小さな幸せ

小さな幸せの見つけ方感じ方の達人をめざして!

まり?いが?

2018-04-22 16:19:31 | 読書

 

 

 

西條 奈加著

 

「まるまるの毬」

 

まるまるのまりではなくて

まるまるのとげ

 

 

 

時代小説・菓子作り・人情物

 

「みをつくし料理帖」を思い出させます

 

 

全国をまわり、お菓子作りを修行した治兵衛

 

江戸に戻り、お菓子屋

「南星屋」

を娘お永と孫娘お君とで商っています

 

「今日のお菓子は何だい?」

 

安価で珍しいお菓子が食べられると言うので

毎日行列ができます

 

そのお客さんを元気はつらつの看板孫娘が明るく応対します

 

しかし、この治兵衛おじいちゃんは家斉の御落胤

 

そのことを娘も孫も知りません

 

そこで、あれやこれやと事件が起こります

 

表題の「まるまるの毬」

 

娘お永のことを弟石海に話す治兵衛

 

「丸くて白い団子のような、まあるい気持ちでいてほしいと、

そう願ったのはおそらくおれだ。

だからお永は毬を表に出すことができず、長いこと苦しんできたのだ」

他人の気持ちに聡い娘だ。

お永は己を殺し、父の願った理想の娘を演じ続けてきた。

治兵衛には、そう思えてならなかった。

だからお永は己の毬を、外ではなく内に纏うしかなかったのだ。

 

 

 

そうなんですよ、あまりにいい人過ぎると

我慢が、毬になるんですよね

 

外に毬を纏うと、周りが痛い思いをしますけれどね

 

適度に発散しないと

自分が痛い!

 

 

そして、まるまるのまりのように育ったお君にも好きな人ができます

 

お相手はお武家さん

 

町屋で育った天真爛漫のお君に

堅苦しい武家で勤まるのか心配する治兵衛おじいちゃんです

 

そんなおじいちゃんにお君は

 

「もののたとえよ、おじいちゃん。

なだめすかして愚痴にもつきあって、明日の朝、

また仕事に出て行けるようにするのが女房の務め、でしょ?」

 

「夫婦になるってことは、ひとりでいるよりもっと重い苦労をしょい込むことだって、

裏のおかみさんたちが言ってたわ」

 

「だから、その重い荷をしょい込んでも構わない、

一緒に苦労し甲斐のある相手だと思えば大丈夫だって」

 

と言うのでした

 

 

結局は、治兵衛の出自が原因でこの恋は破談になるのですが・・・・

 

 

お君ちゃんは大丈夫!

何でも菓子職人になるそうです(笑)

 

 

読後感のいい小説です

お菓子が食べたくなります

 

 

お勧めです

 

初めて読んだ作家さんでした

 

今日図書館で西條さんの本、2冊借りてきました

読むぞ~!!!

 

 

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ドラゴンズに連敗

2018-04-21 20:14:04 | スポーツ

ドラゴンズに2連敗。

去年の中日と戦っているわけじゃない

by 緒方監督

 

 

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