小さな幸せ

小さな幸せの見つけ方感じ方の達人をめざして!

日本橋本石町 やさぐれ長屋

2020-04-29 10:43:22 | 読書

 

 

宇江佐 真理著

「日本橋本石町 やさぐれ長屋」

 

やはり絶対の安定感のある文章です

間違いがありません

はずれがありません

 

市井の暮らしぶり

人情

人間の心理

これらの描きかたが秀逸です

 

この中で

「みそはぎ」

という章があります

 

やさぐれ長屋の住人の一人おすぎ

おすぎは母親と二人暮らし

 

その母親が認知症の症状が出始ます

そして奇声を発したり

最後には動けなくなり下の世話もおすぎの肩にかかります

途方にくれるおすぎ

頼りは嫁いだ姉だけ

 

その姉が、下の処理をしてくれるヘルパーさんを雇ってくれます

その年配のヘルパーさんの手際のよさに感心するおすぎ

 

このヘルパーさんにおすぎはこう尋ねます

 

「おっ母さんは自分を不幸だと思っているのかしら」

もはや、おまさは当たり前の感情すら持ち合わせていないと思っていたので、おしけの言葉は意外だった。

「もちろんだよ。

おなごの大事な隠しどころを晒しておむつを換えてもらうんだからね。

それだけは手前エでやりたいと思っていても、身体が言うことを利かない。

あんたのおっ母さんは、さぞ悔しい思いをしているだろう」

「そうね、その通りね」

言いながら、おすぎは不覚にも涙がこぼれた。

・・・

おしけの言葉は大いにおすぎの励みになった。

「くよくよしちゃ駄目だよ。

また、先のことを考えても駄目だ。

いつまで続くのかと考えたら気持ちがおかしくなるからね。

今日一日、無事に済んだらいいことにするんだ。

それと、病人をがんがん叱らず、できるだけ優しい言葉を掛けておくれ。

おっ母さんの喚きも、その内治まるだろう」

 

私もおしけさんに教えられました

介護はいつまでという期限がわからないから辛いんですね

後3年とか具体的にわかれば3年なら頑張れるって思うけどねえ

今のコロナ禍もそうでうね

一体いつ終息するのかしら何て思うと気持ちは凹みます

 

とりあえず今日一日無事に過ごせたことに感謝してやり過ごしていくことが肝心かもしれません

 

それにしても、宇江佐さんにはもっともっと書いて欲しかった!!!

 

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俺イケメン!

2020-04-28 16:48:23 | 小さな気付き

 

 

俺ってイケメン?

ちょい悪だろ?

 

 

後ろ姿もセクシーだろ?

 

 

 

俺の名前、教えたろか?

 

むらさきまむしぐさ

 

まむしだよ、まむし

 

かっこよくね~!!!

 

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君の名は

2020-04-27 15:16:45 | 小さな気付き

 

 

マツバウンラン

 

 

散歩の途中でよく見かけます

 

見るたびに何て言う花だったかな~

と思っていたら

 

まあ、今いいアプリがあるんですね

 

名前を知りたい花を携帯でパチリとやれば

それと同じ花のサイトがば~っと出てくるんです

あ~そういう名前なんだとその場でわかります

 

こんなに便利になっていいんですかね~

 

ちまみにそのアプリの名前はGoogleレンズっていいます

 

これはお花だけじゃなくて何でも教えてくれますよ

試してみてください

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空を押し上げて

2020-04-17 09:42:37 | 小さな気付き

 

 

桜は花屑となりました

見上げれば、ハナミズキがほころび始めています

 

♪僕の我慢が いつか実を結び

果てない波がちゃんと

止まりますように

君と好きな人が

百年続きますように

 

 

我が家の庭に今何種類もの花が咲いています

 

花はちぢんでしまっている気持ちを優しく癒してくれます

 

ところで 

「ちぢむ」と打とうとして、「ぢ」ってどうやって打つ?

 

D+I

でした

 

いや~今更ジローが多い今日この頃です

 

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布マスク

2020-04-15 09:43:59 | 小さな気付き

 

 

ここで一句

 

千人針

刺すかのごとし

縫うマスク

 

東京に住む息子たちが心配で

一針一針心を込めて縫う母心です

 

出征する我が子を思って千人針を頼んで回っていた母親の気持ちが

今なら痛いほどよくわかります

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てしごと

2020-04-14 20:18:40 | 読書

 

 

おんな職人日乗

「てしごと」

 

私の好きな女流作家さんが描いた「働く女性」のアンソロジー

江戸時代、女性が手に職を持って働けるということは、本当に稀だったんですね

そして大変なこと

 

やはり一番好きだったのは

西條奈加さんの

「姉妹茶屋」

 

ところで今更ジロウーですが

アンソロジーって何?

 

詩文の美しいものを選び集めた本

だそうな・・・

 

な~るほど

 

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花唄の頃へ

2020-04-01 13:46:32 | 読書

 

今村翔吾著

くらまし屋稼業

「花唄の頃へ」

 

花唄の頃へは

くらまし屋稼業シリーズの6

 

シリーズを重ねるごとに面白くなっています

 

くらまし屋

とは

諸事情で江戸から逃げたい人を

条件付きでにがしてやる仕事

 

くらまし屋七箇条

1.依頼は必ず面通しの上、嘘は一切申さぬこと。

2.こちらが示す金を全て先に納めしこと。

3.勾引(かどわ)かしの類でなく、当人が消えることを願っていること。

4.決して他言せぬこと。

5.依頼の後、そちらから会おうとせぬこと。

6.我に害をなさぬこと。

7.捨てた一生を取り戻そうとせぬこと。

 

主人公、堤平九郎がこの裏稼業をやることになったのには

事情がある

が、まだその事情をシーズン6になっても詳しいことは知らされてない

 

今回の仕事は、平九郎が一人で仕上げた

いつもは、頭の切れる七瀬や、変装名人の赤也という仲間が手伝うのだが。

 

今回の依頼は、同じ仲間のむじな達とつるんで、やんちゃをしまくっていた放蕩息子の一人

 

親の威を借りて、やりたい放題

その報いを受けることになったのである

それもふたりから狙われる羽目に

 

 

その大馬鹿者を江戸からくらましている途中のくだり

 

先刻、蘭次郎が畑に寄り過ぎていたため、穴を掘って潜んでいる者がいるかもしれないと腕を引いた。

すると蘭次郎は、

流石に大袈裟ではありませんか?

などと言って苦笑したのだ。

これが玄人と素人の最も大きな違いかもしれない。

あれほど怯えていたにもかかわらず、たった二日旅をして襲ってこなかっただけで、すでに気が緩み始めている。

人はいかなる苦境にも順応しようとする生き物で、このようにすぐに慣れてしまう。

これは心への負荷を減らそうとする本能なのかもしれない。

だが、優れた玄人ほど恐怖を心に留めて薄れさせない。

恐れは備えを生む知恵の源泉だと解っているのだ。

 

 

若者にこの時期、出歩くなと言っても、出歩く姿を思い浮かべてしまいました

私たちも、恐怖を心に留め、3つの密に足を運ばないようにせねば

 

物語はせつないものがありました

「お彩は鼻唄を、花の唄と間違えてお覚えてな。

春以外に唄っちゃ駄目・・・と叱られた」

う~ん、せつない・・・

 

でも読後感は悪くはありません

お勧めのシリーズです

 

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