小さな幸せ

小さな幸せの見つけ方感じ方の達人をめざして!

今月のサロン

2025-02-19 22:10:19 | 小さな気付き

今日の高齢者サロンのお持ち帰り弁当

 

 

前日、手分けして卵焼きを焼いたり

椎茸、かんぴょうを煮たり

稲荷用の揚げを煮たりして

 

そして、出来上がったのがこれ

 

椿の折紙とおやつに蒸しパン2個

 

なかなかの出来だと自己満足

 

今日は音楽ボランティアさんが来てくれたので

みんなで歌いましょう企画

 

そんな公民館にトイプードルが迷い込んできました

自治会長さんがゲージを持ってきてその中に確保

きっとこんなに可愛い犬、探してるだろうね・・・

と、十重二十重でワンちゃんを囲んで犬談義

いつまで見ていてもきりがないね~といいながら高齢者の方々も解散

 

で、私も片付けが終り帰っていたら

「すいませ~ん」

と後ろから声を掛けられました

振り向くと若い男性

「あの~トイプードルを見かけませんでしたか?」

って

あ~飼い主さん見つかった!!

直ぐに公民館に一緒に行きました

「よかったですね~、ワンちゃんのお名前は?」

「チョコちゃんです」

って

 

もう嬉しそうに、尻尾を振っていました

 

良かった、良かった。

自治会長、誰も引き取り手がなかったら家に連れて帰る

ってもう飼う気満々でしたが・・・

 

そんな珍事件があった今日のサロンでした

 

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わたしの知る花

2025-02-18 22:42:43 | 読書

町田そのこ著 

わたしの知る花

 

宮城高子さんの装画も素敵です

1月に読んだ岩井圭也さんの

「夜更けより静かな場所」

が良かった良かったと騒ぎましたけど

 

この本も負けず劣らず素敵な本でした

 

最初、女子高生が出てきて、あ、これ選択間違ったかな、若者が読む本か~

と思ったら、さにあらず

大人のラブストーリーでした

いや~ラブストーリー何て言う単語

少し気恥ずかしいのですが、まさにそれ!

 

出版社内容情報から

「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」

虫も殺せぬ優男、結婚詐欺師・・・・?

77歳で孤独死した老人の、誰も知らない波乱に満ちた意外な人生とは?

「52ヘルツのクジラたち」町田そのこの新作は、一人の男と美しい花を巡る物語

 

内容説明から

犯罪者だと町で噂されていた老人が、孤独死した。

部屋に残っていたのは、彼が手ずから咲かせた綺麗な花。

生前知り合っていた女子高生・安珠は、彼のことを調べるうちに、意外な過去を知ることになる。

淡く、薄く、醜くも、尊い。

様々な花から蘇る記憶。

これは、謎めいた老人が描く、愛おしい人生の物語。

 

 

この安珠はなぜか、公園で絵を描いているこのうらぶれた老人が気になります

その老人のことを知っていた祖母

 

ここで読者は、きっと祖母と訳ありな人だったんだろうと想像がつきます

その二人の関係は最終章の

「ひまわりを、君に」

で明かされます

 

最後に近くなった時、涙がつう~と流れました

 

彼の名前は葛城平さん

若い時の彼は、もうそりゃあ、女性がほっとかないイケメンでそして優しい

火野正平さんばり

別れた女性でも彼を悪く言う女性はいない

しかし、心が薄いガラスのよう

 

安珠が平さんを最初見た感想

 

しゃがみこんでいたおじいさんがあたしを見上げてくる。

口の周りに、そり残しの髭がちらほらあるのが見えた。

白髪交じりの短い髭は、冬の庭みたいだった。

いまは七月の半ばで、すでに夏本番って感じなのに、セミは大合唱してんのに、

からだに冬を持ってる感じがした。

ああ、このひとは冬のひとなんだなーって思った。

肉のあんまりついてない頬とか、

かさついてる血の気のない唇とか、生命力を弱火で維持してる感じ。

出力弱めにしないと、いろいろを保てないっていうか。

 

