ようこそ、卯月です。
おとといの晩から精神的にガタガタで、昨日は口をきくのもやっとの状態でした。
おとといの夜遅くに、一通のメールが届いたのです。
子育て時代を一緒に過ごした、数人のグループのうちの一人、Iさんから。
仲の良かったHさんの末のお子さんが、危篤だという連絡でした。
ここ何年かは会って話すことはほとんどなかったけれど、長男が赤ちゃんの時からの付き合いで、苦楽をともにしてきた仲です。
「Hさんは自分では誰にも何も言ってないの。Hさんの妹さんからの連絡で、詳しい状況はまるでわからないの」という話でした。
何が何だかわからなくなりました。
言いようのない恐怖が、私を包んでいました。
足元をすくわれる、そんな感じでした。
油断してると、死神は突然現れる。
私の大事な人(や、その人の大事な人)を、奪っていってしまう。
私の生活に突然やってきて、幸せや絆を奪っていってしまう。
回復を祈る余裕もなく、私はただ死神にとりつかれてるという恐怖で、頭がおかしくなりそうでした。
夫の命日が近いせいもあっただろうと思います。
私は、なんだかすべてを持っていかれてしまうような錯覚に陥っていました。
「先生もいつかは死んじゃうんでしょう。私は誰と一緒に悲しめばいいの? 一人ぼっちになっちゃうよ。みんないってしまう」と、カウンセリングでわけのわからないことを口走っていました。
みんな逝ってしまう。みんな。いってしまう。
昨夜遅くまで留守だったIさんと、さっきようやく連絡がついて、電話で話しました。
「Kちゃん(Hさんの妹)から連絡が来て、大丈夫、快方に向かってるって」とIさんは言いました。
「よくはわからないんだけど、心臓に病気があるみたいで、前から時々入院したりしてたみたいなんだ。最近は私もHさんとは年に1回ぐらいしか会ってなかったから、どうしてるのかなとは思ってたんだけど」
Iさんも、去年は乳がんが見つかったり、重い貧血で髪が抜け落ちたりと、大変だったらしい。病んでて年賀状も書けなかった、ごめんねと言っていた。
私は自分の携帯のメアドと番号を教えて、「Hさんのお子さんの経過を知らせて。それ以外にも、何もなくても、気が向いたら連絡して。たまには連絡取り合おうよ」と言いました。「ラッキー。うれしいよ」とIさんは言いました。
とりあえず、危ないところは脱したんだ。
ホッとしたら、それでまた精神的に張り詰めてたのが緩んで、なんだかパニック状態になってしまい、さっきまでわあわあ泣いていました。
買い物に行ってた娘が帰ってきて、ようやく落ち着いて、買ってきてもらった夕ご飯を食べました。
よかった。
私がつらいとき、いつも黙って話を聞いてくれたHさん。彼女に悲しい思いをして欲しくない。
家族が欠けるのはつらすぎる。愛するものに去られるのは悲しすぎる。ましてや子どもに先立たれるなんて、そんな悲しい経験をして欲しくない。
仕事しなくちゃいけないんだけど、昨日今日と、頭がごちゃごちゃで、何も手につかなかった。
今は、なんだか虚脱状態で、まだなんだかおかしい。
とりあえずよかった。
長々とごめんなさい。
明日は仕事します。
命は大事だ。本当に、生きていて、みんな、生きていて。もう誰も失いたくない。