小さな幸せ

小さな幸せの見つけ方感じ方の達人をめざして!

重力ピエロ

2024-09-23 21:07:33 | 読書

絶対に優勝すると思ってたのに

思ってたのに・・・

 

やっぱり絶対ということはないのですね~

 

大分ではジャイアンツとソフトバンクのファンが圧倒的に多いんですね

だから私みたいにカープファンと言うと

どうして?

とか

へ~珍しいね~

と、必ず言われます

 

職域でも、近頃ジャイアンツファンの人からニヤニヤされます

言わんとすることはわかってますって・・・

 

本当にこう負けが混むととっても不機嫌

 

若いころ、職場で

「今日は仕事ミスは絶対できないよ、贔屓のチームが負けて

すっごく機嫌が悪いからね」

上司の顔色を見て、コソコソとヒソヒソ話していたのを思い出します

わかるわ~今となっては

 

 

まだ、3位以内には入ってくれることを期待してと

 

さあ、読書の秋到来です

 

はじめての作家さんに挑戦

伊坂幸太郎著

「重力ピエロ」

2003年発行です

図書館の本もセピア色がかっています

 

春が二階から落ちてきた。

から始まり、

春が二階から落ちてきた。

で終わります。

 

内容は暗いはずなのに暗さを感じさせない文章

不思議な感覚です

爽やかなんです、語り口が

ミステリーというより家族小説

文中に色んな本の引用があります

あ、それ読んだ読んだ

って思ったり

映画のセリフが出てきたりして

それが結構楽しめました

 

他のも読んでみようかな

 

なんて、書いていたらソフトバンクが優勝してました

あの人もこの人も喜んでるだろうな~

あ~あ、今日も負けたし・・・

トホホ

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時代小説アンソロジー

2024-09-01 16:18:09 | 読書

 

 

いくつになっても

江戸の粋

 

時代小説アンソロジー

細谷正充編

 

青山文平 三筋界隈

永井紗耶子 つはものの女

泉ゆたか いくばくも

志川節子 ひと夏

坂井希久子 ほおずき長屋のお豪

浅田次郎 五郎治殿御始末

 

表紙裏より

 

現代よりだいぶ早くに隠居し、余生を生きた江戸の人々。

悠々と生きる者、ひと癖ある知恵者、嫌われ者、虐げられた者。

己の場で、江戸のお年寄りたちが魅せる命と心の輝き。

そして次の世代に伝えてゆく、自らの意気と生き様とは。

名手たちによる短編3編と、書下ろし短編3篇を収録。

笑えて、泣けて。

年を取るのも悪くないと思えてくる。

傑作ばかりの時代小説アンソロジー。

 

アンソロジー、好きな作家さんの名前があると借りてきます

でも好きな作家さんだから大概、

あ~これ読んだなあ~ということが多い

 

今回は

永井さん、志川さん、坂井さんの名前を見て

ワクワクしながら読みました

 

永井さんのだけは、「大奥づとめ」で読んでいました

でも、やっぱり面白い

後、志川さん、坂井さんは書下ろしだったので楽しめました

 

泉さんもよかった~

でもやっぱり浅田次郎さんはとびっきりですね

 

孫に語りかける含蓄のある言葉

これ、私も肝に銘じようと思います

 

人にはそれぞれの苦労があり、誰に語ったところで

わかってもらえるものではないからの。

それにな、苦労は忘れてゆかねばならぬ。

頭が忘れ、体が覚えておればよい。

苦労人とは、そういう人のことだよ。

語ればいつまでも忘られぬ。

語らねば忘れてしまう。

だからつまらぬ苦労話をしてはならぬ。

 

ぜひお勧めです

一読あれ

 

台風が来たので、少しは涼しくなったかと思えば

日中の暑さは半端ない

でも、今朝も歩いたのですが、とても気持ちよく爽やかでした

 

気持がいいと言えば

カープ昨日又首位に返り咲きました

赤忍者2号矢野選手がホームラン!!!

