硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

誰がために?

2014-06-25 19:31:31 | 日記
都議会における野次問題が広がりを見せている事について思った事を一石。

デリケートな問題であるので言葉を吟味し進めてゆこうと思うけれども、人はそれぞれに考え方が異なるので場合によっては不快感を与えるかもしれませんが、あくまでも個人的な思いなので予めご了承を頂ければ幸いです。

まず、あの映像を観た時、本当に呆れてしまいました。議会での野次は慣例化しているから止める事は出来ない。したがって政策に関して矛盾や対立した案があるなら、それに対して野次ればいいはずなのに、あれでは個人の生き方への野次であるから野暮である。

次に、畳みかけるように続いた野次は、小学生レベルのいじめである。冷静になって考えればとても恥ずかしい発言なのではないでしょうか。

そして、彼女である。

女性の為の政策を訴えているのなら、野次を飛ばされてしまうような訴え方は女性にとってマイナス要因にはならないだろうか。
これほど場が荒れれば、現在は追い風かもしれないが、体制は依然として男性主体で進められてゆくので、後々の活動に支障がでて、通る政策も通らなくなる可能性が出てくる気がするのです。


仮に、流されている映像は無造作に広範囲に広がり、ジェンダーという極めてデリケートな問題ならば、ネットでつながっているフェミニストの方々の目に留まり、同志が声を上げてくれるであろうことを前提に狙っていったのならば、かなりの策士であるが、日本と言う小さな独自の文化の中では、スタイリッシュな出来る女性というのは、すべての女性が目標にしたいわけでもなく憧れるわけではなから反発も多かろうと思われるので同性からの支持も減るのではないかと思う。

そうなってしまっては、本当に手を差し伸べなければならない人に手が差し伸べられなくなるのと同時に、見る人から見れば、本質は野次を飛ばした男性議員と変わらない人になってしまうような気がするのです。

そして、一番残念なのは、あの場にいらっしゃる方々はそこそこにきちんとした教育を受けておられる人で都民から選ばれた人ばかりであろうから、もう少しスマートに出来なかったのかなと思ったのです。