いの余地なく 違う」という感覚は とても 大切な感覚であるように 僕は思う。

ちょっとの違いだから まあ いいや と思っていると 見逃してしまうけれど ちょっとだけれど 疑いの余地なく違う と考えると その ちょっとの違いの 大きさに 大切さに 気づくことが できる。

そういうことだと 思う。

ちょっとの 違いに 気を取られすぎたばかりに ものごとが 面倒になってしまったり  やぶから蛇を出してしまうこともある。

しかし 逆に ちょっとの 違いを 見逃したばかりに それが 大きな 失敗に つながってしまうこともある。

どちらが 正解かは 一般的に 決めることは できず ケースバイケースだと思う。

ただ、 すべてのことは ちょっとずつの 変化で なりたっていることは 事実だと僕は思う。

やはり 新聞の人生案内で ある人が あることが きっかけで 彼が離れて行った というようなことを書いていた。

それに 対して 回答者の方が 

“”あなたは あることが きっかけで 彼が 離れて行ったと 思っているかもしれない。

 しかし、きっかけは あることだったかもしれないけれど その あることが 起きる前に 彼が あなたから はなれていく 原因は ちょっとずつ たまっていったのだと思う。

そして たまたま その ある時に 彼は あなたのところを去った。

だから あることが 原因で 彼が あなたのもとを 去ったのではなく ずっと いろんなことが 継続して 積み重なって その 結果として 彼が 去っていったという認識の方が きっと 正しい。

 その意味では 彼が 去ったのは 必然かもしれない。“”

という主旨の回答をされていたと 記憶している。

きっと いろんな 変化は ちょっとした変化の 継続や 集積で起きるというのが 事実だと思う。

まあ そういう意味では ひとつ ひとつの 日常の 行為や 意識が 大切になるということだと思う。

しかし 僕も 村上春樹さんのように 川を越えたときの 変化を 敏感にとらえているわけではないけれど 大阪にいるころは 淀川を南にわたると やはり 街の風景が 違うなと思っていたし 今は 木曽川を超えると 確かに 岐阜県と 愛知県は 違うな と思う。

どう違うかと言われてもそれは 言葉にできないけれど、、、。
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やはり 11月30日付の 読売新聞に 近衛忠輝さんのコラムが出ている。

そこに 近衛忠輝さんは 熊本藩主 細川家の出身で 近衛家に養子に入ったと出ている。

つまり 近衛忠輝さんは 細川元首相と兄弟ということだ。

こういう プロフィールを読むと もう 近衛家とか 細川家とか 上流階級の家柄の人は 互いに つながってしまっているのかな と思ったりする。

詳しいことは 知らないけれど、、、。

近衛と言って思い出すことがある。

指揮者 近衛秀麿さんのことだ。

昔 指揮者 朝比奈隆さんの対談の本を読んでいたら 朝比奈さんは 近衛秀麿さんについて こんな内容のことを語られていた。

「関東大震災の時に 近衛秀麿さんに 近衛さんの家は どうでしたか と尋ねたら 近衛秀麿さんから うちは もう 応仁の乱で焼けました という答えが返ってきた」と、、、。

まあ いかにも 朝比奈隆さんらしい 面白おかしい 話し方だなあと それを 読んで思った。

昔の人は 話が うまかったな と思う。

昔 昔 と言い出すと 歳をとった証拠だけれど。

■Dear again
広瀬香美さんの Dear again をカラオケDAMの音源で歌いICレコーダーで簡易に録音したものをアップロードします。

聴いていただければ幸いです。

3日くらい前に 行った 家電量販店でこの歌が BGMで流れていました。
↓広瀬香美さんのDear againをカラオケDAMの音源で歌いました。