この前のエラーも薬にしてます

彼のガッツあふれるプレーと

それを喜ぶ新井監督

一度で二度おいしいおふたり

 

さあ、今日も頑張って応援するからね~

 

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八月の御所グラウンド

2024-08-22 16:46:38 | 読書

 

八月の御所グラウンド

 

万城目(まきめ)学 著

 

この季節に読むのにはぴったりの作品

 

第170回直木賞受賞作品です

 

目次は

12月の都大路上下(カケ)ル

こちらは女子全国高校駅伝のお話です

八月の御所グラウンド

こちらは謎の草野球大会の話し

 

どちらも話の途中から非日常な現象が出てきます

そういうお話は苦手なんですけれど

この万城目さんの2編はすんなりと入ってきました

 

直木賞初候補から16年半

受賞記者会見でこんなことをお話されていました

 

投げたら勝手にスライダーになる

 

これは万城目さんの表現で

日常にふわっと入り込む非日常が本当に上手いと

選考委員の林真理子さんの選評に対して

 

インタビューアーが、なぜ非日常がはいってくるのかという質問に

 

そこはもう癖といいますか、

勝手に投げたらスライダーになってしまうみたいな

普通にストレート投げたら賞をもらえないこともないとアドバイスを

されることもあったらしいのですが

どうしてもスライダーが入ってきちゃうらしい

 

皆さんももしよかったら

このスライダーの入ってくる文章を読んでみてください

あ~ここからスライダーだなってわかります

 

 

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新 本所おけら長屋 1

2024-06-20 16:12:39 | 読書

♪い~までは指輪も まわるほど

やせてやつれた おまえのうわさ

くちなしの花の 花のかおりが

旅路のはてまで ついてくる

くちなしの白い花

おまえのような 花だった

 

くちなしの花が玄関先で綺麗に咲いています

今日の雨に濡れて尚更香りが漂っています

 

さてさて、私の大好きな

本所おけら長屋が

「新 本所おけら長屋」

で新章、開幕しました

 

 

おけら長屋に万造さんとお満さんが長崎から帰ってきたそうですよ

どんな夫婦になってるんですかね

興味津々です

 

私は、又図書館で借りて読むので

再会できるのは数か月先ですけどね

 

一足先に読まれた方感想ブログにアップしてくださいね

 

 

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遅ればせのVIVANT

2024-01-30 20:56:00 | 読書

 

 

テレビで話題になったVIVANT

 

テレビは見なかったのですが

結構話題になったので

ちょっと本を読んでみるか

と図書館に行くとすぐに借りられました

上・下

 

今、下を読んでいるところです

 

とっても面白い

これは誰がやったのだろうかと

ネットで確認してみる

 

あ~なるほど

 

警察犬に追われて匂いを消すために糞尿にまみれるシーン

これはカットされたのだろうか?

砂漠でラクダに揺られて進むシーンは?

 

再放送されないだろうか

と思うけど、やはり原作を読んで映像は少しがっかりすることが多いから

まあ、いいか

 

漫画家の方が亡くなりましたね

う~ん、お気の毒です

 

日曜日は大忙しでした

 

女子マラソン

卓球

大相撲

もうどれも手に汗握りテレビの前で興奮しまくりでした

 

もう少しブログも更新しないとな~と自分に言い聞かせています

 

さあ、今から続き読みま~す

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青瓜不動

2024-01-12 15:18:42 | 読書

 

 

宮部みゆき著

「青瓜不動」

三島屋変調百物語九之続

 

行く当てのない女達のために土から生まれた不動明王。

悲劇に見舞われた少女の執念が生んだ家族を守る人形。

描きたいものを自在に描ける不思議な筆。

そして、人ならざる者たちの里で育った者が語る物語。

恐ろしくも暖かい百物語に心を動かされ、

富次郎は決意を固める。

 

 

図書館に予約して半年余り

やっと順番が回ってきました

 

待ったかいがありました

やはり宮部さんの小説は面白いです

私の中で面白いか面白くないかは

一気読みするか、そうではないか

です

 

まあ、みんなそうですよね

 

摩訶不思議なできごとを

神田三島町にある袋物屋の「黒白の間」で一人語りしてもらいます

聞き手は、富次郎

三島屋の次男坊

 

「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」

語り手は語って、思い出の荷を下ろし、

聞き手は、受け取った荷を黒白の間の限りに収めて二度と口にしない

 

 

ここで語られる話は、そんなに気持ちのいいお気楽な話はない

聴く方にも胆力がいります

 

話すより聞く方が絶対難しいと常々思います

 

私の周りにとても聞き上手な人がお二人います

共通点は、聞いてもそのことについて自分の意見を言いません

相槌は打ってくれるのですが

 

どう思う?

