小さな幸せ

小さな幸せの見つけ方感じ方の達人をめざして!

影法師

2020-10-31 21:16:12 | 読書

 

百田 尚樹著

「影法師」

 

「海賊と呼ばれた男」、「永遠のゼロ」以来です

 

一気に読みました

 

やはり読ませますね~

 

武士の世界では、生まれた家が絶対

上士 中士 下士

厳然たる身分差があった

そして長男でなくては家督は継げない

 

そんな中、中士の次男に生まれた彦四郎

下士の長男に生まれた勘一

 

ふたりは、身分差を越えて強い友情で結ばれていた

 

家督は継げない彦四郎は、頭脳明晰、剣の達人であった

何をさせても労なくこなした

 

ある時、百姓一揆が起こり

一揆を先導した百姓は処刑された

処刑を見た勘一は、彦四郎に

「俺たち武士も領民も、すべて米で成り立っている・・・

大坊潟干拓に成功すれば、多くの新田ができる。

そうなればもう領民も飢えることもない・・・

俺はいつかその普請をやりたい」

と決意を口にする

 

 

人をよく太陽と月に例えますね

 

彦四郎はどうみてもキラキラと当たりを照らす太陽です

そして勘一こそ月そのものでした

 

しかし、友の決意、夢を実現させるために

彦四郎は、勘一の影になり

勘一を領民に光を注ぐ太陽にするのでした

 

太陽になった勘一はそれが彦四郎のお陰だったということを知らなかったのです

その事実が知った時は、勘一とともに

私も読みながらもう涙、涙

 

男の友情、凄いです

 

ところでちょっとこんな文中の会話を抜粋しました

 

勘一が最初についた仕事は群奉行付与力

勘一は代官について各村を回った

与力の伊藤との会話のところです

 

「戸田は、一反で、人ひとりが一年に食う米が穫れることを知っているか」

「たしか一反でおよそ一石と聞いております」

「その通りだ。一反は3百歩、つまり三百坪だが、

その昔は三百六十歩だった。

かっては一石の米を穫るのには、それだけの土地が必要だったのだな」

「すると、昔は一坪の土地で、一日分の米が収穫できたということですね」

「そういうことだな。

これは偶然ではなかろう。

おそらく人が一日に食べる米が穫れる土地の大きさを一坪と定めたのではないかな。

そして、ほぼ一年にあたる三百六十日分の米が穫れる土地を一反としたのだろう。

つまり坪とか反とかいうのは、実はすべて米作りからできた尺度だったのだな」

勘一は思わず感嘆の声を上げた。

自分たちが日頃使っている尺度は米がもとになっているとは思ってもみなかったことだった。

あらためて米作りがいかに大切なものであるかということを教えられた思いだった。

 

私も、へ~そうなんだ!と

いや~やっぱり読書はためになります

 

実りの秋

読書の秋にぴったりの本です

おすすめです

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十三夜

2020-10-29 22:04:25 | 読書

今夜は十三夜です

今、月を見に外に出てみました

 

雲間からのぞいたり、隠れたり

 

これはこれでいいな~

 

ふっと、藤沢周平の「日暮れ竹河岸」という本の中に

「十三夜」というのがあったのを思い出しました

 

 

文中から

 

あけはなした格子窓から、十三夜の月の光が溢れるほどにさしこんでいて、

灯りもいらなかった。

窓から少しはなして据えた机の上に、皿に乗せた団子、

別の盆に盛った栗、枝豆、皮のまま茹でた里芋がそなえてある。

十五夜の月見団子は餡を使い、十三夜の団子には黄粉を用いる。

 

とあります

風情がありますね~

昔の人たちが、月見の飾りつけをして、ゆっくり月を愛でる姿が目に浮かんできます

 

スリッパをつっかけて、パジャマの上にカーデガンひっかけて、

夜空を見上げるのとは雲泥の差です

 

この小説の主人公の女性は、月見の飾りつけをして、化粧をして、

仕事から帰ってくるご主人を待っています

近頃、出張が多いのは怪しいなどと、おしゃべりなお隣さんに言われ、

少しやきもきしながら待ってる女ごころがまた色っぽくて・・・・

 

図書館でこの本を見つけたら手に取ってみてください

 

しかし、しかしですね、太宰作品を読んでも、藤沢作品を読んでも思うのですが

どうしてこうも女心がわかるのかしら

男性なのにね~

不思議だわ!

