西條奈加著
「とりどりみどり」
姉さん、また事件ですか?
万両店の末弟、鷺之介が齢十一にして悩みがつきない原因とは。
時代小説の名手が描く、ホロリと泣かせる大江戸謎解き物語。
こんな説明書き読んだら、手に取らずにはいられません
私の大好物!
鷺之介には、母の違う姉が三人います
長女、お瀬己、次女、お日和、三女、お喜路
この姉たち、遠慮なし、気遣いなし、そして毒舌家
そのうえ、金遣いが激しい
その三人はどこに行くにも鷺之介を連れ出し
鷺之介は振り回されます
父、鳶右衛門は船持ちの廻船問屋の主人
船の乗って商売に出ているので、ほぼほぼ家にはいない
母お七は鷺之介が六つのときに亡くなりました
姉たちはそんな風だから頼れるのは長兄鵜之介のみ
兄は、鷺之介にとっては父であり母でもある
と、まあこういう背景の中、事件が起きて・・・
え~こんな感じで最後まで行くのか?
と、思ったら、そういうわけないですよね
だって西條さんだもの
前半は、とにかく姉たちのマイナス面がこれでもかと描かれていて
後半になると、一転して毒が薬になっていきます
もうここからは西條さんの真骨頂
読ませます、泣かせます
どのキャラもキャラ立ちしています
上手いな~とうならされました
お勧めです
三日前のこと
いつも通り慣れている道を通っていたら
警察の人が私の車を停めるんですよ
何か事件でもあって、何か見ませんでしたか?
何て聞かれるのかと思ったら
何のことはない
さっきのT字路で一時停止しませんでしたね
こちらに入って車を停めて下さい
って
7千円なり~
35年間、無事故無違反だったのに
7千円あったら、あれが買えて、あれが食べれて・・・
急いでましたか?
ここは初めて通りましたか?
って
ハイ、そうなんですよって涙ながらに訴えても、切符は切られるのよね
じゃあ、聞くなって!
3か月無事故無違反だったら点数はお返ししますって
黄色になっても直ぐに停まるし
スピードも出さずに真面目に運転してます
後、87日頑張るぞ~
ふう~思い出したら悔しい
皆様もどうぞお気を付け下さい