硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

ゆく河の流れは絶えずして・・・・・・。

2018-09-17 20:03:29 | 日記
幼いころ、まだ、テレビが一家に一台という時代で、チャンネルの主導権は一家の大黒柱である父であった頃、父がいる時間に唯一、一緒に観られたテレビアニメは「アルプスの少女ハイジ」と「サザエさん」だった。テレビドラマも限られていて、「寺内貫太郎一家」は家族で観ていた。それは、「ちびまる子ちゃん」の世界観そのものでもあった。

高畑勲さんが亡くなり、秀樹が亡くなり、麻生美代子さんが亡くなり、樹木希林さんが亡くなった。

「家なき子」だった安達さんは、母親になり、離婚され、再婚された。「マルモのおきて」だった芦田愛菜さんも、もう中学生。「教室の女王」で、小学生だった志田未来さんは素敵な女性になられ、ご結婚された。

人の老いと死は回避するとが出来ない。希林さんの言われた通り、死は自然なものでなければならない。

しかし、僕も随分歳を重ねてしまったものだ。

近頃、テレビが伝える事象に、「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、且つ消え、且つ結びて、久しくとどまりたるためしなし」の一文が、いっそう身に染みるのです。