と聞けばそれなりに話してはくれるのですが

その話を私の耳はスルーすることが多い

 

聞いてもらったことで気持ちが落ち着いてしまうんですね

 

これが自分が聞き役に回った時が難しい

どうしても途中で遮って自分の考えを言ったり

自分の経験を話し始めてしまう

 

この本を読んだ時点で

今年の新年の覚悟は決まりました

 

人の話しは、最後までしっかり聞く

聞かれるまで自分の意見は差し控える

 

ああ、果たして12月31日の夜

除夜の鐘を聞きながら

あ~成長したな~って思えるかどうか

そもそも、その頃には新年の覚悟がなんだったかも覚えてないかも

 

 

まあ、6月位までは

いやいや年度末位までは覚えておこう

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本所 おけら長屋 外伝

2024-01-08 13:25:00 | 読書

明けましておめでとうございます

新年の御挨拶

このフレーズが使えるのも今日位まですね

昨年11月に更新してからそのまま

 

ハンキングバスケットのビオラも

もう狭くなったよ~

と言わんばかりに次々に競うように咲いています

 

 

12月に一度小雪が舞うような寒い日がありましたが

今日もそうですが、うららかな日差しが差し込んでいます

 

ニュースをみるたびに、胸が痛みます

 

認知の入った義母の介護をしている時

今、大地震が起きたりしたら、

それでも何が何やら状態の義母を避難所には

連れていけないな~等と時折考えたりしていました

 

大変な思いをされている方のお気持ちを思うと・・・

 

お天気だけでも味方になってくれたらいいけど、寒そうですね

 

さて、ブログは更新していませんでしたが

本は読んでいました

 

お正月に読んだのは

こちら

 

 

本所おけら長屋 外伝

 

シリーズは20巻で一応落ち着いたみたいです

 

ここに出てくるメンバーの若き日を描いています

万造と松吉の出会い

 

おけら長屋に時折現れた黒石藩藩主 高宗

幼名三十郎 側室の子三男が藩主になったいきさつ

 

おけら長屋の金太

金太がなぜみんなに愛されているか

 

そしておけら長屋にいてもらわなければ絶対困るお人

島田鉄斎先生のこと

 

 

最後に特別付録がついていて

2013年からの20巻までの名場面ガイド付きです

 

少しだけ気持ちを緩ませることができました

畠山健二先生

ありがとうございました

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少年と犬

2023-11-19 22:46:15 | 読書

 

 

馳 星周著

少年と犬

 

傷つき、悩み惑う人々に寄り添う一匹の犬は

なぜかいつも南の方角に顔を向けていた。

人と犬の、種を越えた深いきずなを描く感涙作。

 

 

多聞(たもん)という名前の子犬と3歳の光君は

公園で出会う

ふたりは運命の相手に出会ったかのように仲よしになる

そんな二人を引き裂いたのが2011年の震災

 

多聞の飼い主だった女性は亡くなっていた

光君は震災の恐怖で心を閉ざしてしまう

光君一家は熊本に引っ越す

 

多聞は、西へ西へと向かう

光君に会うために

 

5年間の旅の間に出合う訳ありの人々

男と犬

泥棒と犬

夫婦と犬

少女と犬

娼婦と犬

老人と犬

 

そして最後に少年と犬

ここから涙要注意です

 

 

今年の春、犬にかまれた私

犬は苦手

そんな私ですが、今度生まれた時には、絶対犬好きになりたい

と強く思いました

 

子どものときに観た「名犬ラッシー」を思い出しました

 

この本の解説は北方謙三さん

本屋でこの解説だけでも読んでみて下さい

 

ちなみに163回の直木賞受賞作品です

 

 

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まいまいつぶろ

2023-11-02 21:18:59 | 読書

 

 

村木嵐著

「まいまいつぶろ」

 

口がまわらず、誰にも言葉が届かない。

歩いた後には尿をひきずった跡が残るため

まいまいつぶろと呼ばれ蔑まれた君主がいた。

常に側に控えるのは、ただ一人、

彼の言葉を解する何の後ろ盾もない小姓・兵庫。

麻痺を抱え廃嫡を噂されていた若君は

いかにして将軍になったのか。

第九代将軍・徳川家重を落涙必至の傑作歴史小説。

 