町田さんの独特の表現方法

いいですね~

引き込まれます

想像力をかきたてられました

 

又こんなセリフを町田さんは言わせています

安珠のボーイフレンドが自分を見失っていました

その彼にアドバイスを送る平さんの同級生の男性

 

お前はそのままでいいんじゃない、か

いいに決まってる・・・・

じゃなくて、いいも悪いも、誰かが決める事じゃないんだ。

仮に、いいと言わない奴らがいたとしても、気にしなくていい。

そもそも他人が誰かの生き方を否定する方がおかしんだ。

否定した奴らは否定するだけで、お前の人生を保証してくれるわけじゃない。

お前が、お前に素直に生きることだけが、正解だよ

 

 

そう、そう、「否定して逃げ」ですもんね

このおじいさん、平さんとは真逆のタイプ

平さんと付き合っていた女性をお金で自分の奥さんにしたって

ずっとそのことで悩んでいたんです

結構この人、面白い人だった

 

長くなってしまいましたけど、とてもいい本でした

お勧めです

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大岡越前

2025-02-10 10:49:11 | 読書

小説集 蔦屋重三郎の時代

 

2025年の大河ドラマ「べらぼう」に合わせて

蔦屋重三郎が活躍した時期に

戯作者や浮世絵師として名を成した人々を主人公とする作品を中心にした八編

 

 

 

 

この最初にある「大岡越前」(抄)

時代小説の大家による後期の長編小説の、冒頭近くの「逢わで此の世を」の1行に出てくる

蔦屋と染め抜いた書の包みを・・・

これだけで、後は蔦屋のつの蔦も出てこないのですが

良く見つけ、これをインスロダクションに使ったのもだと感心してしまいました

 

そして、その数ページを読んだら、この続きが知りたい、読みたい

 

すぐに図書館に行きました

文庫本があったのですが、

出版年は1975年

フォントは小さいし、セピア色だし

これは読めない

もう一冊吉川英治伝全集31の中に入っていました

こちらは1982年の出版

いくらか文庫より字も大きいので

こちらを借りてきました

これがもう凄く面白くて、はまってしまいました

昭和23年に雑誌「日光」に連載されていたそうです

戦後すぐの作品だったのですね

 

大岡越前=加藤剛

と思っていた私は

 

この本の前半、若き日の市十郎(後の大岡越前)の放蕩ぶりには

うっそ~

そんな!!

とびっくり

堕ちるところまで堕ちた後、どう立ち直るのかと

読みだしたらとまりません

 

そして、後半は名奉行になった大岡越前が描かれています

 

若い日の過ちを自ら裁くことになる大岡越前

さてどう裁くのか!

綱吉の悪政から吉宗へと時代が変わっていきます

そういうところもとても面白く読めました

 

やっぱり時代小説好きですわ

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蒸しパン

2025-02-09 21:38:11 | 小さな気付き

19日(水)の高齢者サロンの為の試作品

 

ホットケーキミックスで作る蒸しパン

ココアパウダーと干しブドウ入り

少し高温で蒸して割れた蒸しパン

 

 

こちらはホットケーミックスにチーズ入り

少し弱火で割れないように蒸します

出来上がりをフライパンで少し焦げ目をつけて出来上がり

結構いい出来だと思ったのですが

こちらはチーズにお金がかかるので却下されました

 

う~ん、何もかも値上がりしてサロンのやりくりも大変

補助金も上げてくれるといいのですが・・・

 

お弁当の方は

巻きずしと、稲荷ずしの助六です

 

当日までもう少し試行錯誤です

 

 

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型破りな教室

2025-02-04 16:41:36 | 映画

映画、観てきました

 

事件は会議室で起きてるんじゃない

現場で起きてるんだ

この台詞は踊る大捜査線で青島君が叫びます

 

教育は机上でやるもんじゃない

とばかりに

赴任早々に教室から机を外にだしてしまうファレス先生

 

机も椅子も教科書もいらない

必要なのは自分の頭で考えること!