 

あ、ついでに

 

今年の十五夜は10月1日

十三夜は今日、10月29日

 

十五夜には収穫を願い

十三夜は収穫に感謝

だとか

本当に多くのものが収穫され

何もかも美味しい

感謝、感謝です

 

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映画「みをつくし料理帖」

2020-10-26 19:54:57 | 映画

 

 

コンコン 涙はコンコン

 

みをつくし料理帖

 

松本穂香さんのみおちゃん

見てきました

 

いや~12巻ある小説を2時間でまとめるのは無理

 

この映画は映画だと割り切ってみた方がいいですね

 

映像も綺麗だし

演じる人もちゃんとはまるところにはまっていました

 

そんな感じ

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ほろ酔い

2020-10-24 19:48:58 | 小さな気付き

 

 

あ~やっぱり20度じゃあ、酔えない!!

25度じゃないとね~

 

って、焼酎の話じゃなくて

 

酔芙蓉の話し

 

日中の温度が25度以上でほろ酔いに・・・

 

まだまだ庭の酔芙蓉が咲くのですが

お昼ごろになっても

 

まだこんな感じ

 

9月には、すぐにこんな色になっていました

急に寒くなりました

 

やっぱり、こう寒くなると熱燗ですかね

 

フフフ・・・

この花に親近感を覚える今日この頃です

 

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怪しい人々

2020-10-22 16:59:45 | 読書

 

 

東野圭吾著

「怪しい人々」

 

7つの作品の短編集

 

夜寝る前や、旅先に持っていくにはもってこいの本です

 

どれも、怪しい人がでてきます

 

特に好きだったのは

「もう一度コールしてくれ」

です

2年前に高校野球の判定をめぐる恨みを持つ青年

あれは絶対セーフだったと思っている

アウトだとコールされた後の人生は最悪

とうとう悪い仲間と強盗までする

 

逃げた先にその審判が

その審判もその後の彼のことが気になっていた

 

でも、やはりあれは

「アウトだった」

と言う

 

セーフだったのだが、僅かだけだがベースから手が離れていた

 

それを聞いた彼は・・・・

 

やはり東野作品は読みやすいです

引き込まれます

 

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お勝手のあん

2020-10-17 20:07:43 | 読書

柴田よしき著

「お勝手のあん」

 

この主人公の名前はお安(おやす)

読み始めるうちに

なんでおやすなのにお勝手のあんなの?

という疑問が

 

お小夜という百足屋のお嬢様が

「おだやかでみんなが安心できる、そういう有り様が、安。

それでね、この字は、やす、とも読むの。

おやすちゃんの、やす。

おやすちゃんにぴったりの字だわ。

おやすちゃんのやすは、安(あん)。

あら、あん、ってなんだか可愛いわね。

これからわたし、おやすちゃんのこと、時々、あん、って呼んでもいい?」

 

まあ、お小夜ちゃんが付けたニックネームみたいなもの。

 

あんときたら

そう「赤毛のアン」です

 

この物語、時代小説の赤毛のアンなのです

著者の柴田さんは赤毛のアンが大好きだそうです

リスペクトしています

 

出だしから、

男の子と思って雇ったら女の子だったから始まります

 

そして、おやすに料理の手ほどきをする料理人政一がマシュー

厳しく指導はするがおやすを認めている女中頭のおしげがマリラ

お小夜がダイアナ

っていうところでしょうか

今ちょうど、NHKで

「アンという名の少女」

をやっています

このアンが、今まで見た中で一番アンに近い

 

