椿なのに
チューリップタイム
って言う名前
昨日は、地響きがするくらいの雷が鳴りました。
春雷
3月5日は啓蟄
この雷で、気持ちよく眠っていた虫たちも、起こされたことだと思います。
春雷/ふきのとう
この曲でも聴きながら、先日の長崎での一こまをグダグダ書きますのでささ~っとでも読んでいただけたら嬉しいです。
ちょっとエッセイ風に書いてみました。
「長崎の人」
はじめて長崎ランタンフェスタに行った。
今、長崎は龍馬で沸いていた。
私も、長崎港を見つめて立っていた龍馬像に会ってきた。
その日の天気予報はぴったりとあたった。
「長崎は今日も雨だった」
歌のとおり、らんたんに灯りがともる少し前くらいから、ポツリポツリと降り始めた。
傘とガイドブックを片手に、まずは腹ごしらえをすることにした。
目指すは長崎チャンポン。
中華街に向かった。
点灯式のある湊公園に向かう人で、通路はごった返していた。
大分弁でいう一寸ずり状態。(ちっとも前に進まないこと)
とうとう本降りになった。
傘が触れ合えば、そのたびにザァーっと雨が服を濡らす。
肩も足元もびしょ濡れになった。
お腹はすくし、寒い。
人間、お腹がすくと不機嫌になる。
ガイドブックに載っていた目当ての店を探す余裕はなかった。
とにかく温かいものが食べたかった。
どこの店の前にも長い行列ができていた。
一軒の店の前で、中華饅頭を蒸す湯気がもうもうと上がっていた。
その湯気に誘われて、飛び込むようにしてその店に入った。
受付で名前を書いた。
私の前に、12組が待っていた。
どれだけ待つのか見当もつかなかった。
しかし、他の店を探す気力はなかった。
店内は、一階と二階に客席があった。
スニーカーにジーンズという恰好をした若い男性が、上と下を行き来しながら、お客を誘導していた。
この忙しい時に、一番大事な客さばきをバイト一人に任せる?
と、バイトかどうかもわからないのに、イライラする気持ちをその若い男性に向けた。
苛立ちは、すぐに消えた。
彼の人当たりの柔らかさに気持ちが和んでくるのだった。
特に、てきぱきとしているわけではない。
ひとりひとりのお客さんに対して、心から
「お待たせして申し訳ありません」
という気持ちが伝わってきた。
「おもてなし」などという気負いはない。
自然体に好感が持てた。
待っているグループの中に、外国の方がいた。
日本人の女性がメニューを指さしながら訳していた。
彼女が、通りがかったジーンズの店の男性に声をかけた。
「点灯式がもうすぐ始まるけど、せっかくここまで来ていて、見ないと損をしますか?」
と。
すると彼は、ゆっくりとした口調で
「一斉に灯りがつくだけで、あとはずっとついてますから・・・」
と答えた。
当たり前のことを言う彼の答えが可笑しくて、その場に小さな笑いが起こった。
彼女も
「それはそうでしょうね」
と笑った。
人の持つ雰囲気とは、生まれ持ってのものだろうか?
近くに来ただけで、神経にさわる人もあれば、彼のようにまわりを和ませる人もいる。
長崎にはこういう優しい雰囲気を持っている人が多いと、後で友達に聞いた。
鎖国時代も遠来の客を受け入れていた歴史があるからかもしれないと思った。
待つこと50分。
やっと名前が呼ばれた。
彼の笑顔が隠し味。
運ばれてきた長崎チャンポンは格別に美味しかった。
おしまい
最後までおつきあいくださってありがとうございました。
え、とうに曲終わった?
選曲ミスだったかしらね~?
前川清さんの歌のほうがよかった?
今日の私の小さな幸せ
な花のからし和えを作って食べました。
な花って、ものすごい栄養を持っているそうですよ。