 

アメリカとの国境近くにあるマタモロス小学校で2011年に起きた実話

麻薬、殺人、貧困・・・

教育にお金をかけられない親

先生たちもやる気なし

 

そこへ何とも型破りな先生が出現

 

もう、とにかくユニーク

子どものまだ芽がでていない才能を導き出す天才

子どもたちに自信を持たせやる気を出させます

 

しかし、そうは言っても現実は厳しく

子ども達の現実も厳しい

 

思うようにいかず、落ち込む先生

 

でも、そうこうしているうちに子ども達の目がキラキラ輝きだします

もう、見ていてウルウルです

 

映画が終った後も、感動から抜け切らずぼ~っとしました

 

映画『型破りな教室』公式サイト

まだ上映しているようだったら是非見て下さい

お勧めです

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夜更けより静かな場所

2025-02-01 19:53:48 | 読書

 

 

とても読み心地のいい本に出会いました

岩井圭也著

「夜更けより静かな場所」

初読みの作家さんです

 

帯には

古書店で開かれる深夜の読書会で、男女6名の運命が動き出す。

直木賞(2024年上半期)候補、最注目作家が贈る「読者へのラブレター」。

じわりと泣ける瑞々しい群像劇

一冊の本が、人生を変える勇気をくれた。珠玉の連作短編集!

 

古書店の名前は「深海」

還暦過ぎの店主の姪が、この古書店をこう表現します

 

一日中暗くて、ひんやりしていて、人気(ひとけ)がなくて、奥には愛想の悪い主が居座っている。

まるで海の底にあるみたいな、誰からも忘れ去られたような古書店。

<深海>という名前は、店にぴったりな気がした。

 

この大学生の姪、吉乃が

「おすすめの小説とかありますか?」

と叔父である店主に尋ねたところから、物語が動き始めます

 

渡された分厚い本に感動した吉乃

この気持ちを誰かと分かち合いたいと思います

叔父さんは、それならばと

「読書会でも開いてみるか」

と言います

深夜零時から2時までの深夜の読書会

参加者は吉乃を含めて6人

はじめて会う人ばかりだが、みんな本好き

(一人だけは吉乃が好きで参加したのだが)

 

順番にそれぞれが選んだ課題図書で読書会が開かれます

 

自分が選んだ本が自分と同じように感動するとは限らない

この主人公には共感できない等という感想を聞けばカチンとくる

読書会は熱をおびたり、沈黙が支配したりします

 

そんな時、店主遠藤さんが静かに言葉を掛けます

 

「登場人物への共感は、必要でしょうか?

そもそも、すべての物語に共感することは不可能です。

所詮、現実世界でも他人とわかりあうことなんてできないのですから」

と言います

 

6人共に、人生に行き詰っていたり、悩みを抱えています

しかし、本が彼や彼女たちの背中を押します

 

最後に吉乃は

 

もしかしたら、わたしたちは常に家族や友人や職場の人と、

読書会をしているのかもしれない。

課題図書は、おのおのの人生だ

と思うのでした

 

この本、各所に心にストンと落ちる言葉が散りばめられています

こんなに沢山の付箋を本に貼ったのは久しぶりです

 

私は、時代小説が主食で和定食好き。

お造りがあって、天ぷらがあって、茶わん蒸しもついていて、みたいな

この本は、白い大きなお皿に綺麗な色のソースで線が描かれているフランス料理みたいな感じ

とってもおしゃれで素敵です

岩井圭也さんって一体何者?

 

多分今年一番の本になりそうな気がします(まだ1月が終わったばかりですが)

お勧めです、本当に!

 

コメント (2)
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