初恋の相手ギルバートにあたる人は

お勝手のあん2 あんの青春 ~春を待つこころ~

で、きっとでてくるのでしょうね

楽しみです

 

 

下魚だって、節に仕立てれば高級な味が出る。

けれど節は出汁の為に削られて、料理の表には顔を出さない。

そうだ、わたしは節になろう。

このお勝手で生きて、身を削って、けれど美味しい出汁になる。

どんな料理だって出汁が基本だ。

出汁が駄目ならすべて駄目。

そういう心構えで生きていこう。

14の夏だった。

やすは、自分の人生をその時、決めた。

 

おやすの成長と周りの人の優しさがとても気持ちのいい作品です

 

みおつくし料理帖と同じように

美味しいものが沢山出てきます

根曲がり竹や

揚げよもぎ餅

この二つは特に食べたい

お腹のすいているときには読めない本です

 

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本所おけら長屋15

2020-10-13 20:13:31 | 読書

 

 

 

本所おけら長屋15

が、9月14日に発売されました

 

10月10日(土)の朝日新聞

週刊ベスト10

(八重洲ブックセンター本店調べ)文庫部門

で、7位に入っていました

 

いや~人気で嬉しいです

 

おけら長屋の人情味あふれる物語が満載

まるで読む落語です

 

コロナにかかった人に対しての偏見が

よその国よりも大きいという記事を読みました

 

おけら長屋のメンツだったら・・・

 

そうそう、何巻かではやり病がありました、ありました

 

あの時は、一生懸命に走った男がいたっけ

 

15巻、図書館に出るのはまだ先

今年中に読めるかな

 

楽しみ楽しみ

 

まだ読んだことがない方、おすすめです

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あしたの華姫

2020-10-08 19:30:34 | 読書

畠中 恵著

あしたの華姫

 

 

「まことの華姫」の続編

 

畠中さんの本ですが、華姫にはあやかしは出てきません

 

主人公は

華姫

と言っても華姫は木偶人形

月草によってしゃべります

 

月草は今風で言うなら腹話術使い

この華姫、本当にかわいらしい

軽妙な喋りとルックスで

おっかけまでできているという人気ぶり

 

華姫が本当に意思を持ってしゃべっているのではと

勘違いしてしまいそうになります

 

 

今回は、ここ両国

芝居小屋、寄席、見世物小屋、茶屋、食べ物屋が並んでいる

そこを仕切る地回りの頭が

娘と一緒に麻疹にかかったからさあ大変

もし何かあったら跡目がどうなると

跡目争いが起きます

 

そこに華姫と月草が巻き込まれ

今回は華姫の追っかけたちも手伝って解決していくというお話

 

やっぱり頭というのは

それ相当の実力がないと務まらないんですよね

 

 

力を入れなくて読める本は好き

 

華姫がシリーズ化されることを期待しています

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E.T.

2020-10-02 22:53:31 | 映画

満月の夜に

E T

 

実は今夜初めてこの映画をみました

 

いや~感動

 

ウルウルしました

 

最後はかぐや姫の月に帰るシーンを思い出しました

 

先日みた

「ゴースト」

も、この映画の影響を受けたとか

 

満月の夜にこの映画を放送しようとした企画

最高です

 

ありがとうございました

 

 

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鬼滅の刃

2020-10-01 21:00:19 | 小さな気付き

9月29日から順次、ラッピング列車が運行されます

 

JR九州 特急「かもめ」と特急「ソニック」

 

博多ー大分間(ソニック)の車体の外装には

主人公の竈門炭治郎や妹の禰豆子など13人のキャラクターが描かれているらしい

 

大分は10月12日月曜日から見れるようです

写真撮影に行ってみましょうかね

 

大分も遅ればせながらテレビでやっています

 

面白い!!

 

緑と黒の市松模様のマスクをよく見かけます

私も作ってみようかな~

でも、するのは恥ずかしい

 

 

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