オシロイバナⅡ
今日は、老健施設でボランティア。
「おぶさりてい」
というお化けの紙芝居。
ストーリー
何もいうことはない亭主。
只一つ、彼は強度のこわがり。
いい歳をして、夜はひとりではトイレにもいけない。
そこで、女房は、
「あなたがこわがっているのは、この夕顔の花ですよ」
と、白い花を見せてそう言った。
それをすっかり信じた亭主のこわがりは解消。
それどころか、村はずれにお化けが出るという噂を聞きつけ、お化けの正体をあばこうと出かけて行きます。
大きなお化けは、亭主を見て
「おぶさりてい、おぶさりてい、ばろ~ん」
と言います。
「そんなにおぶさりたいのなら、背中にのりな」
と、女房の待つ家にこのお化けを連れて帰ります。
びっくりする女房に
「俺は、もう疲れたから寝る」
と言って、寝てしまいます。
朝になると、お化けは沢山の金になっていました。
「いや~あのお化けは夕顔ではなくて、金だったのか!!ハハハハ・・・」
おしまい
まあ、こういうお話なのですが、
「幽霊の正体見たり、枯れ尾花」
こわいこわいと思えば、ススキも幽霊に見えてくる。
想像力のある人の方が、こわがりかもしれませんね。
わたしも、朝起きたら、金にかわるようなお化けなら、おんぶでもだっこでもして連れて帰るのですが。
さて、このお化けともう一つ夏によく出る幽霊ですが、その違いは?
「今夜の夕飯、何にしよう」
は、毎日考えますが、お化けと幽霊の違いは?なんて、余り考えませんね。
ちょっと面白い文章がありました。
お化けと幽霊
お化けと幽霊のちがいについては、柳田国男氏の「妖怪談義」の中の説が要を得ている。
氏によると、第一にお化けは出没する場所がきまっていたが、幽霊の方は足がないにもかかわらず風のようにどこへでも出張して行くものであると言う。
第二にお化けはだれかれの見境なしに「バー!」とやって喜んでいるが、幽霊の方は特定の人だけをつけねらって他には心をむけない。
第三には幽霊は丑三つの鐘が陰にこもってものすごくというような刻限にかぎって戸をたたいたり、屏風の背後にひそんだりするが、お化けの方は特にそういうめんどうな時間を定めることもないと言うのである。
ことばの歳時記 金田一春彦著より
いかがでしょう?
なるほどと言う感じです。
可愛らしいキャラの「オバケのQ太郎」
再婚した夫のもとに前妻が幽霊となってあらわる「居酒屋幽霊」
なんていうのもありました。
さて、あなたは想像力豊かなこわがりですか?
今日の私の小さな幸せ
「正義の味方」
これ面白い。
でも、どうしてこんなにまでお姉ちゃんのいうことを聞かなければならないのか?
姉妹がいない私には、ちょっと不思議な気がします。