NHKのドラマ「大奥」で、三浦透子さんが凄い演技でこの家重を表現していました

新聞の広告でもこの本がよく紹介されていました

図書館でやっと順番が回ってきました

 

まさに落涙必須でした

 

長福丸の発する言葉を誰もわからない

身体も思うように動かない彼は癇癪を起す

しかし、彼の前に言葉がわかる小兵が現れます

大岡忠助の親戚筋、兵庫

 

忠助は兵庫に

「そなたは決して、長福丸様の目と耳になってはならぬ」

つまり、自分の意見を言ってはいけないということ

最後までこの言葉に徹した兵庫

 

家重となった長福丸だが、出来のいい聡明な弟の方を世継ぎにという幕閣

しかし、彼は体に障害はあったが頭脳明晰

彼の才能に気づく老中もいた

 

吉宗も気づいていた

 

彼に嫁いできた比宮も、最初は尿失禁する家重に驚くが

その心根の優しさに気づき、子を宿す

最愛の比宮は男児を死産、そして亡くなってしまう

 

比宮は自分の侍女に、殿の子を産んでくれと遺言を残す

彼女は3年後男児を出産

その子が10代将軍、家治に

 

吉宗は、大御所となり、35歳になった家重がその後を継ぐ

 

家重と忠光(兵庫)との関係

忠光が江戸城を去るときの家重の別れの言葉には泣きます

 

家重と比宮との慈しみあう二人にも感動を呼びます

 

是非是非一読あれ

 

この村木嵐さん、実は司馬遼太郎さんの家事手伝いをした経歴の持ち主だそうです

 

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木挽町のあだ討ち

2023-07-01 21:18:02 | 読書

 

 

永井紗耶子著

「木挽町のあだ討ち」

 

7ページより

 

木挽町の仇討

 

睦月晦日の戌の刻。

辺りが暗くなった頃、木挽町芝居小屋の裏手にて一件の仇討あり。

雪の降る中、赤い振袖を被き、傘を差した一人の若衆。

そこに大柄な博徒が歩み寄り、女と見違え声を掛けた。

すると若衆、被いた振袖を投げつけて白装束となる。

「我こそは伊納清左衛門が一子、菊之助。

その方、作兵衛こそ我が父の仇。

いざ尋常に勝負」

朗々と名乗りを上げて太刀を構えた。

対する博徒作兵衛も長脇差を抜き放つ。

道行く者も固唾を呑んで見守るなか、堂々たる真剣勝負の決闘。

遂に菊之助が作兵衛に一太刀を浴びせた。

返り血で白装束を真っ赤に染め、作兵衛の首級を上げた菊之助、

野次馬をかき分けて宵闇に姿を消した。

この一件、巷間にて「木挽町の仇討」と呼ばれる

鬼笑巷談帖

 

芝居の町木挽町にこの話題になった仇討ちの話を詳しく聞きたいと

ある人物がたずねてきたところから話が始まります

その時の様子をひとり、また一人と語り始めます

そして、話してくれた人のこれまでの来し方も聞かせてくれとのこと

 

まず最初は、元幇間、今は木戸芸者の一八

 

次は、殺陣師、与三郎

 

楽屋での衣装係ほたる

 

小道具係久蔵夫婦

 

最後に元旗本次男、戯作者篠田金治

 

それぞれがそれぞれの悩み苦しみを経て

今の自分の立ち位置を芝居小屋で見つけています

彼らはしたくない仇討ちをしなければならない菊之助に寄り添います

 

終幕 国許屋敷の場で、

仇討ちを果たして国許に戻って嫁ももらった菊之助の口から

詳細が語られます

 

1幕から5幕までの点が見事なまでに線で繋がっていて

読者を唸らせます

寄席で話を聞いているような感覚になったり

歌舞伎をみているような気になったりと

色んな仕掛けに本当にやられます

 

山本周五郎章を受章しており、

今回の直木賞候補にもあがっています

絶対取って欲しい

 

梅雨のうっとうしい今日この頃です

この本をぜひ手に取ってみてください

素晴らしい本です

本当にお勧めです

 

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