朝、布団の中からテレビのリモコンに手を伸ばしスイッチを入れると、女の子がなにやら話し始めたところであった。布団の中で耳を傾けているとその内容に愕然とし目が覚めた。画面を見つめて、女子高生が語る体験談を言葉と共に流れるテロップの文章を読み、そして、朝刊を開き改めて文章を読み返した。
彼女が語った実体験は、僕が語らずとも多くの人の心に何かを残したと思いますが、少しだけ思ったことを述べておこうと思います。
彼女が語った体験は生きるとはどういうことなのかを改めて考えさせられ、その短い文面の中には私達には想像できない苦しみや葛藤があったことを想像すると胸がいっぱいになりましたが、彼女が私たちに教えてくれたのは、やはり、「他者からのメッセージ」が、明日への勇気や希望となり活力になったのかなと感じたのです。
そして、それと同時に浮かんだのは河合隼雄先生の言葉でした。
臨床心理学者であった河合隼雄先生は著書の「しあわせ眼鏡」で幸福についてこう述べていらっしゃいます。
「幸福というものも、たとえ他人にはそれだけにしか見えないにしても、それが厚みを持つためには悲しみによって支えていなければならない」
「幸福ということがどれほど素晴らしくあるいは輝かしく見えるとしても、それが深い悲しみによって支えられていない限り浮ついたものでしかないという事を強く強調したい」
人によって感じ方はさまざまであるけれども、彼女の体験とその後の人生は、河合先生のおっしゃられた言葉に深い所でつながっているのではと思ったのです。
彼女が語った実体験は、僕が語らずとも多くの人の心に何かを残したと思いますが、少しだけ思ったことを述べておこうと思います。
彼女が語った体験は生きるとはどういうことなのかを改めて考えさせられ、その短い文面の中には私達には想像できない苦しみや葛藤があったことを想像すると胸がいっぱいになりましたが、彼女が私たちに教えてくれたのは、やはり、「他者からのメッセージ」が、明日への勇気や希望となり活力になったのかなと感じたのです。
そして、それと同時に浮かんだのは河合隼雄先生の言葉でした。
臨床心理学者であった河合隼雄先生は著書の「しあわせ眼鏡」で幸福についてこう述べていらっしゃいます。
「幸福というものも、たとえ他人にはそれだけにしか見えないにしても、それが厚みを持つためには悲しみによって支えていなければならない」
「幸福ということがどれほど素晴らしくあるいは輝かしく見えるとしても、それが深い悲しみによって支えられていない限り浮ついたものでしかないという事を強く強調したい」
人によって感じ方はさまざまであるけれども、彼女の体験とその後の人生は、河合先生のおっしゃられた言葉に深い所でつながっているのではと思ったのです。